琥珀
…おいしい
彼女はそっとストローから口を離して呟く。
律
俺が奢ってやったんだぞー
琥珀
分かってますよ
強気に言い返しながらも、
彼女はまたストローを加えた。
律
いちごミルク、好きなん?
琥珀
嫌いではないですけど。
律
ふーん…
これが俗に言うツンデレってやつなのだろうか。
確か「性格の特徴コーナー」だったっけか
昨晩たまたまテレビで流れていたコーナー。
・毒舌 ・素直じゃない ・強気 ・ムスっとしてる。
…と、この4つに当てはまる性格だとツンデレらしい。
あれ、ばっちり当てはまってるくね
ツンデレに初めて会うわ俺。
律
(レアやな…)
そんな呑気な事を考えている俺に、
彼女が振り向く。
律
…どうしたん?
琥珀
……
琥珀
_今のうちに返しますよ
琥珀
後が面倒臭いんで。
変わらない彼女の冷たい敬語。
いちごミルクのパックを丁寧に折り畳みながら、
彼女は俺にそう話しかけた。
律
え?
律
何が?
ぽかんと口を開けた俺に、
彼女は深くため息をつく。
琥珀
…あーもう…
琥珀
借りですよ、借り
琥珀
奢られて借りが出来たんで。
呆れたような声を吐きながらも、
彼女は丁寧に質問に答えてくれた。
律
お
その言葉を聞いた俺は すぐさま考える。
だが手を顎に当てても ピンとくるものは思いつかず、
「とりあえず」と、適当に思いついた言葉を話した。
律
じゃあ〜…
律
俺の願い聞いてくれへん?
_その言葉がきっかけだった。
自分が言った、適当な言葉が。
琥珀
…その願いとは?
律
えーっと…
律
……
律
今度言うわ
琥珀
はぁ〜?






