春千夜
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
春千夜
先刻あったことを思い出し 一人イライラしながら廊下を歩く
春千夜
春千夜
マイキー
春千夜
突然名前を呼ばれ 自分でも驚くほどの大声が飛び出した
目の前にはいつの間にかマイキーがおり いつも通り、光のない顔をしている
マイキー
春千夜
春千夜
マイキー
春千夜
マイキー
マイキー
春千夜
マイキー
春千夜
二度目少し強めに声をかけられ 勝手に体が動いた
マイキーは振り向きもしない ただ前を見て廊下を進むばかり
春千夜
しばらくついて行き たどり着いたのは古い資料室
以前までは使っていたが 改装に伴い、新しい資料室を作ったため
ここはもう よっぽどの事がない限り来ることは無い
春千夜
マイキー
バサバサ、ガタンッ!
春千夜
するとマイキーは突然、 棚に陳列されていたファイルを床に落とし始めた
無数のファイルとホコリが舞い 床は足の踏み場が無くなったが、マイキーはやめる素振りを見せない
春千夜
マイキー
ガンッ!!
硬直する春千夜を横目に マイキーはある棚に蹴りを入れた
すると棚の1番上に置かれていた 一つのファイルが落ちてきた
それはかなりホコリを被っており 少なくとも一年以上は、あの場所に置いたままになっていたのだろうと推測できる
春千夜
マイキー
マイキーに促されファイルを開く
春千夜
中にあったのは 見覚えのある女性の写真とたくさんの資料
だが写真の女性の顔には霧がかっておらず 陽光のような優しい笑顔を浮かべをている
資料の多くはグチャグチャで 水のようなものが染みて文字がかすれており、とても読めるものでは無かった
マイキー
マイキー
マイキー
マイキー
春千夜
マイキー
マイキー
マイキー
マイキー
マイキー
マイキー
マイキー
春千夜
予想外の言葉に息が詰まった
「あの場所」 その言葉だけで、どこなのかが分かった
マイキー
春千夜
春千夜
マイキー
マイキー
マイキー
マイキー
春千夜
マイキー
マイキー
春千夜
マイキーの言葉に どこか、思い当たる節があった
今まで聞いてきた話が頭を駆け巡る それと同時にあの夢が思い起こされた
春千夜
途端、雷に打たれたような感覚に襲われた
そして次の瞬間 頭に記憶が流れ込んできた
???
春千夜
???
???
春千夜
春千夜
???
春千夜
春千夜
???
春千夜
???
春千夜
???
???
春千夜
???
???
春千夜
???
???
???
春千夜
???
春千夜
???
春千夜
???
???
春千夜
???
???
春千夜
???
???
春千夜
???
???
春千夜
???
???
???
???
春千夜
春千夜
ココ
鶴蝶
春千夜
春千夜
春千夜
ココ
春千夜
春千夜
ココ
蘭
ココ
ココ
蘭
竜胆
鶴蝶
春千夜
春千夜
蘭
竜胆
春千夜
春千夜
マイキー
マイキー
春千夜
春千夜
春千夜
マイキー
マイキー
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
マイキー
春千夜
春千夜
春千夜
マイキー
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
マイキー
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
マイキー
俺の頭に全てが流れ込んできた
忘れかけていた 忘れようとしていた
だけどそれは 決して忘れるべきじゃなかった
大好きな人との大切な記憶
涙が止まらなかった
気づいてしまったんだ
喧嘩したあの日 あいつが俺を、任務に行かせたくなかったのは
俺の身を案じたから それだけじゃない
最期の時を 俺と過ごしたかったんだ
病気が悪化して余命宣告をされて 死ぬであろうその日が、ちょうど俺が任務に行く日で…
そりゃ、泣きたくもなる
俺は何も気づけなかった 本当に最低だ
マイキー
マイキー
春千夜
目の前に出された手 その中には、あのピアスがあった
春千夜
マイキー
マイキー
春千夜
その言葉を聞き 俺はピアスを受け取ると、資料室を飛び出し廊下を走った
外へ出ると、案の定雨が降っていた
傘を差す人間たちに紛れ 俺は大雨の中、アスファルトを駆ける
涙は未だに止まらないまま 俺の頬を流れ続けている
だが降る雨がそれを隠してくれた
そう、雨はなんだって隠す
涙も、温もりも、視界も そして時には音も
やっとの思いで あの場所にたどり着いた
周りに人はほとんどいない もちろんあいつも
冷えきった身体を震わせながら 俺はベンチに腰を下ろす
春千夜
前かがみになり、下を向く 手の中にあるピアスを両手で握りしめ、ただそう願った
「会いたい」 ただその一心だった
春千夜
身体を打ち付けていた雨が消え 同時に、雨が弾かれる音が聞こえる
下を向いたまま、俺は口を開く
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
後悔に溺れていた これ以上話しても、自己嫌悪の言葉しか出そうにない
次の言葉が出てこず、口が止まった
だが冷えた俺の頬を 温かな手が触れ、そっと上に向かせた
目に入ったのは 俺を見つめる優しい眼差し
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
涙で視界を奪われ もう何も見えなかった
ただ俺の頬に触れる温かい手が あいつがまだいることを教えてくれる
しかし次第に手は離れ 雨の遮る音が消えていく
消えていく温もりを必死に探す中 俺の身体を打ち付けていた雨が無くなった
雨が上がった
そう思い上を向くと、 眩しい夕焼けが目に入った
頬の温もりは消えた、 だけど体はなぜか温かい
涙と雨を拭って立ち上がる
春千夜
春千夜
ピアスを夕日にかざした 雨粒が反射して、それは眩く光る
永遠を誓った愛しい人を想いながら 俺はピアスにそっとキスをした
Normal End 【雨上がりの夕焼けに】
コメント
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これバットENDとhappyendどちらもあります!? (゚∀゚*)(*゚∀゚)
凄…ちょーロマンティック(?) てかあの、聞きたかったんですけどタイトルの【雨上がりの夕焼けに】の横にあった英文(なんとかendって書いてました)ってどーゆー意味なんですか、?(毎度毎度ほんとにすみませんごめんなさい馬鹿なんです私どうしようもないくらい馬鹿なんですごめんなさい) てかほんとにもう本屋とかにある小説レベルですよマジで。 澪様まじ天才すね、尊敬します笑
正直もう1冊の本ですね…泣きました( ᵒ̴̶̷̥́~ᵒ̴̶̷̣̥̀ )本当に最高です…