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放課後、ギターの音だけが響く教室
ゆあん
ゆあん
隣でチューニングしていたえと先輩が
ちらっと目を向ける
えと
ゆあん
先輩は俺の左手を軽く見て
指の位置を直す
えと
ゆあん
ゆあん
会話はそれだけ。
けれど俺の中では
先輩への印象がほんの少し
変わり始めていた。
翌週の帰り道
急な雨
俺が屋根下に駆け込むと、
追うようにえと先輩も来た
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
ゆあん
少しの間
えと
歩きながら先輩はぽつりぽつりと話し始める
えと
えと
ゆあん
えと
えと
ゆあん
その言葉に先輩は
少しだけ表情をやわらげた
