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勇者 ガザニア・エビネ

…ここに、居たんですね

アイリス・アマリリス

…え、ぁ…、エビネちゃん…

魔王様の話を聞いた時もここで聞いた

だから、アマリリスさんもここにいるのかなって思って…

なんて、口が裂けても言えないかな

勇者 ガザニア・エビネ

なんで、急に部屋から出たんですか

勇者 ガザニア・エビネ

怪我してるんだし、無理しないでくださいよ

アイリス・アマリリス

…ごめんね、エビネちゃん

申し訳なさそうに手を合わせるアマリリスさんを見ると動揺してしまう

勇者 ガザニア・エビネ

そーいえばっ、アマリリスさんって昔髪長かったですよね〜

探りを入れようと、わざとしらけた調子で話す

アイリス・アマリリス

…ぅえ…、な…なんで…?

勇者 ガザニア・エビネ

(…明らかに動揺してる)

勇者 ガザニア・エビネ

ふふ…、だって、気づいてますよね?

勇者 ガザニア・エビネ

私が2000Levelだってこと

アイリス・アマリリス

……今気づいた?

アイリス・アマリリス

俺は、エビネちゃんが来た時から気づいたけど

少し哀しそうに下を向くアマリリスさんに 何を言えばいいのか悩む

けれど…私は真実を知りたい

勇者 ガザニア・エビネ

…うん、さっき

アイリス・アマリリス

そっか…まぁいいけどさっ♪

いつもとは違う、無理やり笑ったような笑顔をする

勇者 ガザニア・エビネ

(…無理に笑わなくていいのに)

慌てて明るい調子で立ちあがろうとするアマリリスさんの腕を掴み

優しく抱きしめようとする

アイリス・アマリリス

…うぁ…え!?

アイリス・アマリリス

ちょ…、エビネちゃん…!?

勇者 ガザニア・エビネ

…アマリリスさんは

勇者 ガザニア・エビネ

辛くないんですか…?

勇者 ガザニア・エビネ

何も言わずにいつも笑って

勇者 ガザニア・エビネ

辛くないんですか…?

アイリス・アマリリス

エビネちゃん…

アマリリスさんと私の身長が高く、かなり上を向かないといけないから首が疲れる

それに気づいたのか、アマリリスさんが私の背に手を回しながら、座る

アイリス・アマリリス

…ごめんね、エビネちゃん

アイリス・アマリリス

…俺、辛いんだよ…

私は、アマリリスさんがいうことに相槌を打ちながら、静かに聞いた

俺はね、勇者パーティに居たんだよ

そこで大きな功績を上げたから、"魔王退治勇者パーティ"に出世した

その退治しようとしていた魔王が…

あの、カタバミ・カトレアだよ

退治しようと俺もみんなも最後まで粘ったんだけどね…

どうしても勝てなかったんだ

そして、俺以外の仲間は殺された

俺はLevelが高いからという事で生かされた

魔王に仕える兵士になれってことだよ

まぁ、仲間が死んだのに俺だけ生きるのも辛いからね

最初は殺して欲しかったけど、魔王と一緒に何かしている時の時間は幸せだった

だから、これでいいと思っていた

アマリリスさんと私の身長が高く、かなり上を向かないといけないから首が疲れる

それに気づいたのか、アマリリスさんが私の背に手を回しながら、座る

それでも…違ったんだ

俺が何か魔物を退治しても魔王の功績になる

エビネちゃんが来るまでは俺と兵士がご飯を作ってたんだけどさ…

毎日大変じゃん?

なのに表では魔王だけが"すごい""すごい"言われてさ

外に出たら、魔王に仕えてるってだけで差別を受ける

勇者 ガザニア・エビネ

(…そんな…、今まで…)

今まで、アマリリスさんの笑顔の裏に気づかなかった私を

責めた

[ チ ャ ッ ト 版 ]勇 者 が 可 愛 す ぎ て カ ン ス ト 出 来 な い !

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