北斗
……っ…た…。
北斗
うぅ……
今日は朝から、
キリキリとお腹が痛む。
立つのもしんどいぐらい。
少し吐き気もあるし
何も考える気が起きない。
最近休みがなくて、
体調を崩したみたいだ。
北斗
っ…と……、
俺は重だるい体を起こして、
予定が書かれたカレンダーを見た。
そこには、
11時〜 樹とリハ
と、書かれていた。
北斗
まじかよ……
北斗
行かねぇとじゃん……。
時計が指していたのは10時20分。
俺はその辺にあった服を着て、
急いで家を出た。
ガチャ……
北斗
お…はよー……、
樹
お、北斗おはよ。
樹
遅かったじゃん。
北斗
あーごめん、寝坊した。
樹
珍しいな、全然大丈夫だけど、笑
樹
……てか、今日元気なくね?
樹は、こういうとこが鋭い。
北斗
……え、そう…?
樹
うん、いつもより。
北斗
寝不足だからかな、笑
北斗
大丈夫だよ。
今回のリハはそこまで長くない。
大丈夫。我慢すれば。
北斗
ちょっと、トイレ行ってくるわ。
そう言って立ち上がった瞬間、
突然視界がグラッとした。
北斗
……ぇ…、
それと同時に、
腹痛も吐き気も押し寄せてきた。
俺は耐えきれず、
その場に座り込んだ。
北斗
いっ……た…、
樹
北斗……?
樹
北斗……、!大丈夫…!?
北斗
……樹…、
北斗
だいじょ__
急に何かが込み上げてきた。
北斗
うっ……ぅ…ごほっ……、、
俺はその場で吐いてしまった。
樹は俺の口を抑えて、
背中を優しくさすっていた。
樹
大丈夫か……?
北斗
ごめん……、
樹
腹痛むの…?
北斗
コクッ……
北斗
頭も……ちょっと……、
樹
そっか……。
樹
吐き気収まった…?
北斗
……樹ごめん…、
北斗
手…汚れちゃった…。
樹の手は、
俺の口を抑えたせいで
汚れていた。
樹
そんなこといいから。
樹
ほら乗って、家戻ろう。
北斗
…でも……、
樹
大丈夫。
樹
スタッフさんには言っておくから。
北斗
わかった………、
俺は樹の背中に乗って、
そのまま眠ってしまった。
北斗
んん……っ…、
樹
……北斗…?
樹
大丈夫……?
北斗
ん……樹……
京本
北斗…起きた……!
目が覚めると、
樹以外のみんなも集まっていた。
樹が俺の家まで運んでくれたらしい。
ジェシー
無事そうでよかったよ…。
樹
ちょっとはマシになった…?
北斗
うん……だいぶ。
髙地
はぁ……よかったぁ……。
慎太郎
ほんと心配した…、
北斗
みんな…ごめん……、
北斗
心配かけて…。
樹
気にしなくていいんだって。
髙地
本当に辛い時は、
髙地
ちゃんと辛いっていいなよ?
北斗
うん……、
ジェシー
まぁとにかく、
ジェシー
元気そうでよかった……!
京本
そうだね…。
慎太郎
元気では無いけどな…笑
この作品はいかがでしたか?
224
コメント
2件
ありがとうございます!! 最高です!!!! 私の我儘聞いて貰って良いですか?北斗の拒食症やって貰えませんか?時間があればいいので!