テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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ホテル

第1話 - ホテル

2018年11月15日

#ホラー

#ミステリー

ユムビ

サトシ

前が見えない！

明美

なんでこんな日にスキーなんて行くことにしたのよ！

サトシ

こんな大雪になるとは思わなかったんだよ！

明美

とにかく避難しないと！

サトシ

まずは建物を見つけよう！

サトシ

あそこに建物がある！

明美

ほんと！？

サトシ

早く行こう！

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ...

ホテルのオーナー

どうされたんですか！？

ホテルのオーナー

お客様！

サトシ

もう少...しで遭難..しそうだった

ホテルのオーナー

毛布をお持ちします

牧田さん

どうしたんだ？

明美

こんな大雪になるのを知らなくて...

牧田さん

ハッハッハ！

牧田さん

この季節になるとこの山は凄い雪が降るんだよ

サトシ

なぜ笑ったんだ？

牧田さん

俺も昔お前らみたいになっちまって

牧田さん

昔の俺を思い出しちまったんだよ

牧田さん

いわゆる思い出し笑いだよ

ホテルのオーナー

毛布をお持ちしました！

サトシ

ありがとう

明美

気が利くわね

ホテルのオーナー

どうも

サトシ

外にも出れなさそうだし

サトシ

今夜はこのホテルに泊まることにするよ

5分後...

明美

結構きれいね

明美

この部屋

サトシ

そうだな

サトシ

俺達が予約したホテルより良さそうだ

明美

私お風呂に入るわ

サトシ

分かった

サトシ

ふぅ

サトシ

疲れた...

明美

サトシ！

明美

ちょっと来て！

サトシ

どうした？

中年男性

うぅぅ

サトシ

大丈夫ですか？

明美

なんなのよ

サトシ

酔いつぶれるだけだ

サトシ

大丈夫だよ明美

サトシ

ホテルのオーナーに相談してくる

明美

私も置いてかないでよ！

ホテルのオーナー

よいしょっと

ホテルのオーナー

お客様...お酒を控えてくださいよ

中年男性

なんだ..よ!

中年男性

俺に酒を飲むなっていうのか？

ホテルのオーナー

そういう訳じゃ...

中年男性

ならいいじゃないか飲んでも

食事の時間

赤塚シェフ

どうですか？

赤塚シェフ

お味は？

サトシ

最高だよ

サトシ

あんたが1人で？

赤塚シェフ

はい

明美

なんで1人で作っているの？

赤塚シェフ

この季節はほとんどスキー客しか来なくて

赤塚シェフ

今日から明日までずっと大雪なので

赤塚シェフ

オーナーが従業員に休みを出したんですよ

赤塚シェフ

気が利くでしょ？オーナー

サトシ

毛布を持ってきてくれた時気が利いてたよ

明美

でもあなたはなんで休まないの？

赤塚シェフ

料理を作るのが楽しいんでね

赤塚シェフ

それで残ったんです

赤塚シェフ

では他のお客様もいらっしゃいますので...

405号室

中年男性

くそ！

中年男性

あのオーナーめ

中年男性

なんで俺が注意されないといけないんだよ...

ｺﾞｸｺﾞｸ

ｶﾞﾁｬ

中年男性

あれ？

中年男性

開かないぞ

中年男性

鍵が壊れてんのか？

中年男性

早く酒が飲みたいってのに

謎の人影

.....

中年男性

なんだお前

中年男性

なんだよ

謎の人影

......

ﾌﾞｽ...!

中年男性

うっ...！

中年男性

何しやがった...

ﾎﾟﾀ...ﾎﾟﾀ...

ｳｨｰｰｰｰﾝ

サトシ

なんの音だろう？

赤塚シェフ

火災警報器だよ

明美

火災なの？

明美

避難しないと

ホテルのオーナー

落ち着いてください！

牧田さん

なんなんだよ

牧田さん

気持ちよく寝てたってのに

ホテルのオーナー

私が様子を見てきます

ホテルのオーナー

外は危険なのでまだ出ないでください！

４階フロア

原

行かない方がいいですよ

ホテルのオーナー

原さん！

ホテルのオーナー

危険ですよ！

ホテルのオーナー

早く1階へ避難を！

原

私が確認してきたが火災はなかった...

原

あったのは死体だけだよ

ホテルのオーナー

え？

1Ｆ

サトシ

火災は？！

ホテルのオーナー

火災はありませんでした

明美

よかったぁ

原

だが、死体はあったがな

明美

え？

サトシ

あんたが誰かは知らないが

サトシ

そういう冗談はやめてくれ

ホテルのオーナー

原さんが言っていることは本当です...

牧田さん

何言ってんだよ

牧田さん

怖がらせようとしてるんだろ

赤塚シェフ

あんたが言うなら信じるよ

牧田さん

おれは俺の目で見てくる

牧田さん

俺の目の方が信用できるからな

ホテルのオーナー

行かない方がいいですよ

ホテルのオーナー

結構ショッキングですよ

牧田さん

いや見てくるよ

10分後...

