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第三十二話 たった一人で戦い続けた紫
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
シャークん
シャークん
Nakamu
シャークん
スマイル
スマイル
スマイル
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
きんとき
Nakamu
Nakamu
Nakamu
抵抗はないのかNakamuは 伸びをしながら問いかけてくる
スマイル
Broooock
準備が整うまで その場は各々解散となった
スマイルとBroooockが話し合いながら
準備を進めている様子を Nakamuは見守っていた
きんとき
隣にきんときがやってきた
Nakamu
きんとき
きんとき
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamu
きんとき
Nakamu
Nakamu
こうしてNakamuときんときは 昔話に花を咲かせた
Broooock
スマイル
Broooock
Broooock
大魔法のための準備を進めながら
Broooockとスマイルは ぼそぼそと話をしていた
スマイル
スマイル
スマイル
Broooock
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
誰もスマイルが大魔法を 使うことを止めていない
つまり、きりやんは 誰にも話していないのだろう
スマイルはその事に安堵を覚えていた
だからこそ、今やりやすくなっていると
Broooock
Broooock
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
Broooock
スマイル
スマイルは下書きの魔法陣を 描く手を止めた
スマイル
Broooock
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooockは知っていた
スマイルのその記憶を持っていたのは 他ならぬBroooockだ
今のスマイルには感情がある
スマイル
スマイル
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
一度はこの名の代名詞になる事を諦めた
自分は魔族で感情がないから
その代わりの意味を 周囲を笑顔にするという事で見出した
そこでスマイルはあの魔法使いの 遺言を叶えたつもりだった
スマイル
スマイル
Nakamuに思考共有魔法を使って スマイルはNakamuの感情を知り
理解してそれを自然と自分の中に 落とし込むことができた
スマイルはあの時――
確かに感情を持っていた
魔法陣に神語を刻まれる度に走る苦痛
器が神の力を受け入れられず
拒絶反応を起こして 内側から焼かれる痛み
それに喘いでいたのはNakamuと シャークんときんときだけではない
一番その苦痛を受けていたのは
直接神と手を重ねていたスマイルだった
本当は彼らと同じように
痛い――
やめたい――
そう叫びたかった
そうできる感情が あの時のスマイルにはあった
だけどスマイルは――
Broooockのために それを我慢する事ができた
Broooockのために――
みんなのために――
自らのために――
スマイルは我慢できた
それと同時に 手放さなくてはならないその記憶
Nakamuから教えてもらった感情を 物の一瞬で奪われる事になる
心の底から嫌だった――
絶対に失いたくないと思った
いつか戻るとしても 数百年は経てしまう
やっと手に入れた感情を――
心底望んだ甘い果実を――
すぐに手放す決断を下すには 本当に勇気が必要だった
だがスマイルはいつか戻ると信じた
他ならぬBroooockを ワイテルズのメンバーを信じた
その時――
きっと心の底から 彼らと笑い合えると信じて――
スマイル
スマイル
自嘲するスマイルを Broooockはじっと見つめていた
魔法で与えた疑似的な感情ではなく
本物の感情がスマイルに 芽生えた事を知っているのは
その記憶を持っていたBroooockだけだ
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
Broooock
スマイル
たとえ――
その中に自分がいなくても――
大魔法の為の準備が整った
Nakamuはスマイルに指示されて ベッドの上に寝転がった
Nakamu
Nakamu
スマイル
Nakamu
Nakamu
きんとき
Nakamu
騒ぐNakamuを放っておいて
スマイルはNakamuとスマイルを見守る
Broooockとシャークんときんときに 視線を向けた
スマイル
スマイル
スマイル
きんとき
スマイル
スマイル
スマイル
スマイル
きんとき
Broooock
Broooock
シャークん
シャークんはずっと困っているような
焦っている顔をして スマイルを見つめている
Broooockはずっと それが気がかりだった
Broooock
Broooock
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Nakamuはがばっと起き上がって Broooockを視界に入れた
Nakamu
Broooock
Nakamu
Nakamu
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Nakamu
Broooock
よし、と気合を入れなおして Nakamuは再びベッドに寝転がって
Nakamuを見下ろす スマイルと視線を合わせた
Nakamu
スマイル
スマイルは大きな杖を Nakamuに翳した
――魔法を使うのは本当に久々だった
魔法使いの終戦を経て 魔力を奪い尽くし五百年足らず
スマイル
スマイルは杖に力を籠めると
スマイルの目が光を放ち 鮮やかな紫色に輝き始めた
Nakamu
Nakamuはベッドに横たわりながら
自分に魔法をかけようとしている スマイルを見上げていた
彼が魔法を使う姿を一番近くで 見られるそこは、特等席だった
憧れた世界で一番の魔法使い
Nakamuが焦がれた――
願いを叶えてくれる存在――
不意に涙が滲んだ
ワイテルズで遊んでいたときは 彼をよくバカにしていた
若さ故の恥ずかしさもあった
素直に彼のことが憧れだなんて 言えなくて
だけど、あの時――
思考共有魔法でNakamuの頭の中を スマイルに覗かれた時
すべてがスマイルに 暴露されたと思っていた
Nakamu
Nakamu
Nakamu
それはまるで 感情のある生き物のようで
Nakamuは強烈な魔力酔いを 感じながらも驚いたものだ
一度は憧れ――
一度は憎んだ――
その存在が
今はNakamuのために 願いを叶えようとしてくれている
Nakamuは感極まる想いだった
魔法陣が展開され その上からスマイルは神語を刻んでいく
シャークん
ぽつりと声が聞こえた
きんときがそちらに視線を向けると シャークんがかたかたと震えていた
シャークん
半分以上神語が刻まれたとき
シャークんが魔法陣に向かって 手を伸ばした
それを見ていたきんときは 慌ててシャークんを止めた
シャークん
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
きんとき
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
尋常ではないシャークんの制止に Broooockときんときも慌て始め
三人は魔法陣に手を伸ばしたが それは強力な結界に阻まれた
Broooock
きんとき
Nakamu
Nakamu
シャークん
魔法陣に完璧に神語が刻まれ
その魔方陣は縮小し Nakamuに標準が合う
スマイルは顔を上げると Broooockを見た
スマイル
スマイル
スマイル
Broooock
Broooock
次にスマイルは シャークんに視線を向ける
汗だくになって
必死にこちらに手を伸ばしながらも 結界に弾かれ
何度もそれを試そうとしている シャークんがそこにいる
キラキラと輝く紫色の目が細められる
そして――スマイルは笑った
スマイル
スマイル
縮小された魔法陣が Nakamuに注ぎ込まれていく
Nakamuの身体に 強烈な痛みが走り始めた
Nakamu
神の審判が下される時――
罰が下る
シャークんはその光景を 見たことがあった
空から降ってきた一筋の光は
スマイルの胸を貫いた――
シャークん
部屋は白い光に満たされ
視界が奪われた――
――光が見える
水色の光がそこにいる
炎のように揺らめく紫色の光が その傍にやってきた
スマイル……?
何言ってんの?
ねぇスマイル、待って……
紫色の光は風に吹かれたように 消え去った
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