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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

本編スタート!

桃先輩とカラオケに行ったあの日から 1週間が経った

………

………

僕は未だに桃先輩と あまり話せないでいる

部長

おい蒼!ちょっとこっち来い!

僕は部長に呼ばれる

…はい!今行きます!

僕は駆け足で部長の元へ向かう

部長

こっちこっち

そして僕は部屋の隅の方へ 手招きされる

はい…どうしましたか?

部長

お前…桃となんかあったのか?

部長は鋭い質問をしてくる

あっ、いや…その…

僕は思わず言葉に詰まる

部長

あいつさ、大雑把だし何考えてんのか分かんないとこもあるけど…

部長

仲間想いの良い奴だからさ…あんま悪く見ないでくれると嬉しいな

部長

あいつと1番付き合いが長い俺からの頼みだ

(少し冷たく当たりすぎたかな…)

(でも元はと言えば桃先輩が適当にはぐらかすからで…)

思うところは色々あったが、

わ、わかりました…

僕は部長にそう答えた

部長

おう!また仲良くしてる2人が見たいな!

そう言って部長は僕の肩を叩く

は、はい…

僕が曖昧な返事をすると、

警官A

蒼〜!なんか病院から電話だって〜

遠くから先輩の声が聞こえる

(…病院?)

なんだか嫌な予感がした

はい!いま代わります!

そして僕は受話器を手に取った

医者

…星空優子さんの息子さんでしょうか?

はい、息子の星空蒼です

急に母の名前を出され困惑する

医者

落ち着いて聞いてください…お母様がつい先程…

医者

心肺停止のため病院に緊急搬送されました

え…?

その瞬間頭が真っ白になった

(蒼…?何かあったのか…?)

医者

外出先で急に倒れたらしく、いま緊急蘇生を行っております

医者

今すぐ苺谷病院に来てください

わ、わかりました…

ガチャ…

蒼…?どうした?

桃先輩が心配そうに僕を見つめる

母が心肺停止で病院に運ばれたって…泣

っ!?

僕は不安と恐怖で涙が止まらなかった

お母さんは昔から温厚で優しくて

僕が警察官になるって言った時も 全力で応援してくれた

そんなお母さんが…

な、なんで…泣

っ…泣くなよ…

大丈夫だから…

お母さんはきっと大丈夫だ…

そう言って桃先輩は僕の頭を 撫でようと手を伸ばしてくる

ッッ!!

パシッッ!!

何が大丈夫なんですか!!!

僕は桃先輩の手を払い除ける

っ…!?

桃先輩は驚いた顔をする

大丈夫大丈夫…って

適当なこと言わないでください!!!

この前もそうです…

適当にはぐらかしたりして…

どうせ僕には適当に接しとけば良いって思ってるんでしょ!?!?

僕は怒りを隠せなかった

いや…そんなつもりじゃ…

うるさい!!!!

桃先輩に…

大切な人を失う辛さなんて…

分かるわけない!!!!!!

ッッッッ…!!!!

桃先輩は静かに俯く

っ………ごめん…

部長!すみません!今から病院に行ってきます!!

部長

…!お、おう!!

僕は俯く桃先輩を置いて 苺谷病院へと走った

また君に会いたい。【完結】

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コメント

2

ユーザー

泣けてくる、、、😭応援しています!

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