悠衣
廃墟の病院ねぇ…
悠衣
こっっっわ!
あれから8年。私は25歳になった
本業は普通のOL。副業は祓い屋だ
悠衣
副業と言っても、お金貰えないけど…
悠衣
(公務員副業禁止っていうのどうにかしてくんないかな…)
悠衣
…悠楼元気にしてるかなー
悠衣
(邪孤の気配がしない。なるほどね、知能があるタイプ)
悠衣
じゃ、こうしますかぁ!
悠楼
ピクッ)お前は、いつも急に来るな
悠衣
思い立ったらすぐ行動!ってね
悠楼
今日は祓い屋の仕事が多いと言っていなかったか?
悠衣
そーなんだよ多かったんだよ
悠衣
でもね、頑張って捌いてきた☆
悠楼
そうか
悠衣
悠楼は何してたの?
悠楼
修行だ
悠衣
悠楼でもそーゆー事するんだね…
悠楼
俺をなんだと思っている
悠衣
んー…天才、いや逸材?
悠楼
お前のように、素手で祓えるようになりたいからな
悠衣
あ〜そっちね
悠楼
その顔だと、何かあったようだな。それも良い事が
悠衣
あ、わかっちゃう?今日初めて試したんだよ
悠衣
新しい祓い方!
悠楼
…そんなのあったのか?
悠衣
前から試してみたいって言ったじゃん
悠楼
?
悠衣
まずはね、ちょっとだけ邪孤を持っておくの
悠衣
それで、私の周りにいる邪孤と反対の極で集める
悠楼
プラスとマイナスを利用するのだな
悠衣
そうそう。それで、近づいた瞬間に同じ極にしてはじけ飛ばせる!
悠楼
プラスマイナスも操るようになったか
悠衣
そこは別に苦じゃなかったよ
悠衣
1番苦戦したのは周囲の邪孤の極を感知すること
悠衣
全然わかんなくてさー、でも、何となくわかってきて…
悠楼
その方法はもう使うな
悠衣
えっ、なんで!?
悠楼
体への負担が大きい
悠衣
そんなわけないじゃん。それに、なんで悠楼にそんなこと言えるの?
悠楼
現に、悠衣は倒れそうだ
悠衣
…そんなわけ
悠楼
無理をするな。体を大事にしろ
悠衣
ッ…あー、限界
悠楼
滝の水を飲め。少しは体が楽になる
悠衣
ありがとう
悠衣
いつから気づいてたの?
悠楼
最初からだな
悠衣
まじかー…
悠衣
こーゆーところは悠楼に勝てないんだよなぁ
悠楼
勝たなくていい
悠楼
お前は、俺の元で守られていればいいのだ
悠衣
…それ、告白?
悠楼
?いや
悠衣
いや!!????
悠楼
お前は自分を粗末にするから俺の近くにいないといつか倒れるぞと…
悠衣
あーねぇ、そーゆー…
悠衣
(ただの自意識過剰女になっちゃったじゃん…)
悠楼
いいかもしれないな
悠衣
え?
悠楼
お前と結婚するのも、いいかもしれない
悠衣
…えっ
悠楼
まずは試しに付き合うところから始めないか?
悠衣
えぇっ!?
これから先、幸せにn
悠楼
あ、でも住んでる世界が違うな…
悠衣
えぇ…
幸せに…なれる、よね?







