俺の彼女は、はっきり言って地味だ。そんな彼女が薄化粧する朝。
今日はデートの日。バカップルみたく、あそこ行こうあれ食べようとうるさく言わないのがあいつの良いところ。
爆豪
お洒落な立呑屋があるからそこに行きたいと控えめに言う。こいつは酒に強い。俺が危うく潰れかけた。
爆豪
ワイン・ウィスキーロックを顔色ひとつ変えずに飲み干して上機嫌で店を出た。
爆豪
でも、お酒飲んだ時はいつもより甘えてきて表情も女らしくなる。本人はいつも通りでいるつもりらしいが、3年も付き合えば普通に気付くこと。
爆豪
公園を散歩していると、雨が降ってきた。用意周到な彼女は俺の分の折り畳み傘を渡す。
爆豪
視界から外れどこかに向かう彼女を目で追うと、屋根付きのベンチで雨宿りしている子連れの母親の所に。
爆豪
傘を渡す姿が中学の時、始めてあいつを好きになった瞬間と重なる。 あの時もああやって傘を渡して微笑んでいた。その姿に思わず胸が高鳴ったんだ。
爆豪
彼氏と相合傘して帰ります。と会釈して嬉しそうに小さな傘に入る。
あの時は彼氏のふりをして彼女を家まで送った。高校で別々になってしまったけど、忘れることはなかった。巡り巡って街中で再会した3年前…。
爆豪
勝己くんから提案するの珍しいねと、自分を見つめる眼差しに愛しさを覚える。
爆豪
彼女が濡れないように、腰に手を回し抱き寄せて。歩く2人は周囲も羨む理想のカップル。
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酒におが付いてる勝己尊ッッッッッッッッッッ