TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

僕とシロは、小学生の時からの大事な家族だ

ワンっ

シロ!くすぐったいよ!やめてよ!

あはははは

ワンっ

もちろん

寝る時も一緒だ

僕が寝ると必ずシロがやってくる

シロが暖かいおかげで布団も要らない

きっとシロもそう思ってたんじゃないかな

そして月日は流れる

大きくなっても僕達はずっと一緒だ

でも、シロの元気はどんどん無くなっていった

散歩をするのもしんどそうだ

次第に家の中でも寝たきりの状態が続くようになった

僕は日に日に衰えていくシロを見ながら

もうすぐ別れが来ることを察してしまった

そしてその日は唐突にやってきた

シロの最後の姿は

苦しみに開放されたこのような顔をして死んでいた

シロ…もう大丈夫だよ

今まで…苦しかったのに何もしてやれなくてごめんな…

安らかに眠ってくれ

それから僕は、

苦しんでいる動物に対して

なにかしてあげられることはないかと考えるようになった

僕がまず始めたのは、ネットで僕と同じような考えの人を見つけることだった

そんな時たまたまツイッターで犬が虐待されている動画を見て怒りに身体が震え上がった

「可哀想や助けてあげたい、許せない」といったコメントでいっぱいだ

でもこういったコメントをしている人は、

一時の感情だけで実際には行動に移さない人がほとんどだ

僕は絶対動物たちを助けるんだ

そして、ある日僕が求めていたホームページにたどり着く

こ、これは…

動物保護のサイト!

怪我をした可哀想な動物たちの治療のために寄付を募集しているのか

す、素晴らしい!なんて素晴らしい活動をしているんだ!

これはまさに僕が求めていたサイトだ!

僕の貯金全部ここに寄付しよう!

僕は送金した後もずっとこのサイトを見ていた

このサイトでは片足がない犬や猫、内蔵が飛び出た犬達の画像などがあった

どれも目を背けたくなるようなものばかり

回復経過の画像を順を追って掲載していたので

寄付もそこそこ集まっていたようだ

ちゃんと寄付を手術費用に使っていて

元気な姿にホッとさせられるホームページだった

しかし···僕はあることにきずいてしまう

ちょ、ちょっと待てよ…

これって…おかしくないか

それに、街で負傷した犬猫を保護しているって書いてあったけど

街で負傷した犬猫がそんなにホイホイいるものか?

僕は疑問に思い、ふと画像のファイル作成日時を調べてみた

完治後の姿の画像は、

無残な姿で横たわる画像より以前に作成されていた

僕は怒りと悲しみで、しばらくその場から動けなかった

解説

妃愛

まず1つ。

妃愛

主人公が疑問に思った部分ですが

妃愛

それは。

妃愛

猫の前足が再生している部分です

妃愛

無くなった脚を歩けるように回復されるとなると義足にするのが普通ではないでしょうか

妃愛

そして嫌な予感がした主人公が、画像ファイルを調べてみた所

妃愛

「無残な姿で横たわる画像より以前に作成されていた」

妃愛

これは例の内臓が飛び出た犬達の画像で調べたのでしょう

妃愛

調べた結果

妃愛

【日付】 【様子】
古い 元気な犬A
新しい 内臓が飛び出た犬A

妃愛

しかし、これを逆にしてあたかも治療をしたかのようにホームページに載せられてたと言うことは

寄付金のために、動物たちを酷く痛めつけていたと言うことになります

この作品はいかがでしたか?

570

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