テラーノベル
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さっそくライラックは
部屋の近くに控えていたメイドに
浴場まで案内してもらった。
理由は単純、
スライムを清めるためだ。
流石に今の状態は汚すぎる。
外側だけでもきれいにしなければっ!
略してスライム洗浄作戦!
浴場までビケイが
ついてこようとしたけど
断っておいた。
ビケイは今は無性だけど
多分男になると思うんだよね。
性格的に。
ほら、
1人称が『俺』だし。
そうなると
一緒にお風呂に入るのは
ちょっと・・・ね?
ライラックは
服をすぽぽぽーんと、
脱いで体にタオルを巻きつけ
浴場に入った。
もわわーんと
湯気がたっていて
湯が沸かれているのがわかる。
ライラックは腰をおろし、
桶で湯船からお湯をすくい、
スライムへぶっかけた。
するとスライムは
スライム
と鳴いて固まった。
転生ハイエルフ(ライムライラック)
転生ハイエルフ(ライムライラック)
ライラックは不思議に思い
湯船に足をつける。
ふぅ〜。
いい湯だ。
体感温度的に40度くらいかな?
ライラックは足をバタつかせて
お湯を跳ねさせる。
跳ねたお湯がスライムにかかり、
スライムはピクピクと痙攣する。
転生ハイエルフ(ライムライラック)
転生ハイエルフ(ライムライラック)
ライラックはスライムを掴んで
ポーンと湯船に投げ入れた。
スライムが入ったところが
ブクブクと泡が出て
湯船に汚物が広がっていく。
あ、
やばい。
このままじゃライラック、
汚れる。
ライラックは急いで湯から出た。
もう湯の中は茶色く濁っていた。
湯船の中心でスライムが
バチャバチャともがいて
スライム
と鳴いていた。
元気だねぇ。
数分もしないうちに
スライムは疲れ果てたのか
プクプクと泡を立てて
湯の中に沈んでいく。
ライラックは濁った湯に入って
スライムを足の指でひっつかみ
湯の外に放り投げる。
びちゃっと音を出して
スライムは落下した。
そして
動かなくなった。
転生ハイエルフ(ライムライラック)
ライラックも湯から出て
スライムの元へ歩く。
スライムはお湯を吐き出し、
ぺちゃ・・・・・・
ぺちゃ・・・・・・
・・・・・・ぺちゃ・・・・・・と、
ライラックから逃げるように
動き出す。
良かった生きてた。
ライラックはスライムを
そっと捕まえて
風呂桶の中に入れて眺める。
転生ハイエルフ(ライムライラック)
転生ハイエルフ(ライムライラック)
転生ハイエルフ(ライムライラック)
転生ハイエルフ(ライムライラック)
スライムは
灰色でちょっと生ゴミ臭い程度に
なっていた。
ベチョベチョしていて
形が取れていなかった体が
丸くまんじゅうのような形に
変形していて、
湯に入れる前に比べて
体積が半分ほどに縮んでいた。
スライムは風呂桶の中で
スライム
と、か細く鳴いて
ふるふると震えている。
転生ハイエルフ(ライムライラック)
転生ハイエルフ(ライムライラック)
ライラックはスライムを
ひと撫でしてから
スライムの体へ
石鹸を擦り始めた。
擦る調子に合わせて
スライム
スライム
とスライムは小さな声で鳴く。
生ゴミ臭い匂いは
結局あんまり取れなかった。
けれど、
前よりは臭わなくなったと思う。
ライラックはこれから
スライムを毎日お風呂に入れて
洗浄することに決めた。
そう、
これは転生ハイエルフが
スライム育成を諦めない
お話である。
コメント
1件
第14話、楽しく読ませてもらいました! 「スライム洗浄作戦」ってタイトルからしてほっこりしますね。湯船にポーンと投げ入れたらお湯が茶色くなっちゃうところ、思わず笑っちゃいました。スライム君の「ぴきゅっ」とか「ひゅっぴゅ」の鳴き声がすごく可愛くて、縮んでまんじゅうみたいになった姿も愛らしいです。ライラックの「うへへぇ〜おもしろーい!」のテンション好きです。毎日洗うって決めたところで、育成物語の始まりって感じ。続きが気になります!