牧田さん

.....

サトシ

結構遅かったがどうしたんだ？

牧田さん

吐いてたよ

ホテルのオーナー

いいですか皆さん

ホテルのオーナー

落ち着いてください

明美

私たちの中に犯人がいるってことよね？

原

そうなるな

原

俺は全員が犯人だと思って明日まで過ごすことにするよ

原

だから俺に近づかないほうがいいと思うぜ

原

近づいた瞬間正当防衛で包丁で刺すからな！

ホテルのオーナー

落ち着いて

原

このホテルに入れる方法は正面玄関からしかない！

原

俺達の他に誰か来たか？

ホテルのオーナー

いや、来ていません

原

だろ？

原

俺達の中に犯人がいるんだ

サトシ

ちょっと待ってくれ

サトシ

1人になると犯人のターゲットになるかもしれない

原

いいか？よく聞け

原

俺は空手をやってたしボクシングもやってる

原

それにいつもトレーニングをしているんだぞ？

牧田さん

俺もだ

原

あんたは黙ってろ

原

そんな俺に勝てると思うか？犯人が

サトシ

牧田さんなら

牧田さん

私は犯人じゃない

原

そう言うと思ったぜ

明美

みんな落ち着いてよ！

赤塚シェフ

そうですよ

赤塚シェフ

この女性が言う通りですよ

赤塚シェフ

こんな討論をしても犯人は見つからない

原

とにかく

原

私は部屋に戻る

原

私がいる3階には誰もいないはずだ

原

私は耳がいいんだよ

原

エレベーターが到着した音すらきこえるほどだ

牧田さん

勝手にしてればいいさ

原

そうするつもりだよ！

ホテルのオーナー

1人は危険です

原

余計なお世話だよ

原さんは1人で自分の部屋に戻ってしまった

赤塚シェフ

とにかくキッチンにある包丁やガスバーナーとか持ってきます

ホテルのオーナー

私は電話が繋がるか見てきます

牧田さん

俺は外の様子を見てるよ

牧田さん

この変わらない景色をね

このホテルは雪で見えないほどになってしまった。誰からも救いがこない雪景色に...ね。

原

全員で仲良く救出を待つだって？

原

バカバカしい

原

帰る準備をしないと...

原

ん？

原

なんの音だ？

サトシ

トイレぐらい外で待ってたらいけないのか？

明美

ダメよ

明美

中に犯人がいたらどうすんのよ！

サトシ

ハイハイ

原

ｳﾜｧｰｰｰｰ

サトシ

なんだ

明美

悲鳴よ

5分後...

ホテルのオーナー

ダメです

ホテルのオーナー

亡くなってます...

牧田さん

だから1人になるなと言ったのに

サトシ

よくあるホラー映画とかで1人になると殺られるってホントだったのかね

ホテルのオーナー

いいですか

ホテルのオーナー

電話は繋がらない

ホテルのオーナー

私たちでこの事件を解決しないといけない

ホテルのオーナー

犯人の動機もトリックもわからない

明美

トリックって？

ホテルのオーナー

原さんは耳が良かった

サトシ

耳が本当に良かったのかしらんがね

ホテルのオーナー

いや、原さんは耳が良かった

ホテルのオーナー

ですよね？赤塚シェフ

赤塚シェフ

ああ

赤塚シェフ

私が料理を持っていくと部屋の前でいつも料理を受け取っていたよ

赤塚シェフ

私はよくエレベーターを使うから多分耳が良かったはずだよ

ホテルのオーナー

原さんは耳が良かったのに何故襲われてしまった

ホテルのオーナー

武器も持たずにね

サトシ

いいですか

サトシ

全員1階に集まるんです

サトシ

そうすれば犯人も犯行がしにくくなるでしょう

ホテルのオーナー

犯人は何故か部屋の窓を外から割ってるそれを考えるのが先だ。どうやって割ったのか？

サトシ

原さんの部屋は雪が積もりすぎている。ガラスの破片がどこに落ちているかわからない

サトシ

まずは安全を確保しないといけない

明美

そうね

ホテルのオーナー

思い出した

ホテルのオーナー

明美様達が来る前に謎の人物がこのホテルに来たことを

牧田さん

なんでそんなことを忘れていたんだ！

ホテルのオーナー

１ヶ月前のことで料金だけを置いて204号室に泊まっているんです

牧田さん

今すぐそいつのとこにいってやる

サトシ

待ってくれ！

サトシ

赤塚シェフがいない

牧田さん

なんだと？

牧田さん

俺は204号室にいく

牧田さん

お前らは赤塚シェフを探せ

明美

1人で行くのは危険よ！

ホテルのオーナー

私は赤塚シェフをさがす

明美

私も探すわ！

サトシ

俺も行く

ホテルのオーナー

あなた達は1階に

ホテルのオーナー

私は4階を

サトシ

わかった

1階

サトシ

これはなんだ？

サトシ

チェックインリストか？

サトシ

１ヶ月前は...

