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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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さっき、さとみくんが家を出ていった。

僕とさとみくんはさっきまで口論していた。

遡ること数分前.......

ころん

さとみくん、ただいま!

僕は元気よくドアを開けて

家に入った。

さとみ

.......

さとみくんは

まるで死人のような目をしながら僕を見てきた。

ころん

えっ、何?

僕は、キョトンとしながら

さとみくんに問いかけた。

さとみ

.......

さとみ

お前、最近るぅとの家行きすぎじゃない?

僕の予想外の答えが返ってきた。

ころん

えっ?そうかな?

さとみ

しかも、俺といる時もるぅとの話ばっかりしてくるじゃん。

さとみくんは

怒っていた。

ころん

ご、ごめん.......。

ころん

るぅとくんといると楽しくて.......。

僕は正直に言った。

さとみ

.......

さとみ

へぇ〜、るぅとといると楽しいのに、俺といるのは楽しくないんだ。

ころん

えっ!?

ころん

ちっ、ちが....!

さとみくんは僕の事を睨んできた。

怖かった。背筋がゾーっとした。

さとみ

そんなに、るぅとの事が好きなんだったらるぅとと付き合えばいいだろ。

さとみ

別に無理に俺といる必要ないよ。

さとみくんに

1番言って欲しくない言葉を言われた。

ころん

ち、ちがう.......。

ころん

僕はさとみくんの方が好き.......。ポロポロ

僕は溢れ出る涙を流した。

さとみ

泣きたいのはこっちだよ。

さとみくんはそう言って

荷物をまとめて家を出ていった。

そして今に至る。

僕はさとみくんが

どこに行ったのかなんてさっぱり分からない。

ころん

あっ、そうだ.......

ころん

ラインがある。

僕はそう呟いて

スマホを取り出し

さとみくんとのラインを開いた。

ライン

ころん

「さとみくん、ごめんなさい。」

ころん

「僕が悪かったから早く帰ってきて.......。」

さとみ

「嫌だ。」

冷たく返されたメッセージ。

僕は怒りがこみ上げてきた。

ころん

「あっそ!だったらもういいよ!」

ころん

「さとみくんなんかもう知らない!」

ころん

「大っ嫌い!」

僕は思ってもないことを送信してしまった。

既読は付いたが

返事がなかなか帰ってこなかった。

数十分後

ピロン

ラインの音が静かな部屋に響き渡った。

僕はすぐにスマホを持った。

さとみくんからきた返事は

さとみ

「おまえからいわれたくなかった。
れんらくしてこないで。
はやくわかれたかったからうれしいわ。
すぐにはかえらねーから。おれも
きらいだよ。」

そう返ってきた。

さっき乾いた涙が

また溢れてくる。

僕は止まらない涙を流し続けた。

そして涙が乾いた後に

誰かに慰めて欲しかったから

るぅとくんの家に行った。

るぅとくんの家に着いて

すぐにチャイムを鳴らした。

案外早く出てくれた。

るぅと

ガチャ

るぅと

はーいって、ころちゃん!?

るぅと

どうしたんですか?

るぅとくんはすぐ心配してくれた。

ころん

あのね.......

ころん

さとみくんと喧嘩しちゃった。

るぅと

そうなんですか!?

るぅと

とりあえず中入ってください!

そう言って

るぅとくんは家の中に入れてくれた。

リビングについて

僕はソファにちょこんと座った。

るぅとくんも隣に座ってくれた。

るぅと

それで、どういうことか説明してくれますか?

僕は今までの事全部話した。

あの、ラインも見せた。

るぅとくんはラインをまじまじと見た後に

ふふっと笑った。

ころん

え?ど、どうしたの?

るぅと

いや、さとみくんロマンチックだなと思いましてw

僕は首を傾げた。

意味が分からなかった。

するとるぅとくんが

るぅと

さとみくんが送ってきたライン、縦読みしてみて下さい!

そう言われて

僕はラインを見た。

さとみ

「おまえからいわれたくなかった。
れんらくしてこないで。
はやくわかれたかったからうれしいわ。
すぐにはかえらねーから。おれも
きらいだよ。」

ころん

.......あ。

僕は気づいた。

さとみくんからのラインを縦読みしたら

「おれはすき」

だった。

僕は、また泣いた。

でもこの涙は嬉し涙だ。

ころん

なにこれポロポロ

ころん

こんなの分かるわけないじゃん.......ポロポロ

ころん

バカぁ.......ポロポロ

るぅと

さぁ、早く家に帰ってください!

ころん

.......え?

ころん

なんで?

るぅと

さとみくん、家に帰ったみたいですよ。

ころん

え!?まじで!?

るぅと

はい!なので早く行ってください!

ころん

わかった!

ころん

色々ありがとうね、るぅとくん。

僕はるぅとくんに深々と頭を下げた。

るぅと

いえいえ!大丈夫ですよ!

そして僕はるぅとくん家を出た。

家に向かって行った。

早くさとみくんに会いたい。

早くさとみくんに抱きしめてもらいたい。

そんな事を思いながら走った。

そして、家に着いた。

僕は静かにドアを開けた。

ころん

さとみくん?

返事がない。

足音を立てながらリビングに向かった。

リビングのドアを開けた。

さとみくんは携帯をいじっていた。

僕に気づいてない?

僕は不安になりながらさとみくんの肩を叩いた。

ころん

さとみくん?

さとみ

え?もしかして、ころん?

ころん

.......

ころん

そうだよ!

僕は微笑んだ。

さとみくんは僕を抱きしめてくれた。

さとみ

ごめん.......ポロポロ

さとみ

ごめんなポロポロ

さとみ

嫉妬して酷い事言ってごめんな.......ポロポロ

さとみくんは

必死に謝ってきた。

ころん

大丈夫!

ころん

僕もいいすぎちゃった!ごめんね!

こんな僕たちが

将来結婚するなんて

今の僕は考えてもなかった。

この作品はいかがでしたか?

705

コメント

54

ユーザー

結婚式編みたいです!(わがまますいません)

ユーザー

好き( ´•౪•`)スゥキスキッ

ユーザー

さとみさんロマンティックやね……

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