5話ー10億ー
悠
悠
俺は初めて犯された。
抵抗しようとしても、押さえつけられて 上手く動けない。
悠
悠
抵抗しようとすれば、 力ずくで関節を反対に曲げてくる。
悠
悠
悠
腕の激痛と共に腹の中が気持ち悪い。
これがほぼ毎日続いた。
部屋中、臭くて堪らない。
管理人は止めることなく 無視するだけだった。
日に日に暴行も、実験も 過激にエスカレートした
こんな毎日に耐えられる訳もなく、 だんだんおかしくなった。
悠
手足に力が入らなくて起きられない。
半ば強引に挿入れられて
悠
俺の反応が薄くなると 男は決まってどこかの骨をおってくる。
悠
悠
骨を折られると激痛で 声が出て、体に力が入る。
男の目的はそれ。
俺はいつも人間として扱われない。 男の機嫌を取るためだけの’’モノ‘‘
悠
でも、今日。
ここに来て1年が経った。
こんな生活が終わる日。
悠
悠
俺は言うとうりに 腕を背中で組んだ。
すると、縄できつく結ばれた。
悠
俺は4年ぶりに外に出た。
車に乗せられて、 知らないところまで来た。
大きな建物、 中からは人の声、拍手の音が聞こえる。
悠
悠
中には沢山の人がいた。
俺は管理人に連れられ 段上に乗せられた。
そして1人の人が話し出す。
今回の目玉でございます。
再生能力を持った異形の人間。
鈴木 悠。
何をしても死ぬことはありません。
すると突然隣にいた管理人が 刃物を俺の首に刺した。
悠
管理人にも、前席に座っていた数人に 俺の血がかかる。
悠
俺の傷が治ると、拍手が起きる。
どうです?凄いでしょう
何をするか、何をさせるか それはあなた方の自由です。
それでは、 5000万円から行きましょう。
そう言われると、人は 6000万、8000万 だんだんと値段が上がっていく。
俺はまた、売られて行くんだ。
俺は’’モノ‘‘にすぎない。
すると3億という人がでてきた。
そこで人の声が止まる。
おっと!3億が出ました!
それ以上はないか?
俺は、また知らない奴に買われるんだ
そう思っていた瞬間。
10億。
そう聞こえた。
悠
おぉーっと!10億!10億が出た!
その上はないか?!ないのか?!
タイマーの音が鳴り響く
落札!
異形人間はそこの黒髪青年の手に!
10億、信じられない額だった。
こんな汚い化け物に10億も。
そんなにも払う奴がいるなんて 信じられなかった。
コメント
6件
10億?!?! すげぇ… まあ、悠くんはそれぐらいまたはそれ以上の価値があるんだけれどね(早口)