TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

呪い恐怖症の私が呪術師に?!

一覧ページ

「呪い恐怖症の私が呪術師に?!」のメインビジュアル

呪い恐怖症の私が呪術師に?!

1 - 👁第0話 五条家の落ちこぼれー壱🌙

♥

101

2024年07月09日

シェアするシェアする
報告する

私は五条家の長女として生まれた。

そして私には1つ上の兄が居る。

兄は目に見えないくらい小さな呪力でも、 しっかりと見られる六眼という特殊な目を 持っている。

さらに兄はあらゆる攻撃を無効化できる、 “無下限呪術”というチート的な術式も 持ち合わせている”天才”である。

実は私も六眼持ちではあるが、 術式を持っていないのだ。

だから親には六眼持ちだけでも 極めて珍しいけれど、 それに術式も持ち合わせている兄と 持ち合わせていない私は毎日比較される日々だ。

五条父

迷!なぜお前は悟と同じようにできない?!?!

五条迷(ごじょうまよい)

ごっ、ごめんなさ……!!

五条父

謝れとは言っていない!

五条父

私はお前に質問をしているんだ!!

ごめんなさい……

五条母

はぁ……迷、貴女も悟と同じ六眼持ちよね?

五条母

なら悟と同じようにできるはずよ?

ごめんなさい……

生まれて来てごめ……!!

ガラガラガラッ……

五条悟

親父ぃ〜?お袋ぉ〜?

五条迷(ごじょうまよい)

お兄ちゃん……

五条父

お、悟じゃないか!

五条母

あら、悟ニコッ

五条父

どうしたんだ?何か用か?

五条悟

いや、特に用は無い

五条母

あら、そう

五条悟

ただ……

“迷のこと、 俺とあんまり比較するなよ?”

五条悟

そんだけ

五条迷(ごじょうまよい)

(そうだよね、私みたいな落ちこぼれと比較されたくないよね…)

五条悟

んじゃ、俺任務あるから

そう言って、お兄ちゃんはスタスタと 部屋の入口の方へ歩いて行く。

五条悟

あっ、そうだ…迷!

五条迷(ごじょうまよい)

お兄ちゃん……?

何か言い忘れたかのような様子で 私の方へ歩いてくる。

五条悟

頑張れよ(耳元で囁く)

五条迷(ごじょうまよい)

あっ、ありがとう!!

五条迷(ごじょうまよい)

私、頑張るね!(悟の耳元に囁き返す)

私がそう言うと、 お兄ちゃんは笑顔で グッドサインをしてくれる。

五条悟

おう👍🏻ニシッ

五条悟

じゃっ!

ガラガラガラッ……

お兄ちゃんが去る。

五条父

おい、さっき悟と2人で何をコソコソ話していた?

五条母

悟と話すのは悟と同等の土俵に立てるようになってからって言っているでしょう?

五条迷(ごじょうまよい)

ごめんなさい……

そう、両親はお分かりの通りお兄ちゃんを 溺愛しているのだ。

五条迷(ごじょうまよい)

あっ、そうだ

五条迷(ごじょうまよい)

私、この間の期末テストの合計点300点だったんだ

五条父

それがどうした?悟は満点だったぞ?

五条母

勉強”だけ”ができたって、呪術界では通用しないわよ

わかってる…

でも、そもそも私は呪術師になんか なりたくない…

というより、

“なれない”

なぜなら私は

“呪い恐怖症”

だからだ。

夜になった。

私は突然、お父さんの部屋に呼び出された。

お父さんは床に座って本を読んでいた。

五条迷(ごじょうまよい)

何か用?お父さん

私、また叱られるのかな…?

五条迷(ごじょうまよい)

(でも叱られるようなことは何もしてない…)

五条父

あぁ、迷、来たのか

そう言ってお父さんは立ち上がり、 私の方へ歩いてくる。

五条父

行くところがあるから、着いてこい

五条迷(ごじょうまよい)

えっ…?

五条迷(ごじょうまよい)

(こんな時間に行くところなんて…)

五条父

何をぐずぐずしている?さっさと行くぞ

五条迷(ごじょうまよい)

はっ、はい‼︎

五条父

ここだ

お父さんに言われるがままに着いていき、 到着した場所は廃病院だった。

廃病院…?ってことはまさか…

五条迷(ごじょうまよい)

お父、さん…?私、呪…

五条父

知っている

五条父

だが、五条家の人間に呪い恐怖症など、訳の分からんものを患っている者がいると世間(呪術界)に知れたらどうするんだ?

