コメント
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怖いね……でも面白い……そしてとにかく意味深!!大好きです!!これだからTERRORは辞められない……!!
わぁぁ…めっちゃすこです… 神作をありがとうございます!(
今回も最初からわかってしまいましたがとても面白かったです‼
注意
今回は、少々グロ要素も含まれております。 苦手な方はここで視聴をおやめください。
また、この物語はフィクションです。 この小説に出てくる全ての事象は、実在しない事に留意してください。
以上が平気な方のみ、どうぞ。
ハコミシキ
漢字表記:匣御濇 起源:不明だが、日本のある村で行われていたとされる
分類:呪術 工程こそ難しいものの効果はある
必要なもの:赤と黒の入っている三段の重箱 10〜12歳の少年もしくは少女の手首一個・両目・心臓・爪4枚 年齢問わず500mlの血液
方法 ①まず、絶対に人に見つからない場所にて始める。 ②重箱の一番上の段に血液を500ml注ぐ。その時、誰にどのような災いが降りかかって欲しいかをハッキリと念じておく。 ③二段目に、手首と心臓を入れ、三段目に目と爪を入れる。 躊躇せずに入れていく。そして間違えない。
④最後に「御濇来憎祓」と唱える。 ⑤②と④を二日に一回必ずすると、神が相手に厄災を降り注がせてくれる。
注意点 ❶誰にも見つかってはならず、見つかった場合には神の天罰が下る。 見た人間にも、それ相応の罰が下ってしまう。 ❷途中で躊躇ったら、続きはしない。無理をすると神に嫌われる。
❸何があったとしても、その神には好かれてはいけない。
❸は絶対なる禁忌なので、もし好かれたとしたら、全力で嫌わさせる。 好かれてしまうと神と対話ができるようになるが、何がなんでも、神の力を悪用しない。
ある小学校、六年一組
小鞠 杏
小鞠 杏
視線の先にある、人の塊。皆、乃口の周りにいる人だ。 いや、まだ数人だったら納得できるよ?でもさ… そこにいるのは私以外のクラス全員だよ?
小鞠 杏
小鞠 杏
乃口 或斗
愛見 華恋
みんな、アイツの虜。ちょっと前までアイツを嫌っていた私の友達だって、
杏の友達
乃口 或斗
杏の友達
乃口 或斗
この通りだ。
小鞠 杏
小鞠 杏
ここは、私にとっての疑心暗鬼の教室なのだ。 誰をとり、誰を信じるか?毎日そんなことを考えている、私は。
キーンコーンカーンコーン
単仁先生
小鞠 杏
単仁先生
クラスの皆
小鞠 杏
担任の単仁先生の口から、思いがけない言葉が出た。 転校生とくると、アイツになんとかとして依存させないようにしなければ。 これ以上私が一人だと、精神崩壊しそう。
単仁先生
沖鳥 夏耶
あ、男なのか。これは難しいぞ?
