親父さんが死んだからそんな消えそうな顔してんの ?
… 違う
親父はくそだったから 、、
なんでだろ
この事は家門の者以外には話さず墓場まで持っていくつもりだったのに
俺の家が昔ながらの仕来だという事
既に俺は “殺人” を犯していること
親父に母親を殺されていること
ぽつぽつ と ゆっくり 話の順序がばらばらになりながらも話した
ふーん 、
で 、 いるまはどうしたいの ?
… は ッ ?
いや 、 俺はもう手遅れだし …
そうじゃなくて
いるまの気持ちが知りたい
俺の … 気持ち 、
普通に 、 暮らしたい
… そ
なら行ってこいよ
どこ 、 に …
らんと約束してんだろ ?
… ありがとなつ
おうよ
俺いい友達もったわ … 笑
また今度なんか奢る (立)
ま ?
高いの考えとくわ
勘弁 、 笑
外に出ると既に雨はやんでいた
雨雲がまだ見えるのでまた降るだろうが 、 一時でもやんでいて助かった
壁に寄りかかりらんが来るのを待つ
待ち始め10分ほどたった頃 、 らんが慌てた様子で走ってきた
ごめん遅くなった 〜 !! (走)
ん 、 全然
どこ行くの ?
… とりまついてきて
はーい
1時間ほど 、歩いただろうか
街をぬけ 、 山の方までやってきた
ねぇどこまで行くの ?
今まで無言でついてきてくれたらんも不安になったのか声をかけてきた
もう少し …
そっか 、、
果ての小さなコンビニに入った
すごい雨 …
雨が降ってきたからだ
すいません 、 雨弱くなるまでいいですか ?
全然大丈夫よ 〜
濡れたら風邪ひいちゃうからねぇ
ありがとうございます
ねぇ 、 まだ先進む ?
これ以上遅くなるなら連絡しなきゃ …
ん 、
雨止まねぇなぁ …
おばさんが用意してくれた簡易椅子に座りながら呟いた
んね 、
どうする ?
傘買って今日は帰る ?
俺明日も空いてるよ
いや …
今日行きたい
今日じゃなきゃ …
そっかぁ …
じゃあ仕方ない !!
最後まで付き合ってあげるよ
… 笑
さんきゅ
今日は
母さんの命日だから