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??

私、夏は夜だけ好き

??

最初は理由なんてなかったけど

??

今は、私達のこと思い出せるから好き

4年前

7月上旬。 高校3年生の私たちは、最後の夏休みに差し掛かり、青春に心を躍らせていた。

夏奈

あっついね〜

夏樹

今日最高気温30度超えるって

夏奈

うわ〜

夏奈

夏って昼は熱いし、汗かくから嫌いなんだよね

夏樹

名前に夏って入ってるくせに?

夏奈

夏樹とか1番人のこと言えないじゃん笑

夏樹

まあな〜

君への想いも募るばかり

夏樹

でも俺は夏嫌いじゃない

夏樹

夜だけ

夏樹

涼しいし、祭りもあるし

夏奈

あ〜、わかるかも

夏奈

私も、夏は夜だけ好き

夏奈

まあ、なんとなくだけど

夏奈

夏奈

あ、そういえば、夏樹って玲那の事どう思う?

夏樹

え?玲那?

夏樹

普通に友達って感じ?どうしたいきなり。

そう聞いてホッとしただなんて言えない。

夏奈

いや、なんとなく…

だって…

1週間前

玲那

ね〜、夏奈

夏奈

どした〜

玲那

今から言う事誰にも言わないで欲しいんだけど…

夏奈

う、うん

玲那

私夏樹の事好きになっちゃったんだよね

夏奈

え〜!

一瞬、呼吸止まった

なぜかって、夏樹は私がずっと片想いしている相手だ

玲那

部活終わりにたまたま会って、一緒に帰った時階段で転びそうになった私を助けてくれて…

玲那が夏樹を好きになる事を止める資格なんて私にはないけど

玲那

好きになっちゃったぽいんだよね

夏奈

お似合いだよ!応援する!

嫌だ

玲那

それで協力して欲しい事があるんだけど…

夏奈

なに?

玲那

今度の夏祭りに夏樹誘ってくれないかな…?

夏奈

あ…

私が夏樹と一緒に行こうと思ってた祭りなのに

夏奈

うん、いいよ!

夏奈

3人で待ち合わせして、私が急用で途中で帰って、そのあと2人っていうのは?

私こんなに嘘つける人だっけ

顔に出てないかな

玲那

いいね!

玲那

うわ〜、本当にありがとう!

夏奈

親友じゃん!私達!

玲那

夏奈大好き〜

夏奈

私もだよ〜

ああ、本当に嫌になっちゃう

私めっちゃ性格悪いな

夏奈

明日の夏祭り行ける?

夏樹

多分行ける

夏樹

2人で?

夏奈

あ、いや、玲奈も来る

夏樹

そっか

夏奈

(あ…)

胸がチクっとする。

私たちが両思いだったらいいのに。2人で行けたらいいのに。

そう願う私はずるい。

夏奈

あ、じゃあまた明日ね

夏樹

うん、時間は?

夏奈

あ、6時に駅の改札前!

夏樹

りょうか〜い

夏樹

俺の好きな時間帯だ

笑わないで、鼓動が速くなるから

夏奈

そうなんだ笑

夏奈

夏奈

ごめん、今日塾あるからもう行くね

夏樹

また明日

夏奈

明日ね〜

夏奈

(はあ…玲那にLANEしないと)

翌日

祭の日の夜は星が一段と綺麗で、綺麗すぎて、星の光に呑み込まれそうでなんだか嫌な予感がした。

夏樹

お、やっほ〜

夏奈

全く同じタイミングで着いたね笑

夏樹

だな笑

夏奈

玲那まだかなぁ…

あくまでも玲那と近づけるため。 そう考えると締め付けられるような感覚がして、呼吸が荒くなる。

夏樹

夏樹

夏奈

夏奈

ん?

改めて名前で呼ばれるとなんだか耳が熱くなる。

夏樹

2人で行っちゃおう

夏奈

え?

夏奈

でも玲那が…

夏樹

いいよ、全部俺のせいにして

夏樹

はやく行こ

夏奈

え、う、うん…

かき氷、綿飴、フランクフルト

魅力的な食べ物達を夏樹と一緒に食べさせあっていると本当にカップルみたいだ。

スマホの電源も切って…

夏奈

ほっぺにケチャップついてるんだけど笑

夏奈

どうしたらそんな位置に付くの?笑

夏樹

俺からじゃわからないからとって

夏奈

夏奈

あれ?あれもしかして玲那?

夏樹

夏樹

こっち来て!

夏奈

ちょっと!引っ張らないで!かき氷落ちちゃう!

そうして私達は人気のないトンネルに入った。

薄暗くて、涼しくて。声の響く気味の悪いその空間は、今だけは明るく照らされているように感じる。

玲那を置いてった裏切りに対する罪悪感だってもちろんある。 でも、

この衝動を止められる人なんていない。

夏奈

暗いけど涼しいね

夏樹

ここ穴場なんだ

夏樹

誰も来ないし、涼しいし

夏奈

ここなら2人だけだね

夏樹

うん、だね

脳はもう私達は恋人だと認識し始めていた。もう我慢なんてする方が馬鹿馬鹿しかった。

夏樹

好きだ

夏奈

あ…

夏奈

うん、私も

夏樹

夏祭り、ずっと夏奈誘おうと思ってたんだ

夏奈

私もそうだった

夏樹

なあ

夏奈

うん

夏樹

この雰囲気に耐えられるほど俺我慢強くない

なんとなく予感してた。

夏樹は唇を重ねた後、トンネルに音を響かせる程音を立ててキスをした。

生温い吐息、フランクフルトの味の残る舌、吹き抜ける風、お腹に響く快感、生々しい音。

私の鼓動は最高潮だった。

夏奈

はぁ…ん…っ//

夏樹

好きすぎて、

Tシャツをまくって、彼の手が侵入して、私の胸を揉む。

夏奈

ぁっ//

夏奈

うっ…うん

夏樹

中に入りたくなる…

夏樹

抱きしめても足りなくて…キスでも足りなくなって…

今日は運良くスカートだった。

夏樹

ダメな事したくなる…

夏奈

今日1日だけ…っ…

夏樹

1日だけ、

どうかしてる。私達。

下着を避けて、彼が私に入ってくる

夏奈

っ…ぃたい…

夏樹

動くよ…

夏奈

う…うん…

責任?未成年?将来? 後先なんて考えず夢中で私達は揺れていた。

夏奈

ぁっ…んぁ…あ///

夏樹

あっ…はぁ…

夏樹

トンネル、だから…響くよ…っ…

夏奈

そっちこそ…我慢できてないくせ、に…んっ

私達は非常識だ。それでも。

夏奈

あっ//

夏樹

あっ…

夏奈

すきっ…あぁ///

夏樹

俺もっ…はぁ…

目の前の快感に身を任せ、摩擦で2人の肌が赤くなるほど求め合う。

夏樹

ぁっ…俺イクッ…

夏奈

ぁんっ、私も…

夏奈

あっ、ああ…///

夏樹

っあ…

夏奈

あぁんっ…///

夏奈

夏奈

はぁ…はぁ

夏樹

んっはぁ…

生暖かい何かでお腹がじんわりと熱いのを感じる。 トンネルには2人の吐息が響き続けていた。

夏奈

私、夏は夜だけ好き…

夏奈

最初は理由なんてなかったけど

夏奈

今は、私達のこと思い出せるから好き

夏樹

俺も

かき氷は溶けていた。

現在

夏樹

俺も

夏樹

懐かしいな

パパ!トンネルよりはやく夏祭り行こうよ!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

性描写が上品で好きです…

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