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桃青集

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「桃青集」のメインビジュアル

桃青集

5 - 喧嘩_最後はハッピーエンドで𓂃

♥

3,104

2022年08月15日

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主さま

やぁ

主さま

暇だから書くぞ~

主さま

みんな宿題終わったかい?

主さま

主は5割も終わってないんだ☆

主さま

終わったもう諦めた()

⚠︎注意⚠︎ 桃青びーえるっ パクリ&アンチ&通報やーめーよー フォロワー様あいしております🫡

主さま

れっつらごー

桃くん遅いなぁ〜…

彼女である僕をほっといて

最近桃くんは夜遅くまで出かける

今の時間は深夜1時

…桃くんのことは信頼していても

ここまで彼氏が帰ってこないとさすがに疑ってしまう

僕にもう飽きちゃったのかな、(ボソッ

そんなことを考えていると鍵を開ける音が聞こえてくる

桃くんだ!!

さっきまでの嫌な考え事は忘れてすぐに玄関に飛び出して行った

桃くん!!おかえ…り…

玄関に立っていたのは

酔いつぶれた桃くんと

恐らく一緒に飲んでいただろう黄くんだった

桃くんは黄くんに肩を貸してもらっていて

キスするような顔の近さだった

………

あ、青ちゃん!

桃くん酔いつぶれちゃって…w

ッぁ……うん……

やっとのことで絞り出した声は震えてしまっていた

…青ちゃん…?

ぁ、ごめん…w桃くん送ってくれてありがとう!

もう遅いし帰りなよ!

はい!それではまた!

ぅん…ばいばい…!

ガチャンッ

黄くんが帰り、静まった玄関

だんだん大きくなってきた桃くんのいびき

…はぁ…

ため息を着きながら僕は桃くんを寝室に運ぶ

すーっすーっ

ここまでくるのに結構引きずって来たが

それでも全く起きる素振りがない

好き放題してほんといいご身分だこと

……

なんだか桃くんとは一緒に寝たくなくて

僕は桃くんに布団をかけ、そっとリビングへと向かった

静まり返ったリビング

僕はソファに腰掛ける

冷たいなぁ…(ポロ

何故だろう自然に涙が出てきた

ッッッ〜(ポロポロ

数分泣き続けて、しばらくすると泣き疲れて寝てしまった

ん…(パチッ

ふと目が覚めた

時計を見ると朝の5時

桃くんはまだ起きてないみたいだった

…散歩いこ〜っと

僕は桃くんに「散歩に行ってきます」と手紙を残して外へ出た

外はまだ薄暗くしーんとしていた

さむッ…

上着羽織ってくれば良かったな

そんなことを思いながら僕はうつむいて歩いていた

すると

ドンッ

あッ…ごめんなさッッッ

いえ、こちらこそ…って

青ちゃん!?!

え、赤くん…!?

こんな早朝にあのインドア派の赤くんが外にいることに驚いた

なんでこんな時間に…

推しアニメのグッズのために4時から並んでたんだよね〜

いやぁ買えてよかった!!

あ、そうなんだ…

いつも通り明るい赤くんを見てなんだかほっとした

青ちゃんこそなんでこんな時間に…?

1人でこんな早朝に出かけるのなんて桃くん許してくれそうにないのに…

ッ…桃くんはまだ寝てたから…

"桃くん"という言葉を聞くだけで嫌になる

そうなんだ〜

ねね!寒いし俺ん家いこーよー

赤くんの家…?

うん!久しぶりに一緒にゲームしよ!!

なんだか1人で居たくなくなった僕はその誘いに乗ることにした

お邪魔しま〜す!

はーい!

相変わらず散らかってる…w

もー!!うるさいなぁ!!w

wwwwww

赤くんといると落ち着くなぁと思いながらゲーム機を手にする

俺、ジュース入れてくるから先に準備してて!

はーい!

あははっwwww

wwwwwww

あ、青ちゃん…もう12時だけど…帰らなくて大丈夫?

