赤が来て、少しは気が楽になった。 でも、不幸な日常は何一つ変化はなかった。 朝起きて、暴言と暴力で黒く染められ、 地獄の門をくぐり、いじめられに行く、 そしていつも通り 上から水が
黄
、かかってこない?
モブ
だい、じょうぶ?
黄
ぇ
見ない顔だ。 年下だろうか? とりあえず僕に覆いかぶさってくれた少女に 礼をする。
黄
ありがとうございます。
モブ
ぅぅん!大丈夫ニコ
黄
ビクッ
大丈夫、か 親友の赤の口癖だ、、 大丈夫じゃないはずなのに、 僕をかばってくれて、 最期の、最期まで。
黄
それでは、またニコ
モブ
はいニコ
もう、思い出したくない、、 アイツのことなんて、 親友(赤)のことなんて
一か月前
黄
いた、、い、、やめてくださ、、い
いつものように殴られていると、 赤がやってきた。
赤
黄くん⁉
モブ太郎
誰だてめぇ
モブ太郎
チビがこっちになんのy((((殴
赤
あ゛
赤
なんて言おうとしたの?(圧
モブ太郎
ひっ、今日はこの辺にしてやる
赤
いっちゃった
赤
大丈夫?
彼が差し伸べてくれた手を、 そっと 握りしめた。 彼の手が、 やさしい暖かさで包まれていたのを、 僕は今でも覚えている
その日から、 毎日、毎日 赤と僕はいじめに立ち向かった。 でも、 僕には限界だった。 だから、 赤の目の前で飛び降りた。 意識がもうろうとしている中で僕は、 この目ではっきりと 見てしまった。 僕を守るために下敷きになった、 親友の悲惨な姿をー
黄
赤なんて、もう、嫌いです。
そう吐き捨て 僕は 赤との思い出を 記憶から消し去ることにした。
黄
もう、僕を、
独りにしないで
赤
…ごめんねっ、ボソッ