五条迷(ごじょうまよい)

でっ、でもどうしろって…

五条父

だから今日はこの廃病院の呪いを祓ってこい

五条迷(ごじょうまよい)

えっ…‼︎

五条父

五条家の人間ならできて当然だぞ?できるよな?ニヤ

五条迷(ごじょうまよい)

(で、できないよ…)

でも、こんなに言われたらできないなんて 言えないよ…

五条迷(ごじょうまよい)

わっ、わかった…

五条父

行ってこい

そして私は中に入った。

コツコツ…

自分の足音が響く。

五条迷(ごじょうまよい)

い、いつでも出てきなさ〜い…?

言ってみたけど、正直出てこないでほしい。

ビュンッ‼︎

何かが私の横を凄い速さで通り過ぎていく。

五条迷(ごじょうまよい)

なっ、何⁈?!今の何⁈?!

後ろを振り向くと…

二級呪霊

オネエサン、カワイイネ♡ニタァ

二級呪霊

オレトイッショニアソバナイ♡?

そこには二級相当の呪霊が。

五条迷(ごじょうまよい)

ひぃッ‼︎

“逃げよう”

それしか頭に浮かばなくて、 必死に逃げ道を探したが、 どういう訳か、既に他の呪い達に囲まれていた。

五条迷(ごじょうまよい)

うっ、嘘…でしょ……?

あまりの光景に思考が停止した。

五条迷(ごじょうまよい)

(ど、ど、どうしよう…‼︎)

“術式が使えない私”じゃ祓えない…

お兄ちゃんなら余裕で 一網打尽にできたんだろうな…

そもそも、術式が使えないうえに 呪い恐怖症の私に 「呪いを祓ってこい」なんて言うってことは、 やっぱり私はいらなかったんだな…

“生まれてきて ごめんなさい…”

もう一度人間になれるかはわからないけど

五条迷(ごじょうまよい)

(来世は呪術師の家系じゃなくて、呪いとも呪術とも無関係な一般家庭に生まれたいな…)

さようなら、五条家…

さようなら、私…

五条悟

術式順転•蒼ッ‼︎

私を囲んでいる比較的弱めの呪霊が何体か、 消滅していく。

五条悟

ふぅ〜…間に合った…

五条悟

大丈夫か?迷

五条迷(ごじょうまよい)

お兄ちゃん…どうして…?

五条悟

どうしてって何がだよ?

五条迷(ごじょうまよい)

だって、お兄ちゃんは六眼持ちなだけじゃなくて無下限呪術も持っててお父さん達にも溺愛されてるのに…

五条悟

だから、それがどうした?

五条迷(ごじょうまよい)

なんでそんなにお兄ちゃんがこんなに私のこと守ってくれたりするのかなって…

お兄ちゃんからしたら私は 目の上のたんこぶ的存在のはずなのに……

五条悟

そんなん決まってんだろ…

お前が”妹”だからだ。

五条迷(ごじょうまよい)

‼︎

ちゃんと妹ととして見てくれてるんだ…

五条迷(ごじょうまよい)

でもお兄ちゃんはこんな出来損ないな妹でよかったの…?

五条悟

よかったも何も、出来損ないだろうがなんだろうがお前は俺の妹だよ

五条迷(ごじょうまよい)

お兄ちゃん……

ごめん…

五条迷(ごじょうまよい)

私、お兄ちゃんは私のこと馬鹿にしてきたりはしないけど、心の中でウザいとか思われてるかなって思ってた……

五条迷(ごじょうまよい)

でも、それも勘違いだった…

コイツは自己肯定低すぎる…

五条悟

(まぁ、親にあんなことされてりゃ無理はない…)

でも、1番の原因は俺なんだよな…

五条悟

迷、今まで悪かった…

五条迷(ごじょうまよい)

なっ、なんでお兄ちゃんが謝るの⁈⁈

五条悟

俺のせいというか、俺が原因でお前に辛い思いさせちまってるからな

五条迷(ごじょうまよい)

謝らなくてもいいのに…

お兄ちゃんは全然悪くないのに…

五条悟

いや、これは俺の勝手だ

五条迷(ごじょうまよい)

俺の勝手……?

五条悟

そっ、俺がそうしたいと思ったからしたまでってこと

お兄ちゃんはカッコいい…

それに比べて私は…

五条迷(ごじょうまよい)

カッコ悪…(小声)

五条悟

迷?

