TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ザッ、ザッ

リオン

凄い…まるで本物だ…

レッドウェルガ学園の最高技術

リアルに作られたここはプログラムで構成された空間

今回のテストでは山の中での戦闘を想定したものらしい

………

リオン

リオン

(あれが…敵…)

不気味な雰囲気を纏った人間らしき物が目の前で微動だにせず立っている

「リオン・アルファ テスト開始」

合図と共に敵は素早く距離を詰めてきた

リオン

わっ

ドスッ

蹴りを左手で受け止めて腰に提げていた剣を抜きそのまま胴体を切り捨てた

リオン

び…っくりしたぁ…

リオン

こんな急に始まるんだ

剣には赤い液体が付着した

リオン

…ここもリアル…か

リオン

……へぇ…

観客用会場

ララ

わ〜凄い反射

マリア

………

次々といとも簡単に敵を切り捨てるリオン

マリア

(今回のテストはそんなに簡単じゃなかったはず…)

実際私ももうテストを受けたが3分は掛かってしまった

マリア

(今回の敵は30体の討伐…しかも最後は難易度が高い敵…)

「1分経過、残り15体」

ララ

え?

も…もう半分…?!

あの転校生何者だ…?!

ぐ…なんだと…!?

「2分経過、残り1体」

リオン

(やっと最後…)

リオン

(結構簡単だったな…)

ア゙ア゙ア゙…

リオン

ひぃっ…?!

見た目は死神のようなもの化け物が現れた

リオン

(み…見た目怖すぎるよ?!!)

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!

ドォンッ!!

振りかざした鎌を避けると周り一体の木が綺麗に切れた

リオン

(……え?やばくない?これ)

次に鎌を振りかざすと風のようなものが飛んできて頬を掠めると頬から液体が流れた

リオン

……え…

手で拭ってみると指に赤い液体

リオン

これ…テスト…だよね…?

テストとは言え将来は命を懸けて国を守る騎士のテスト

テストで命を落とすなんてザラである

これが、レッドウェルガ学園が最高の騎士を排出する秘密

マリア

(テストだからと油断してたら…死ぬわよ)

ララ

わ…大丈夫かな…リオン…

リオン

っ…

ザシュッ

シャツが切れて首が露になった

リオン

(しま……っ…)

ア゙ア゙ア゙!!!

リオン

(どうしよ…う…このままだと…)

殺られる前に殺らないと

この世界は残酷なのだから

リオン

脳内にいつも言われていた師匠の言葉が流れた

リオン

…そう…ですよね…

リオン

師匠…

リオン

殺らなきゃ

リオン

殺られる

マリア

……

マリア

(なんか…雰囲気が…)

リオンは首にある首輪を取ると全身から赤いオーラが溢れ出た

マリア

あれ…は…魔力…?

ララ

…綺麗…

赤い、キラキラとした魔力がリオンの周りをふわふわと纏って

リオンが剣をスっと撫でると魔力は剣に移り、敵に向かって振りかざすと

あっという間に敵は消えた

「終了 リオン・アルファ 討伐完了 3分23秒 暫定2位 お疲れ様でした」

はぁ?!

貴族…だったの?

あの転校生凄いぞ?!

マリア

………

リオン

……ふぅ…

リオン

終わった

首輪を拾って首に当てるとキュッと自動で締まった

この首輪は登録した人間が触ると簡単に外せる仕様になっている

師匠と、私だけ

担任

リオン・アルファ

リオン

はい

学園から支給されたスマホを機械に翳すと成績がスマホに送信された

「リオン・アルファ 剣術 A+ 魔力 A 総合成績 A+」

担任

魔力は魔力がある生徒だけが表示される成績だ

担任

すごいな

リオン

あ…りがとうございます?

ララ

へぇ〜すごい!

ララ

A+だ〜

リオン

!ら…ララさん…

ララ

リオンって強かったんだね〜

リオン

ははは…

マリア

……

ララさんと話しているとララさんの背後からマリアさんが現れた

リオン

ま…マリア…さん…

リオン

……?

マリアさんは私をジーッと見つめた後ゆっくりと口を開いた

マリア

貴女、私の騎士になりなさい

リオン

………え?

ララ

えっ?

騎士…って…

婿候補…って事?

リオン

え…えええ?!!

ぶはっ!!

はーはっはっ!!!

リオン

笑い過ぎですよ師匠!!!‪💢

だ…だって…

お友達出来たの次は

お嫁さん出来たって…

く…っ…ふはっはははは!!

リオン

(こんの…ジジイ……)

はーっ…笑った笑った…

寿命延びるわ

リオン

ええ、それは良かったですね、ほんと

まぁ、そう怒るな怒るな

いいじゃないか

恋も大事だぞ

リオン

恋……?

守りたい人が出来たら人はもっと強くなるからな

ちょいちょい進捗聞かせおくれよ

リオン

はぁ…

コンコン

リオン

リオン

すみません師匠そろそろ…

ん、はいよ

じゃあまたな

リオン

はい

ピッ

コンコン

リオン

!すみません!

リオン

今開けます!

ガチャッ

ドアを開けると、そこに立っていたのは

マリア

今大丈夫だったかしら

リオン

ま…マリア…さん…

リオン

ど…どうしましたか…?

マリア

何よ婿の部屋に来て何が悪いの?

リオン

い…いや悪いとかじゃ…

リオン

わ…私なんかが…お婿さんとか…

リオン

その…

マリア

私が決めたんだから

マリア

堂々として貰える?

マリア

それとも何?

マリア

私に何か不満でも?

リオン

え…えぇ?!

リオン

そ…そんなこと…ない…です…

リオン

けど…

リオン

まだ会って間もないのに…

リオン

急に…け…結婚…とか…

マリア

ふん…

マリア

勘違いしないで

リオン

え?

マリア

お父様が決めた相手とか

マリア

この学園で一番強いとか

マリア

そんなのろくな人間な訳が無いわ

リオン

す…凄い言い草…

マリア

私だって結婚相手ぐらい自分で選びたいわ

リオン

えぇ…

リオン

でも…どうして私…

マリア

強いから

リオン

……

リオン

そ…それだけ?

マリア

ええ

リオン

……えぇ……

マリア

強かったら他の奴らが私の結婚相手になるなんて有り得ないし

マリア

それに…

リオン

………?

リオン

それに…?

コテンっと首を傾げるリオンにキュンっとする

そう、強いだけが理由じゃない

マリア

……

圧倒的に顔が好みである

マリア

(女性にしては高い身長…程よく付いた筋肉…

マリア

スラッと伸びた手足にサラサラした髪の毛…そして長いまつ毛に綺麗な瞳…)

マリア

(わ…私のストライクゾーンド真ん中過ぎて……)

リオン

あ…あの…マリアさん…?

マリア

マリア

あ…アンタ犬みたいだし!

マリア

番犬代わりよ番犬!!

リオン

ば…番犬…?!

マリア

ふん…

リオン

そ……そんなぁ…

リオン

もっと何か理由なかったんですかぁ…

こうしてリオンが(強制)私の婚約者となった

従順な番犬のリードを握るのは皇女様

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