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同胞1
キノ
キノ
同胞1
同胞1
キノ
同胞1
同胞1
その時
人間のペットなのか犬がこちらへやってきた
同胞1
ひとまず木の後ろに俺たちは隠れた
犬
悲しそうな鳴き声 そして飼い主の顔を舐めた
犬
そして人間の手に持っている松茸を咥えた
そして仇を打つかのように噛みちぎった
何度も
何度も
俺らはそれを見続けることしか出来なかった
キノ
松茸が殺された日のことを思い出すたびに 残虐な音と微かな松茸の声が蘇る
その度体は震え日光浴などしたくなくなった
同胞1
同胞1
キノ
キノ
同胞1
同胞1
そしてマッシュルームは大きく背伸びをした
どことなく体が大きくなってるように見えた
キノ
マッシュルームはため息をついた
同胞1
キノ
キノ
キノ
同胞1
キノ
キノ
キノ
同胞1
キノ
キノ
同胞1
ザッザッザッ
男の子
男の子
それは人間の声だった
キノ
キノ
同胞1
俺は葉の後ろに隠れた
マッシュルームに背を向けて
同胞1
男の子
おかあさん
おかあさん
おかあさん
男の子
キノ
キノ
キノ
俺は振り返った
俺はあいつと人間を倒す約束をしたのだ
それを今更ほっぽり出す訳にはいかない
というより、彼を助けたかった
助けたかった
男の子
男の子
おかあさん
たすけたかった
彼とこの先もずっと
ずっと旅をしたかった