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主
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ほとけside
ほとけ
僕が今見ているのはホワイトデー特集のコーナー
お菓子から物まで色々なものが並んでいる
バレンタインに彼女のいふくんからカップケーキを貰ったからそのお返しを探しに来ている
周りには僕と同じようにお返しをどうしようかと悩んでいる人がたくさんいる
いふくんは手作りのものをくれたが、僕には難易度が高い
失敗したものを渡したく無いため買ったものを渡すことにした
ほとけ
ぴったりのお返しを見つけることができた
きっといふくんに喜んでもらえるはずだ
無事買うことができ、家に帰ってきた
当日に家に凸っても良いがせっかくなのでホワイトデーデートに誘ってみよう
ほとけ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
いふ
ほとけ
ほとけ
無事承諾を得たことに安堵する
今年のホワイトデーは平日だから、当日にデートできないかもしれないと思っていた
別に週末とかでもよかったけどやっぱり当日に渡したい
せっかくならレストランでも予約することにしよう
イベントがある日は予約しないとほとんどのお店に入れないと聞いたことがあるからだ
彼の喜ぶ顔を想像しながら、準備を進めた─────────
ほとけ
ホワイトデー当日、寒さに震えながら待ち合わせ場所で待つ
防寒対策はしてきたがそれを上回る冷え込みだ
毎日いふくんはこんなに寒い中を帰っているのかと思うと心が痛む
いふ
ほとけ
小走りでこっちに向かって来てくれる愛しい君
スーツ姿のいふくんに胸が高鳴る
こういう姿を見るとやっぱり年上なんだなぁと思う
いふ
そう、実は今日のデートプランをいふくんには言っていない
「僕に任せて欲しい」と言ったのだ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
心配そうに僕を見つめる君
意外と心配性なところもかわいい
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
まったく、僕のことをなんだと思ってるのか、、、
でもこういう言い合いも楽しかったりする
ビジネス不仲とは違う相手を想い合ったやり取り
決してメンバーやリスナーさんの前では見せない僕らだけの時間
メンバーとして会ったり話す機会はたくさんあるけど、 恋人としての時間は多く取れるわけじゃない
だから少なくても月に一回はデートやお泊まりをしようと決めている
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
僕らの周りにはカップルがたくさんいる
この辺りはおしゃれなレストランが多いから、デートに来るにはぴったりだ
ほとけ
いふ
レストランに着くと、賑わっていることが伝わってきた
ほとけ
いふ
席に案内してもらい、注文も済ませた
あとは料理が運ばれるのを待つだけだ
いふ
ほとけ
テーブルも椅子も全てが洗練されたデザインで統一されている
小物までおしゃれでかわいい
なぜこのレストランが人気なのかがわかる
店員さん
店員さん
ほとけ
いふ
店員さん
僕が頼んだのがオムライスでいふくんが頼んだのがハンバーグ
この二つはこのお店の看板メニューらしい
ほとけ
いふ
青組
ほとけ
ほとけ
ふわふわな卵とチキンライスがよく合う
優しい味わいに笑みが溢れる
いふ
いふくんも美味しそうにハンバーグを頬張っている
嬉しそうに食べている姿を見ると僕まで幸せな気持ちになってくる
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
これで自然に一口もらうという状況を作り出すことができた
ほとけ
スプーンにオムライスを掬って彼に差し出す
いふ
僕の行動に驚いて顔を真っ赤にするいふくん
ほとけ
不敵な笑みを浮かべながら彼を挑発するように言う
いふ
いふ
恥ずかしそうに食べる姿が愛おしい
本当に僕の彼女は可愛くて仕方がない
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
まさか逆の立場になるとは思わず熱が顔に集まる感覚がした
いふくんの前ではかっこよく居ようと心掛けていたのに、 これじゃあ台無しだ
ほとけ
ほとけ
肉汁たっぷりで食べ応え抜群のハンバーグ
とても絶品だ
ほとけ
いふ
今度はいふくんが僕を揶揄うように言う
なんだか悔しいがこれはこれで満更でも無い自分の自分がいる
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
あからさまに話を逸らす
いふくんはそんな僕に気づかないフリをしてくれている
優しいなぁ、なんて思いながらオムライスを口に運んだ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
レストランの代金は全部僕が払った
いつもは割り勘にするけど、今日くらいは僕が払いたい
仕事で疲れてるのにデートしてくれるいふくんにお金まで払わせるなんて僕のプライドが許せない
あと、僕がカッコつけたかったのも理由かな
ほとけ
いふ
ほとけ
僕はいふくんにプレゼントを渡した
青い袋に水色のリボンがついたかわいいラッピングだ
僕らの色になっているから、一目見てこれに決めた
いふ
ほとけ
いふ
僕があげたのは、青いハンカチに猫が刺繍されたものと5個セットのマカロン
ハンカチはシンプルなデザインで普段使いしやすさを重視した
マカロンは有名なお店で買ったから折り紙つきだ
ほとけ
いふ
ほとけ
喜んでもらえたことに安心する
心が緊張から解き放たれて軽やかだ
バレンタインの時のいふくんもこんな気持ちだったのだろうか
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
ほとけ
カバンからある物を取り出す
いふ
僕が取り出したのは水色で狐の刺繍が入ったハンカチ
ほとけ
色違いで僕にぴったりのものがあったからついでに買ったんだ
お揃いにもできてちょうどいいし
いふ
いふ
ほとけ
確かに見た時にお互いのことを思い出せそうだ
離れていても心は一緒、みたいな?
ほとけ
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
いふくんの手を優しく握る
ほんのりと伝わってくる体温
友達同士では何も感じないのに、恋人というだけで全く別のものに変わる
相手への愛がどれだけあるかなんだろう
じゃあ手を繋ぐと幸せな気持ちになるのは、 それだけ僕が君を愛している証拠なのかな
君も僕と同じくらい僕のことを愛してくれてたらいいな、と思う
青組
冬の夜道を体温を分け合って歩いていく
君はハンカチとマカロンの意味に気づいてくれただろうか
バレンタインにカップケーキをくれた時、 贈る意味も込みでくれたと言っていたからわかっているのかも
マカロンを贈る意味は「あなたは特別な存在」
偶然だけど、カップケーキと同じ意味だ
ハンカチを贈ることは一般的には良く無いとされている
でも、身近にある物をプレゼントしたかった
そうしたらいつもそばに僕の存在がある気がして、、、
なんて本人には口が裂けても言えないけど(笑)
いふ
ほとけ
いふ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
不意打ちの言葉にびっくりしながら、いふくんに抱きつく
あぁ、ほんと君には敵わない
まさかやり返されるなんて思っても見なかった
耳が赤く染まっているのは見なかったことしてあげよう(笑)
〜終〜