時計の短針は
11を指している。
もうこんな時間か···。
残業すると
こうなるのも
仕方ないか···。
最近は
なかなか休みがとれず
一人息子とも
会話が少ない。
遊んでやるなんて
全くできていない。
部屋のドアを開けると
息子が
自分の貯金箱を持って
立っていた。
父親
父親
息子
給料?
友達と給料の話でもしたのか。
父親
父親
息子
息子
駄々をこねるなんて···。
大人しい子なのに
珍しいな。
教えないと
面倒くさいしな···。
父親
息子
息子は
明らかに落ち込んでいる。
友達より低いのか?
こっちだって
汗水垂らして働いてるんだ。
文句を言われる筋合いはない。
三日後
母親
父親
母親
母親
母親
母親
父親
まだ幼いのに
親にも
近所の人にも
金をたかるなんて···!
父親
父親
母親
父親
父親
息子
息子は
貯金箱を持って
笑顔でやってきた。
父親
父親
息子
父親
父親
息子
息子
父親
叱ろうとしたとき
息子は
貯金箱を前に突き出してきた。
息子
息子
息子
息子
息子
息子
息子
息子
息子
息子
満面の笑みを浮かべる
息子とは正反対に
俺は
泣き崩れていた。
終わり
いいと思った分だけ
♡お願いします!
コメント
19件
そうでしたか……? じゃあ無意識に覚えてたものを書いちゃったのかも……
……! どこかで…?
ありがとうございます! 嬉しいです!