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救急外来のあかりが眩しかった。
のあさんの手を強く握ったまま受付へ行く。
Y_🍗
Y_🍗
看護師たちはすぐに駆け寄り、のあさんの腕を確認すると、顔色を変えて処置室へと案内する。
それについて行こうとしたが、止められてしまった。
廊下のベンチに座りながら考える。
Y_🍗
手にはのあさんの血が生々しく残っていた。
震える指でそれを擦りながら、ただひたすらに心の中で祈った。
処置室のドアの向こうから、誰かが慌ただしく動く足音と、何かを縫うような細かな器具の音が響いていた。