サトシ

何も書いてない？

サトシ

何故だ

サトシ

ちょっと待てよ？

サトシ

何故オーナーは外側から割られたと分かったんだ？

サトシ

原さんの遺体は雪で埋まるほど雪が積もってたのに

サトシ

だとしたらガラスの破片なんて分からないはずだ

明美

どうしたの？

サトシ

犯人が分かったかもしれない

サトシ

お前はそこにいろ！

明美

なによ

サトシ

牧田さん！牧村サン！

2階

牧田さん

うぅう..

牧田さん

サトシか...

牧田さん

犯人は...

サトシ

犯人は分かってるから休んでいろ

牧田さん

そうか...

サトシ

あのオーナーだろ？

牧田さん

凄い探偵さんだな

牧田さん

身体を鍛えてもあまり意味がなかった

牧田さん

頭を鍛えれば良かったよ

サトシ

休んでいてください

4階

ザクッ...ザクッ...

ホテルのオーナー

ああ..',

ホテルのオーナー

サトシ様でしたか

サトシ

赤塚シェフは？

赤塚シェフは無残にも死んでいた

サトシ

なんでだ...？

サトシ

なぜなんだ！？

ホテルのオーナー

何故かって？

ホテルのオーナー

知りたいですか？

ホテルのオーナー

このホテルの評判しってますか？

ホテルのオーナー

ありもしない嘘の悪いコメントなどをネットにかきこまれたんですよ

ホテルのオーナー

中年男性や原さん、そして牧田さん。他にもいるんだがね。

ホテルのオーナー

手始めに私はあの3人をターゲットにしたのさ

ホテルのオーナー

私はこのホテルを本当に素晴らしいホテルにしようと決めた。

ホテルのオーナー

でも、嘘のかきこみでこのホテルの評判はどんどん下がっていった

ホテルのオーナー

評判を上げるためには嘘のかきこみを止めるしかなかった

ホテルのオーナー

だからアイツらを招待したのさ

ホテルのオーナー

あの中年男性には大量のお酒をプレゼントと招待状にかいた

ホテルのオーナー

原さんにはスポーツ用品をプレゼントとかかいて誘ったのさ

ホテルのオーナー

簡単だったよ

ホテルのオーナー

自分にメリットがあればいいと思ってるんだからなアイツらはな

ホテルのオーナー

私の気持ちも知らないでね

サトシ

でも牧田さん達がかいたかきこみではないかもしれないだろ！

ホテルのオーナー

アイツらは私に悪口を言ってきた

ホテルのオーナー

その事をずっと忘れてないのさ私は

ホテルのオーナー

アイツらが悪いのになぜ私が悪口を言われなきゃいけないんだ！

ホテルのオーナー

何故だ！！！！！！！！

サトシ

でも何故赤塚シェフを...

ホテルのオーナー

原さんを殺るとこ見られちゃったからですよ

ホテルのオーナー

原さんが殺られた時の部屋の前で後ろから赤塚シェフは紙に4階に来いって書いていたんだよ

ホテルのオーナー

バレたらどうするってヒヤヒヤしてたよ

ホテルのオーナー

なぜ私が犯人とわかった理由は知ってるよ

ホテルのオーナー

ガラスの破片だろ？

サトシ

そうだ

ホテルのオーナー

ヒヤヒヤして焦ってしまった

ホテルのオーナー

あれが失敗だったな

ホテルのオーナー

まぁ失敗は成功のもとというしな

ホテルのオーナー

この計画は成功する

ホテルのオーナー

アンタと明美様を殺ればね

ホテルのオーナー

やりたくないが計画は成功させないといけないんだ

ホテルのオーナー

すまんな！

ﾌﾞｽ...!

それは一瞬の出来事だった

私は刺されたと思った

サトシ

うっ..

ホテルのオーナー

なん..だ....と

ﾊﾞﾀ...

明美

大丈夫？

サトシ

ありがとう

サトシ

命の恩人だよ明美は！

1日後

警官

オーナー死亡確認されました

警官

牧田さんは無事です

警官

あと少しのところで大量出血で亡くなってました。

警官

あなた達の治療のお陰です

サトシ

やるべき事をやっただけですよ

警官

そうですか

警官

後でもっとよく話を聞かせてください

サトシ

はい

明美

大丈夫だった？

明美

犯人って勘違いされなかった？

サトシ

されてたら捕まってるよ

明美

それもそうね

明美

あなたも私の命の恩人よ

サトシ

なんで？

明美

私に危険なこと起きなかったでしょ？

明美

あなたが犯人をみつけなかったら

明美

私たち殺られてたかもしれないのよ

サトシ

それもそうだな

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ユムビ

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