…ぁ……

そうだった僕の家はここじゃない

彼氏の桃くんが待ってる家だ

青ちゃん門限、19時だったよね?

やばいんじゃ…

…いいんだ

…え?

桃くんは…きっともう僕のことなんてどうでもいいんだよ…w

どうせ門限破ってももう…

あの頃みたいに心配してくれない

…青ちゃん何かあったの…?

え?いや…別に…

話して欲しいな

話せばきっと少しは楽なれるよ(ニコッ

ッッッ…うん…!

それから赤くんに全部を話した

桃くんが最近夜遅くまで帰ってこないこと

黄くんと距離が異様に近いこと

僕のこと飽きちゃったんだとか思いながらも

本当は"寂しい"って思ってること

赤くんの言う通り、話してみると少し気持ちが軽くなった気がした

…そっか…辛かったね…(ナデナデ

…うん…(ポロポロ

赤くんに撫でてもらうのはいいけど

やっぱり桃くんに撫でて欲しい

桃くんと話したい

桃くんに会いたい

…僕、家に帰るよ!

!!

うん!それがいいよ!(ニコッ

ありがとう赤くん!

お邪魔しました!

そうして僕は赤くんの家を後にした

時刻は深夜の1時

桃くんは寝ているだろうなと思いながらそーっと家に入る

あれ…リビングの明かりついてる…?

もしかして桃くんが僕を待っててくれたのかな…!!

僕は急いでリビングへ向かった

ガチャッ

ドアを開けるとそこにはスマホを握りしめた桃くんが立っていた

僕を見た瞬間怖い顔をして僕に近づいてきた

青…お前どこに行ってたんだ!!

パシンッッ

桃くんが僕の頬を叩いた

心配したんだぞ!!どこをほっつき歩いてたんだ!!

ッッッ…

違う僕が欲しいのはこんな"心配"じゃない

それに桃くんだって人のこと言えないじゃん…

僕が朝起きても隣にはもう居なくて

何も言わずに出かけて

深夜に帰ってくる

最近ずーっとそのルーティーンだったじゃん…

僕だって心配してた

桃くんかっこいいから変な女の人に絡まれてないかなとか

いっぱいいっぱい心配してたのに…!

それでも僕は怒らなかったのに…!!

その瞬間、僕の堪忍袋の緒が切れた

さっきから黙ってたら言いたい放題言って…!!

桃くんだってここ最近全然帰ってこなかったじゃん!!(ポロポロ

何も言わずに出かけて何も言わずに深夜に帰ってきてッッッ…(ポロポロ

僕だって心配してたッッッ…!!(ポロポロ

僕だって我慢してたッッッ…!!(ポロポロ

何逆ギレしてんだ!!これとそれでは意味が違うだろ!!

何が違うの!?僕だって心配してたんだってば!!(ポロポロ

はぁッッッ…もうそういうとこが

めんどくさい

…え…?(ポロポロ

お前は黙って俺の言うこと聞いてたらいいの!!

僕は桃くんの言うことを聞くロボットじゃないよッッッ!!(ポロポロ

俺のことが好きなら反抗すんなよ!!

お前が怒らなければこんな喧嘩にならずに済んだのによ!!

なんでッッッ…(ポロポロ

全部僕のせいなの?

こんな喧嘩になってしまったのは

僕だけのせいなの?

桃くんは悪くないの?

桃くんと僕がしたことは同じじゃん

何が違うの?

もうッッッ…

わかんないよ!!(ポロポロ

僕はそのまま家を飛び出した

はぁ…(ポロポロ

こうなりたかった訳じゃないのに…

ずっと仲良しで居たかったのに

桃くんを心配してただけなのにッッッ…

僕があの時怒らず我慢すれば良かったの?

ッッッ〜(ポロポロ

僕はその場に泣き崩れてしまった

今は深夜2時

みんなは寝ている時間だから

僕は息を殺して泣きじゃくる

(ポロポロ

ひっく…(ポロポロ

見知らぬおじさま

おや、お嬢ちゃん

見知らぬおじさま

どうしたんだい?

