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綱木 黄虎
……。
↑ 色々とあって、 兄の銀蔵とお留守番になった不憫。
綱木 銀蔵
……。
↑ じーっと黄虎を見つめている。 もちろん、睨みつけている。
綱木 黄虎
(もうやだ…すぐさまに帰りたい)
綱木 黄虎
(久々に兄さんと会おうかなって、こうやって家に行ったのはいいけれど、まさか金次郎兄さんがいないだなんて…)
綱木 黄虎
(よりによって、銀蔵兄さんと二人っきり…)
綱木 黄虎
(もうやだ、本当に泣きたい)
綱木 銀蔵
……。
綱木 銀蔵
おい、お前。
綱木 黄虎
は…っなに！？
綱木 銀蔵
なんで…お前がここにいるんだ。
綱木 黄虎
えっ、いや…ただ、僕は兄さん達に会いに行こうかな〜って…。
綱木 銀蔵
……
綱木 銀蔵
帰れ。
綱木 黄虎
（ですよね〜、そうなるよね〜）
綱木 黄虎
帰れと言われても…金次郎兄さんがまだ帰ってきてないし…久々に顔を見たくて…
綱木 銀蔵
あいつは買い物中だ。…だが、お前の存在自体が気に食わん。帰れ。
綱木 黄虎
なんでそうなるのさぁっ！？僕のどこがいけないっていうの！！
綱木 銀蔵
薄い、そんなお前の、存在自体がいけない。
綱木 黄虎
ねえ！泣いていい！？ねえっ！！
綱木 黄虎
うぅ…昔は、あんなに「薄ちゃん」って言ってくれたのになぁ…なんでこうなったのさ、酷いよ…。
綱木 銀蔵
…だって、お前が…俺を超したからだろ。
綱木 黄虎
超したって、何が！？てか、やっと本音言ってくれたよね兄さん！！どうしてさ、こうも僕に厳しいわけ…？
綱木 黄虎
僕、本当に理不尽な扱いされてるよね？？
綱木 銀蔵
…それは、知らん。
綱木 黄虎
いや、なんでよーっ！！！！
綱木 金次郎
ハハ、まさか…私が居ない時に、そんなことが…。
綱木 黄虎
金次郎兄さん、泣いていいかな。銀蔵兄さん…僕への扱いが酷すぎるんだもん…。
綱木 金次郎
あらあら、そうですか〜…
綱木 銀蔵
…お前が悪いだろ。
綱木 黄虎
えぇっ！？
綱木 金次郎
こら、銀蔵！そんなに黄虎を虐めちゃダメでしょう！
綱木 銀蔵
……。
綱木 黄虎
…ありがとう、金次郎兄さん。
綱木 金次郎
ん、いえいえ。
綱木 金次郎
でも、黄虎。実は、銀蔵は…
綱木 金次郎
酔ってる時、意外とあなたのことを想ってくれてるんですよ？
綱木 黄虎
えっ
綱木 銀蔵
……は？
綱木 金次郎
シラフの時が、とても塩対応なだけで…酔ってる時は、すっごく甘えてきますし…私のことを「金ちゃん」って、呼んでるんですよ〜
綱木 銀蔵
…お前なぁ。
綱木 金次郎
？
綱木 金次郎
本当のことじゃないですか！！
綱木 金次郎
…ほら、必要以上にベタベタしてきますし、距離感がバグってますし……
綱木 金次郎
だから、黄虎は気にしなくていいんですよ！
綱木 黄虎
そ、そっか。
綱木 黄虎
…それにしても、銀蔵兄さん。
綱木 銀蔵
……なんだ。
綱木 黄虎
ハハ、可愛い一面もあるんだね。
綱木 銀蔵
黙れ。
綱木 黄虎
やっぱり酷いよーっ！！！！
綱木 金次郎
あらあら…。
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