ベリアン
主様...!一体何をするおつもりですか...!今のラト君には近づいては行けません!
〇〇
...っ!
ラト
天使が人を導く存在なんてありえないんだ!!!!
〇〇
...そんなこと、ないです...!
ラト
天使は!!!僕たちの全てを奪ったんだ!!!!
〇〇
そう、かもしれないです、私は、あなたと目が合った時、ひと目でわかりましたもの。
〇〇
絶望していて、怯えきっていて、悲しくて、怒っている。
〇〇
負の感情、全てがあなたを襲っている。
ラト
じゃあ...!!
〇〇
でも!この屋敷にいる方々の所へ導いてくれた...!!
ラト
ッ!
今更ですがこのラトくんは本編よりも全然意思疎通できます
ラト
元々僕たちとミヤジ先生たちは!会うはずがなくて...!!
〇〇
その、会うはずのない人々の元へ導いてくださった...そうでは無いのですか?
ラト
...
〇〇
あなたにとって、天使様がどのような存在かは、私は知りません。ですが!
〇〇
導いてくださった事実は...変わらないでしょう...?
ルカス
(導いてくださった...か、)
ベリアン
(主様はそう思われているのですね...)
〇〇
...
あ、もうひとつ付け足し。俺の趣味丸出しなので痛々しいとか無理とか思った人はすぐ閉じてね
〇〇
ふぅ、さぁ。
〇〇
迷える子羊よ。
ベリアン
(雰囲気が...変わった...)
〇〇
何を迷っている。何も迷うことは無い。こやつの考えに呑まれるな。自分の考えを捨てるでない
ラト
...
〇〇
その思い、決して無くすでない。そなたのその負の感情は、決して無駄にはならない。
〇〇
ふぅ...失礼致しました。急にこんなこと言われては、驚いてしまいますね。
ラト
今のは...?
〇〇
私も、悪魔と契約をしておりますの。
ラト
悪魔...
〇〇
ええ、私の契約した悪魔はルシファー。
ルカス
ルシファー...
〇〇
神父様から私の心につなぎ止められてしまったのです。
〇〇
Lucifer、(ルシファー)光を掲げる者という意味があります
ラト
光...
ミヤジ
ラトくんッ!!!
ラト
み、やじせんせい
ミヤジ
ラトくん?!大丈夫なのかい?!
〇〇
えぇ、少し悪魔の力を使わせていただきましたが...よろしかったでしょうか?
ミヤジ
あ、主様...!
ラト
ふふ、ミヤジ先生、主様は凄いんですよ
ミヤジ
...???
ベリアン
ふふっ、何も見ていないミヤジさんは何も分かりませんね
ベリアン
簡単に説明すると...
〇〇
ということです
ミヤジ
なるほど...
ラト
主様の悪魔は凄いですねぇ
羽が生えた大きな人間、人間とも言い難い大きな生物が主様と同じくポーズをとっていました
祈りを捧げるポーズです。指を組んで口の前あたりに持ってくるやつ
〇〇
何故か、大人しく従ってくれているだけですが...
ミヤジ
(ラトくんが...満月の日なのに落ち着いているなんて...主様は、すごいんだな...)
ルカス
ふむ、なんだかラトくんは、幼い性格になったね
ラト
ん〜?そうでしょうか?
〇〇
きゃ、きゃあっ
ミヤジ
ら、ラトくん?!主様に抱きついてはいけないよ?!
〇〇
(許可なく人の体に触れるなんて...!!)
ラト
ふふ、主様、ありがとうございます
〇〇
...
〇〇
(主、様...彼等を束ねる者になるということは...もう、神様の規律に違反している...)
〇〇
(少しくらいなら...いいのでしょうか?)
ラト
くふふ、主様は細いですねぇ
でも暖かくて、優しい音がします
〇〇
お、音?
ミヤジ
ラトくんは耳がいいんだ。ごめんね主様
〇〇
いえ、なんだか、わたくしも、落ち着きますので、大丈夫です。
〇〇
(あぁ、あの子を思い出す、優しい目をしている。)
ベリアン
ふふっ、少し私たちは席を外しましょうか。
ルカス
うん、そうだね♪
ミヤジ
...
ミヤジ
(主様...凄いな...ありがとう。主様)