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琥珀

………

ゲンさん

………

 

むま

こりゃあ…

むま

大外れだね。

琥珀

うぅ…

やっぱり僕には射撃は無理だ。

そう思うと、あの生徒はすごいんだ。

僕は6日後にあの生徒と 闘わなくてはいけない。

琥珀

本当にあの生徒に
勝てるんでしょうか…

もちろん不安だ。

それと一緒にゲンさんに 対しての申し訳なさも感じている。

ゲンさん

今は無理だな。

琥珀

………

結構はっきり言われた…

ゲンさん

だから、俺が勝てる
ようにするんだよ。

琥珀

強い…

ゲンさん

なんか言ったか?

琥珀

いえ、なにも。

そもそもあの生徒との闘いも ゲンさんが持ち出した話だ。

ゲンさんもあの生徒の態度に 怒りを覚えたのだろうか。

さらに申し訳ない。

 

ゲンさん

なら始めよう。

琥珀

お願いします。

ゲンさんが深々と礼をしたから、 僕も慌てて真似をした。

ゲンさん

じゃあなぎ。

ゲンさん

これ割ってみろ。

琥珀

へ?

いきなり大きめの板を 僕の前に突き出してきた。

え?これを割れと…?

………

一騎討ちとは…?

ゲンさん

流石に俺との一騎討ちは
まだ早いな。

琥珀

しれっと心読むの
辞めません?

ゲンさん

ははっ!

ゲンさんは高らかに笑った。

心が読めるのは彼の種族の影響だ。

占い師の家系の生前種族らしい。

ゲンさん

とりあえずだ。

ゲンさん

できなくてもいい、
やってみろ。

琥珀

うぅ…

銃に引き続き、またできないことを 増やしてしまう…

ゲンさん

ほら、早く。

琥珀

う………

 

バキッ!

琥珀

!?

むま

ゲンさん

おぉ!!

ゲンさん

できたじゃないか!!

琥珀

え?

琥珀

へ?

琥珀

あ?

え?できた?僕が?

ほんとに?!

ゲンさん

すごいぞ凪!!

ゲンさん

お前には才能がある!

琥珀

………

ゲンさん

凪?

琥珀

…僕にも、できること
ってあったんですね。

ゲンさん

何を当たり前なことを。

ゲンさん

ただできることを探す
のが下手すぎるだけだ。

琥珀

…そっか。

ゲンさん

昨日の走り込み
だってそうだぞ。

ゲンさん

決して速くはないが、
体力がある。

ゲンさん

逆を言えば、速さを
鍛えればいいんだ。

琥珀

………

あっけに取られた。

僕のためにここまで考えてくれている ゲンさんに感謝しかなかった。

彼の思いにこたえなくちゃいけないんだ。

 

 

その夜、僕はゲンさんの家の外にいた。

彼の思いに応えたい。と言ったって、 そう簡単なことじゃない。

もし、失敗したら?

僕はここから追い出されるのだろうか。

 

ゲンさんはそんなことしない!

本当に?

琥珀

………

何言ってんだ僕。

調子に乗っていた。

何故僕がゲンさんに愛されていると 勘違いしていたんだろうか。

いつか愛されなくなることはわかってる。

それは僕に止められない。 止める権利さえもない。

誰にもどうすることもできない。

全てゲンさんが決めること。

 

琥珀

あ〜あ。

琥珀

馬鹿だな僕。
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