…ぇ?(ポロポロ

見知らぬおじさま

こんな所でしゃがんで泣いて…

見知らぬおじさま

男に逃げられたのかい?

ぇ…いえ、…

それに…僕男です…

見知らぬおじさま

あぁそうなのかい?

見知らぬおじさま

まぁ大丈夫だよおじさんは男の子でもいけるから(ニコッ

いけるってなに…?

見知らぬおじさま

大丈夫…ちょっと気持ちいことするだけだから…♡(すっ

なに…?怖い…、

ッッッ…(ポロポロ

助けて…

桃くんッッッ…(ポロポロ

なぁに?(ドカッッ

見知らぬおじさま

ぐはッッッ…(ドサッ

も、桃…くん…?

桃だよ

桃くん…(ポロポロ

ごめんね来るの遅くなって(ギュゥゥゥゥゥ

う、うわぁあぁあ(ポロポロ

ごめんなさッッッ…(ポロポロ

ごめんなさいッッッ(ポロポロ

…(ギュゥゥゥゥゥ

ガチャンッ

はぁ…?もうなんだよ青のやつ…

ブーッブーッ📱

ん…?青か…?(すっ

青ちゃんと仲直りできた?

なんだ赤か

仲直りって?

青ちゃん、桃くんが自分に飽きたかもしれないって凄い悩んでたよ

…え?

ぴろんっ

青が居なくなったリビング

そこにはスマホの通知音が響き渡る

赤から送られてきたのはひとつの録音データだった

その録音を俺は再生する

桃くん…僕に飽きちゃったのかもしれないッッッ…(ポロポロ

最近全く深夜になっても帰ってこなくてね…?(ポロポロ

震えながら話す青の声

黄くんと異様に距離が近いの(ポロポロ

桃くんにまた抱きしめて欲しいよ、、 (ポロポロ

その声を聞いて俺はその場に居られなかった

早く青の元へ行かないと…

早く青を抱きしめたい

はぁッはぁ…(ギュゥゥゥゥゥ

(ポロポロ

もう絶対…

離さないから

神父

新郎は新婦を良き時も悪い時も

神父

病める時も健やかなる時も

神父

共に歩み、他の者に依らず

神父

死が2人を分かつまで愛を誓い

神父

妻を想い、妻のみに添うことを

神父

神聖なる婚姻の契約のもとに

神父

誓いますか?

はい、誓います

神父

新婦は新郎を良き時も悪い時も

神父

病める時も健やかなる時も

神父

富めるときも貧しき時も

神父

共に歩み、他の者に依らず

神父

死が2人を分かつまで愛を誓い

神父

夫を想い、夫のみに添うことを

神父

神聖なる婚姻の契約のもとに

神父

誓いますか?

はい!!誓います!(ポロポロ

神父

それでは誓いのキスを__

青…(頬

こんな俺と結婚してくれてありがとう(ポロポロ

桃くん…(ポロポロ

こんな僕と結婚してくれてありがとう…!(ポロポロ

愛してるよ

僕も…!(ポロポロ

ちゅっ

おめでとーう!!!

おめでとう!!(ポロポロ

おめでとう!!

おめでとう(ポロポロ

僕はあの時喧嘩をして良かったと思う

あの喧嘩で"大切なもの"に気づけたから

あの頃の桃くんは、婚約指輪を選びに黄くんと良く出かけていたらしい

前酔って帰って来たのは結婚式のサプライズなどを考え終えて

お祝い的な感じで乾杯したら酔ってしまったらしい

桃くん!(ポロポロ

青…(ポロポロ

愛してるよ__

♡...2000 欲張ったらだめかな🥺🥺

この作品はいかがでしたか?

3,104

コメント

25

ユーザー

こうゆうのまじ好き(๑♡∀♡๑)

ユーザー

ほんっっっとに好き( 赤裙ナイスすぎる…、、

ユーザー

ブクマ失礼しますッ!もう、良すぎて泣きました(?

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