No.9 橋本 貴子 ハシモトタカコ。
橋本 貴子
凛ちゃん、おはよう
橋本 貴子
元気かい?
高野 凛
あ、橋本さん
高野 凛
おはようございます
高野 凛
元気です!
橋本 貴子
ああよかった、いってらっしゃい
高野 凛
はい、いってきます!
高野 凛
ねえ、
今日橋本さんに会ったよ
今日橋本さんに会ったよ
高野 蓮子
あらそうなの
高野 蓮子
私達はあまり近所の人と仲良くできていないから、
橋本さんは大切にしなくちゃね
橋本さんは大切にしなくちゃね
高野 凛
あまりっていうか、1人だけっていうか…
高野 正良
あの人は旦那も子供もいなくて生涯孤独なんだから、俺らが仲良くしてるだけいいんだよ
高野 蓮子
また、そんなこと…
高野 蓮子
仲良くしてもらってるのよ…
高野 凛
まあまあ、
これからもご近所さんとの付き合いを大切にしよう
これからもご近所さんとの付き合いを大切にしよう
高野 凛
ね?
高野 蓮子
ええ
橋本 貴子
あ、そろそろ凛ちゃんが
登校してくる時間だわ
登校してくる時間だわ
橋本 貴子
挨拶でもしようかしら
橋本 貴子
子供のいない私には、
孫のようで本当に可愛いのよねえ…
孫のようで本当に可愛いのよねえ…
橋本 貴子
ウッ…
橋本 貴子
(頭が…頭が痛い…)
橋本 貴子
(救急車…。救急車…!!)
橋本 貴子
ウゥッ…
バタッ
高野 蓮子
最近橋本さん見かけないわね
高野 凛
私も最近見てないかも
高野 正良
ばったり倒れて死んでたりして
高野 正良
孤独にな
高野 蓮子
また、そういうこと言って!
高野 蓮子
人の心っちゅうもんがないんか!!
高野 凛
まあまあ…
藍沢 愛菜
私、やっぱり変だと思うんです
藍沢 愛菜
偶然じゃないっていうか…
上司
死に何の関連性もないのに、
偶然だなんて有り得るわけないだろ
偶然だなんて有り得るわけないだろ
藍沢 愛菜
いや、でも…!
藍沢 愛菜
もし、本当に偶然じゃなかったとしたら…!?
それに、高崎さんの命が救われません!
それに、高崎さんの命が救われません!
藍沢 愛菜
私は高崎さんのためにも頑張るんです…
上司
あーー
上司
とにかくお前は上に言われた通りに動けばいいんだよ
上司
余計なことするなよ?
藍沢 愛菜
でも…!
上司
いや、いいから。
上司からの命令聞けねえの?
上司からの命令聞けねえの?
藍沢 愛菜
はい…