死んだ人に会うなんて無理に決まってる。
ずっとそう思っていた。
しかし
その常識は科学の力で一瞬にして覆されることになった。
20XX年、日本の研究チームは人為的に人を仮死状態にすることで、天国へ一時的に行ける技術を開発した。
圭人
俺は一日中死ぬことを考えている。
圭人
何故かって、、
圭人
両親を交通事故で亡くし、親友の悟は自ら命を絶った。
圭人
そんなことが立て続けに起きたら死にたくなるに決まってる。
圭人
何で、悟は俺に相談してくれなかったんだろ?
圭人
.....
圭人
一言でいいから、両親に産んでくれてありがとうって言いたかった、
圭人
.....
圭人
後悔してももう遅いけど、、
圭人
圭人
もう一度だけ会いたい!!
だから、、
天国へ旅行に行きませんか? 被験者募集中!!!
この言葉に俺は最後の希望を託した。
圭人
やってみるか
俺は応募した。
そして、、、
研究員
準備完了しました。
圭人
わかりました、
僕はいつでも大丈夫です。
僕はいつでも大丈夫です。
研究員
そうですか、
研究員
先ほども言った通り
研究員
貴方は2時間だけ天国に行くことができます。
圭人
はい、分かってます。
研究員
研究員
本当にこんな危険な実験に参加していただいて、本当にありがとうございます!!
研究員
では
研究員
良い旅を!!
圭人
.....
俺は死んだ
気付いたら俺はよくわからない場所で倒れていた。
圭人
わっ!!
圭人
ここは、、
圭人
天国なのか?
圭人
誰もいない!
圭人
....
圭人
そ、そうだ!!!
圭人
お母さんとお父さんに会わなきゃ
俺は大声で叫びながら探まわった。
圭人
お父さん!!
圭人
お母さん!!!!
圭人
ダメだ、見つかんない。
圭人
っていうか誰もいないじゃん!
そう言って、ふと海岸の方を見ると誰かが立っていた。
俺は走ってその人に駆け寄った。
圭人
すみませーん
圭人
おーい、そこの人!!
悟
ん!?
悟
なんですか?
そこには死んだはずの悟がいた。
圭人
うそ、、
悟
圭人?
悟
お前まさか!!
悟
なんで死んだんだ!!
悟
自殺なんかじゃないよな!?
悟は今まで見たことないような怖い顔をしていた。
圭人
いや、俺は
圭人
まだ死んでないんだ
悟
は、じゃあなんでこんな場所にいる?
圭人
俺は今仮死状態で一時的に死後の世界に行けるようになってんだ。
悟
....
圭人
おい、悟!
圭人
お前、なんで俺になにも言わないで死んだんだよ!
圭人
少しぐらい相談してくれればよかったのに!!
悟
....
圭人
なんとか言えよ!
悟
ごめん
悟
俺はもう友達を失いたくなかったんだ
悟
これまで、中高とたくさん友達を作ってきた。
悟
でも結局みんな俺から離れていくんだ
圭人
は?
悟
俺は、圭人もそのうち俺から離れていくんじゃないかって考えたら
悟
もう、、、
圭人
なんだよそれ!!
悟
ごめん、、、
悟
お前の両親はそっちの山のほうにいる。
悟
元気でな!
圭人
お、おい!!
そう言って、悟は消えていった。