次の日は 眩しいくらいの晴天だった
まるであの時の笑顔のようで、 更に会いたくなってきてしまった
りうら
だけど、いざ公園へ来て 周りを見渡すと ほとけはいなかった
りうら
俺はスマホを片手に ベンチに腰掛けた
音楽を聴いたり
流行りの動画を見たり
そんな感じで時間を潰していた
りうら
気づくとそこそこの時間が経っていて、
スマホをしまい、 辺りを見渡すが
やはりほとけはいなかった
りうら
そう考えることにして、 今日は帰ることにした
その後も俺は毎日 あの公園へ通った
だけどほとけの姿はなくて、
あるとすれば 鬱陶しい暑さの太陽だけ
ここ数週間ずっと 晴れか曇りばっかだ
雨よりはマシだけど、嫌になる
りうら
屋根の下のベンチに 体を預ける
少し話しただけの相手に 何故ここまでできるのか
…まぁ、 それは一目惚れしたからだろう
りうら
そう言いはしたが
日々の疲れか、 眠気がそこまで来ていて
りうら
つい俺はそのまま寝てしまった
ぽつり、ぽつりと
雨が降ってきている事にも 気がつかずに
…りう……ん
なんだろう、 聞き覚えのある声がする
…りう…ちゃ…ん
この声は、確か___
りうちゃん!
りうら
ほとけ
ほとけ
りうら
ほとけ
俺は思わずほとけのことを 抱きしめた
りうら
りうら
ほとけは一瞬焦った顔をした
ほとけ
りうら
ほとけ
ほとけはゆっくりと話し始めた
まずほとけの家は片親で、 母親にあまり好かれていないらしい
理由は単純で、 父親を思い出すからだそうだ
そして家族と思われたくない、と言われ 外に出してもらえなかったとのこと
だけど母親は雨の日のみ 仕事の都合で 家に帰ってこないそうで
今日もあの日も 雨だったから来れたらしい
雨の日しか出れない理由も、 雨が好きだと言っていたわけも これだった
そして
ほとけ
ほとけ
りうら
ほとけ
確かに聞き覚えがある
りうちゃん、っていう 呼び方にも…
でも、思い出せない…
りうら
ほとけ
ほとけ
りうら
りうら
ほとけ
ほとけ
…内心、胸をなでおろした 一目惚れした相手が兄弟だったら ショックすぎる
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
彼は悲しげな表情を浮かべ、 少し間をあけた
ほとけ
りうら
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
困ったように笑いながら そう言った
好きだと言われたのは嬉しいけど、 何も覚えていないことに 申し訳なく思った
りうら
りうら
急に頭が酷く痛みだした
突如頭に、懐かしい記憶が 流れ込んでくる
…いむとの日々だ
りうら
いむ
りうら
いむ
りうら
りうら
いむ
りうら
大好きだったみたいだ
コメント
3件
りうらくんの記憶戻ってよかったです。 これからの展開が楽しみです。