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私がこのアイボリー家に居候してはや1週間が経った

セバスチャンの事が気がかりで住むことになったが

彼は意外にも上手くランダルの刺激を避けている

それよりも危険なのは

リリエル

…ニェン

ニェン

…あ”ぁ?

今私の目の前にいるのはランダルが学校に行っている間

セバスチャンを守る者がいないこの空間で

ペットの序列の事もあり、新しい者を気に入っていない彼の怒りが激しく見える

リリエル

セバスチャンに今から何をしようとしてるのかしら?

リリエル

このナイフ…

リリエル

ネズミ駆除の用でしょう?

ニェン

…お前には関係ねぇよ

セバスチャン

…っ

リリエル

…同じペットなのだから仲良くしなさい

リリエル

絶対に、とは言わないけどね

リリエル

それとも今この場でそのナイフを使うっていうなら

リリエル

私も少しだけ魔法で遊んでも良いかしら?

リリエル

…たまに失敗して人に猫にぶつかってしまうかもしれないけど

ニェン

ニェン

…チッ

セバスチャン

わっ…!

ここで私に喧嘩売るのはしない方がいい事は昔から知ってるからだろう

ニェンはイライラしながらセバスチャンの胸ぐらを掴むのをやめて

廊下へと消えていった

それとすれ違いのようにニョンがビクビクと此方を見ながら入ってくる

ニョン

…あ、あの…

ニョン

だい、じょうぶ…ですか

セバスチャン

…うん

リリエル

…荒れてるわね

ニョン

…彼は真面目ですから

リリエル

(…昔は、もう少し口調も…)

リリエル

(いや…それは野暮な話ね)

リリエル

…私、ニェンを宥めてくるわ

リリエル

2人はここの掃除をして頂戴ね

彼の自室のおらず、廊下にも見当たらない

そういった時はここだと思った

ガチャ…

ニェン

…入んじゃねぇよ

リリエル

…やっぱりここだったのね

リリエル

昔からそうね

リリエル

拷問室の隣

リリエル

ここはルーサーの目もない

リリエル

ニェンだけの空間だったから

ニェン

物が散乱し、暗闇に包まれているこの場所は

普通なら誰も来ない

でもニェンからしたら自分の逃げ道として作っていた場所でもあるんだ

リリエル

…人間が不快?

ニェン

…当たり前だろ

ニェン

自分の名前も把握していない

ニェン

主人には楯突くし、masterにまで口の利き方がなってねぇ

リリエル

リリエル

そうね

リリエル

でも

“貴方”だってそうだったのでしょう?

ニェン

…!

リリエル

リリエル

もう少しだけ我慢してあげて。…それでダメなら“イジられる”だけ

リリエル

そうでしょう?

私はこの家の一員に近い

だからこそ躾とかも私は見ていた

それは他の子達のも

リリエル

…弟に甘いあの男が

リリエル

もし意地悪してるところを見て躾として貴方にお仕置きをするようになったら

リリエル

…嫌でしょう?

ニェン

…っ

リリエル

…私は助けることはできない

リリエル

言葉選びはもう少し考えなさい

そう言って私は部屋を出ようとする

リリエル

リリエル

セバスチャンも直ぐにこの家に慣れるわ

貴方のように

コツ…コツ…

リリエル

(…少し嫌な言い方しちゃったわね)

先程の発言を思い出し

昔のみんなを思い出してしまう

泣きながら助けを求めてきた人も

森へ出ようとした時も

私は助けもせず傍観してしまった

いや、助けることを諦めてしまった

リリエル

(…一度この世界を知ったらもう戻れない)

リリエル

リリエル

リリエルならどうしていたのかしらね…

【Ranfren】アイボリー家と森の魔女

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