/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
樹
僕はずっと兄ちゃんを
樹
探し続けている。
樹
ずっと。ずっと…ね。
3年前
樹
もーいーかい！
ひなた
もういいぞ〜
樹
よーし！絶対見つけるぞ！
ガサゴソ
樹
ん〜…兄ちゃん〜どこ〜
ひなた
（やばい，近いな。）
ひなた
（道路側に逃げるか）
ドーン
ひなた
うわぁ
運転手
き，君！大丈夫か？
運転手
だ，誰か！救急車を！
ピーポーピーポー
この時樹は知らなかった。 兄が搬送された事を。
樹
兄ちゃん〜
樹
そろそろ出て来てよ〜笑
樹
僕の負けだよ！降参！
樹は夜になっても探し続けた
樹
に，兄ちゃん！
樹
ねぇ…返事してよ！
母
樹！
樹
母さん。
樹
兄ちゃんが，居なくなった。
母
樹。今から病院に行くわよ。
樹
え？母さん？
樹
まだ，兄ちゃんが！
母
いいから。来なさい。
樹
う，うん。
母
ひなたの母です。
母
遅くなってしまって
すいませんでした。
すいませんでした。
医者
ご家族の方ですね。
医者
残念ながらひなたくんは。
医者
先ほど死亡が確認されました
母
嘘…でしょ。
母はその場で崩れ落ちた
樹
え？兄ちゃん？
樹
嘘だよね。だって隠れんぼ…
樹
一緒にしてたもん！
医者
車に轢かれてしまったのです。
母
ひ，ひなたぁぁ！
樹
ぼ，僕は信じない！
樹
絶対に，嘘だよ。
樹
兄ちゃんを見つけるんだ！
樹
なかなか見つからないな。
樹
兄ちゃん…隠れるの上手だな。
樹は探し続けた。
何年も。何年も。
叫びながら探した。
いつか，見つかる事を信じて
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
