後輩先輩。

さとるとの歌みた楽しみ😽🎶

何かおかしいと思った

僕とるぅとくんが付き合ってることを 知っていながら ｢最後の願い｣だと言って ハグを求めてきたこと

｢最後｣の言葉に 違和感を感じてはいたが 無視していた

さとみ先輩を 恋愛的に好きになることは 出来なかったけど

大切な先輩だ

無情にも 僕が家に着くと同時に さとみ先輩とその家族が 乗っているのであろう 車は旅立って行った

ありがとうも ごめんなさいも まだ伝えきれていない

後から連絡はいくらでもできるけど 直接目を見て話したかったことが まだ沢山ある

そもそも さとみ先輩の性格だから 失恋した相手である僕からの LINEなんて 返してくれないかもしれない

学校からここまで20分 わけも分からず全力疾走したせいで 僕の体力は既に無くなっていた

慣れ親しんだこの地に 別れを告げて 車は走り出した

恋が報われることは無かったけど 最後に我儘(わがまま)を 聞いてもらったから やり残したことは無い

ころんとの思い出は これ以上にもこれ以下にも したくないから もう顔を合わせるつもりはない

あの人影は 確実にアイツだ

相当息を切らしている

俺が消えるって知って 走ってきたのかと思ったが 俺は誰にも引っ越すことは 伝えていない

恐らく 担任からの顧問 顧問からの部員で ころんの耳にも 届いてしまったのだろう

わざわざ会いに来るとかさ、笑

そういうことするから 変に勘違いしてしまうんだって そろそろ気付けよ

るぅとくんは呆れた口調とは裏腹に 優しい声色と表情をしていた

きっとこういうのが 根から優しい人なんだろうな

やばいこの後この連載 どうやって続けよ()