一人で落ち込んでいると、 お兄ちゃんが私の方へ歩いてくる。

ギュッ!

五条迷(ごじょうまよい)

お兄、ちゃん…⁈⁉︎

えっ、私今お兄ちゃんに抱きしめられてる…?

五条悟

そんなことねぇよ

五条迷(ごじょうまよい)

なんで…?でも私、何もできなかった…

五条悟

でもさ…

逃げなかっただろ?

五条迷(ごじょうまよい)

確かに、逃げなかったけど逃げようとは思って…

五条迷(ごじょうまよい)

でも、足が動かなくて逃げられなかっただけなの…

五条悟

今はそれでもいい

五条悟

俺の妹なんだから、そのうち恐怖症も治るだろ!

五条迷(ごじょうまよい)

うん、そうだといいな…

五条悟

(けど、親父にはより強く言わないとな…)

五条悟

よし、帰るか!

五条迷(ごじょうまよい)

うん!

帰ろうとしたその瞬間…

二級呪霊

マッテー

五条悟

ハッ…!(まずい!まだ残ってたか…)

五条悟

完全に油断したな…

五条悟

迷、下がってろ

五条迷(ごじょうまよい)

う、うん…

お兄ちゃんの後ろに隠れる。

すると後ろから…

バンッ‼︎(呪力の球が飛んでくる)

五条迷(ごじょうまよい)

バタッ…(その場に倒れる)

五条悟

おい、迷…?

五条悟

迷ぃ〜ッ‼︎

五条迷(ごじょうまよい)

あっ、お兄ちゃん見て!

五条悟(幼少期)

あ?

五条迷(ごじょうまよい)

井戸があるよ!

五条悟(幼少期)

何のためにこんな所にあるんだ…?

五条迷(ごじょうまよい)

ね〜!

五条悟(幼少期)

ちょっと覗いてみようぜ⁉︎ニヤ

五条迷(ごじょうまよい)

いいけど、落ちないでよ?笑

五条悟(幼少期)

わかってるって!笑

2人で覗いてみる。

五条悟(幼少期)

ちぇっ、なぁんにもないじゃん…

五条迷(ごじょうまよい)

ホントだ〜

五条悟(幼少期)

ここもう飽きたし、違う所行こうぜ?

五条迷(ごじょうまよい)

そうだね!

呪霊

ミィイイツケタァアアアッ!!

ヒョイッ!!

体が宙へ浮かぶ。

五条迷(ごじょうまよい)

へ…?

五条悟(幼少期)

ハッ…!!迷ぃッ!!(必死に手を伸ばしてくる)

五条迷(ごじょうまよい)

お兄ちゃんッ!!(その手を掴もうとする)

呪霊

ソウハサセナイ!!

五条悟(幼少期)

術式順転・蒼ッ!!

もちろん、幼少期から既に唯我独尊っぷりをはっきしていたお兄ちゃんだが、 この時は焦りでまだ幼かったので、 今と比べものにならないぐらい攻撃が未熟だった。

そのまま井戸の方へ 引きずり込まれていく。

五条迷(ごじょうまよい)

お兄ちゃぁあああんッッッ!!!!

五条悟(幼少期)

迷ぃいいいいいッッッ!!!!

五条迷(ごじょうまよい)

ハッ…!!

五条迷(ごじょうまよい)

あれ…っ…ここは…っ?

五条悟

迷!起きたか!

五条迷(ごじょうまよい)

お兄ちゃん…?

五条悟

魘されてたけど、大丈夫か?

五条迷(ごじょうまよい)

うん…あの日の夢見ちゃって…

あの日…

五条悟

そうか…

五条迷(ごじょうまよい)

そういえば、ここって確か…

五条悟

あぁ、俺の部屋

五条悟

そっか、お前ガキん時以来来られてないのか…

五条迷(ごじょうまよい)

うん

そういや、迷が呪い恐怖症になったのって あの日からだったな…

五条悟

そうだ、迷…

五条迷(ごじょうまよい)

何?お兄ちゃん

五条悟

お前に話があるんだ

五条迷(ごじょうまよい)

話…?

なんだろう…?

五条悟

迷、お前…

“呪術高専”に来い

五条迷(ごじょうまよい)

え…?

……To be continued

呪い恐怖症の私が呪術師に?!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

101

コメント

2

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