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
単仁先生
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
女なんだ。そういうのが好きなのかな。 別に否定はしないけどね。
単仁先生
小鞠 杏
先生は、心配そうな目でこちらを見た。きっと、私が一人でいることを考慮しての事だろう。 という事は、先生はまともか。
単仁先生
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
単仁先生
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
大丈夫か心配だけど、とりあえず沖鳥さんは味方に出来そうだ…。
中休み
沖鳥さんは、休みが始まるや否やすぐに外に出た。 すぐに後を追う私。
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥さんはヘラリと笑みを浮かべる。
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
確かに、何で私だけ逃げられてるんだろう。 私も崇めてそうだが、今こうやって普通だもんな。
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
愛見 華恋
小鞠 杏
まずい。愛見華恋は、ぶりっ子及びガチの乃口勢だ。 言い逃れ出来ないぞ。
愛見 華恋
愛見 華恋
小鞠 杏
愛見 華恋
小鞠 杏
小鞠 杏
すると次の瞬間、愛見は衝撃的な言葉を言った。
愛見 華恋
小鞠 杏
愛見 華恋
愛見 華恋
小鞠 杏
まさかの告白に、困惑を隠せなかった。
愛見 華恋
愛見 華恋
小鞠 杏
愛見 華恋
愛見 華恋
愛見 華恋
小鞠 杏
愛見、まともな人間だったんだ。 今は信頼出来ないけど、確証が持てたら全て話したいな…
下校時刻
小鞠 杏
小鞠 杏
乃口 或斗
沖鳥 夏耶
信じられない、一瞬にして話せるように? まさか…
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
そうして昇降口に向かった。 だが、心残りなのは_
杏の友達
乃口 或斗
一番仲良かったけど、今は私を空気の様に扱う友達の存在だった。
小鞠 杏
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
警察官
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
警察官
小鞠 杏
警察官
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
警察官
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
何故このような事を言い出したかのかは分からないが、とりあえず乃口の核心を突けるなら良い。 私は沖鳥さんと約束し、家に帰った。
ある公園
小鞠 杏
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
半ば強制的に、連れて行かれた。
小鞠 杏
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
さっと木の陰に隠れた。そこに現れたのは他でもない__乃口だった。 息を殺して見ていたが、確実に分かるのは…今物音を一つでも立てたら、殺されると言う事だ。
乃口 或斗
沖鳥 夏耶
とても小さい声で囁かれる。 私は目を瞑った。
乃口 或斗
乃口 或斗
乃口 或斗
は…? 一体何が起きているんだ?
乃口 或斗
乃口 或斗
乃口 或斗
何かが注がれる音がした。 本当に嫌な予感しかしない。沖鳥さんは動かない。
乃口 或斗
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
すると、沖鳥さんは鞄から手帳を取り出して、私に渡して来た。 同時に紙も渡される。内容は_
逃げろ
小鞠 杏
顔を見合わせるが、沖鳥さんはふっと笑顔を漏らした。
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
刹那、私は固まった。後ろを振り向くと、乃口がこっちを向いていた、が…
小鞠 杏
その顔は、この世のものとは思えないような憎悪の表情に満ちていた。
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
乃口 或斗
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
小鞠 杏
全速力で走り出した。
小鞠 杏
小鞠 杏
小鞠 杏
小鞠 杏
あからさまに人間じゃないスピードで、乃口?が追ってくる。
小鞠 杏
それでも私は絶対に立ち止まらず、走り続けた。
小鞠 杏
小鞠 杏
家の近くまで帰って来たが、とにかく疲れた。 乃口が乃口じゃ無い様で。
小鞠 杏
小鞠 杏
私は、最後に渡された手帳を読んでみた。
小鞠 杏
そこには、ある儀式の方法と注意点、沖鳥さんのメッセージがあった。
小鞠さんへ
本当にごめんなさい。 色々説明しなくてはいけないのだけれど、一番話したいことを今言う。
まず、君が乃口の標的にならなかった理由。それは、恐らく君自身の守護霊が関係してそうなんだけど、わからない。
そして、術式の注意点を見てくれたなら分かってくれたと思うけど、自分が 「見るな」と言った理由はそこにあるんだ。 自分は、こういう呪いの元凶を止める役割の家系だから。
明日、自分も乃口も来ない。 それでも良いんだ。きっと自分は死んでると思う。ただこれだけ覚えていてほしい。
自分はちゃんと生きていたって事だ。
まぁ、生きていたらまた会おう。
敬具 沖鳥夏耶
小鞠 杏
小鞠 杏
あの時、興味本位で見てしまっていたら。多大なショックと共に、私は祟られる事になっていたのだ。 そう思うと、彼女に感謝しかない。
小鞠 杏
小鞠 杏
小鞠 杏
小鞠 杏
沖鳥 夏耶
乃口 或斗
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
乃口 或斗
沖鳥 夏耶
沖鳥 夏耶
それ以降、乃口も沖鳥さんも学校に来なかった。 みんなは普通に戻って、私は友達がまた増えた。
今は普通に楽しいし、幸せだけど。 あの後彼女がどうなったかは_____
“神”のみぞ知る。
神のみぞ知る【完】