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11月に入ると休憩室にあるお知らせが貼られた。

「11月16日に飲み会をします!もうすぐ一年で1番売れる時期です。がんばりましょう!」

さくらが働くアパレルにはもうすぐ一年に二度ある大セールの時期が来る。それがあるのは5月と11月だ。

大須賀さくら

(16日ってシフト私入ってるんだよな…入ってても行けるのかな)

そんなことを考えていたある日、バイトに行くと悠哉が休憩室にいた。

大須賀さくら

おはようございまーす
あ、中村くん

中村悠哉

ねぇ、大須賀さん今週の金曜日の飲み会行く?

大須賀さくら

私その日、ラストまでシフト入ってるんだよね…

中村悠哉

じゃあ、2次会だけ一緒に行こうぜ!

大須賀さくら

んぇ?あ、うん

さくらはなんとなく頷いたが今ひとつ意味が理解できなかった。

大須賀さくら

(中村くんも2次会だけ行くって解釈でいいのかな)

この解釈は間違っている。悠哉が言いたかったのは「2次会だけ来るなら2次会は一緒に飲もう」と言うことだった。これに関しては言葉足らずだ。

大須賀さくら

(でもここで行かないって選択肢がないあたりが中村くん私の飲み会好きをわかってる)

さくらはそんなことも考えていた。

そしてその日、さくらはシフトが同じだった社員の日下部とタクシーに乗って行くことになった。

大須賀さくら

ありがとうございます、日下部さん

日下部大夢

いいよ、大須賀さんはバスでしょ

大須賀さくら

日下部さんはいつも何で来てるんですか?

日下部大夢

いつもは自転車なんだけど今日は飲むから乗るわけにいかないでしょ

大須賀さくら

そうですね…(さすがちゃんとしてる)

さくらは何回か飲み会の後に自転車で帰る人を見送ったことがあるが黙っておいた。

大須賀さくら

(そういえば中村くんはいつも自転車押して帰ってるな…私が歩いてるからっていうのもありそうだけど)

日下部大夢

あ、大須賀さんタクシー来たよ

大須賀さくら

あっ、はい!

そしてさくらは日下部とタクシーに乗り込んだ。

さくらと日下部が飲み会の場に現れるとまず社員の深川が声をかけた。

深川あみ

あ、日下部さん
大須賀さん
おつかれさまですー

日下部大夢

おつかれさまです

大須賀さくら

おつかれさまで…っ⁉︎

さくらは深川に急に抱きしめられた。深川は女性の社員だし、さくらも人として好きではあったので困惑はしたが嫌ではなかった。

深川あみ

さくらちゃん
本当にかわいい名前だよね〜

大須賀さくら

ありがとうございます…

中村悠哉

あ、日下部さんお疲れ様です!
大須賀さんもおつかれ〜

大須賀さくら

あ、中村くん…

深川の腕が解かれさくらはなんとなく悠哉の右隣に誘導された。

中村悠哉

いや〜俺ちょっと酔ってるわ〜

大須賀さくら

お冷飲む?

中村悠哉

うん
あ、大須賀さんだし巻き卵あるよ。

大須賀さくら

本当?食べたーい

三浦まゆ

大須賀さんお疲れ様です
何か飲みます?

大須賀さくら

じゃあカシスソーダ…

中村悠哉

もう頼んだ

大須賀さくら

…さすがだね

三浦まゆ

じゃあ大丈夫ですね
あ、真島さんおつかれさまです

大須賀さくら

真島さん!

真島歩夢

あぁ、やっぱり大須賀さんの方が早かったですね

深川あみ

まーしー!

真島歩夢

おつかれさまです。深川さん

真島は向かいに誘導されて席に座った。

志木薫

とりあえず全員揃った?
今から二次会って感じだけどとりあえずかんぱーい!

全員

かんぱーい

さくらはカシスソーダだけ飲んで、少しだけ料理をもらった後はひたすらお冷を飲んでいた。

深川あみ

今年のノベルティ大丈夫?渡すの忘れないでね?まーしー去年忘れてたよね?

真島歩夢

大丈夫です!こう、はいって渡します

真島が両手をぐっと握って前に出した。 その真島を見ていたさくらと三浦は

大須賀さくら

待って…今のめっちゃかわいくなかった⁉︎

三浦まゆ

めっちゃかわいいですね…!

と盛り上がっていた。

中村悠哉

ねー大須賀さーん

さくらの肩に重さがかかる。悠哉がさくらの肩に肘掛けのように腕を乗せていた。

大須賀さくら

なに…?(重い…)

中村悠哉

あのさーCDJ行きたい?

大須賀さくら

CDJ行きたい!

中村悠哉

じゃあCDJも行こうよ

大須賀さくら

え、行けるの?

中村悠哉

チケット譲ってくれるやつと行こうって話してるから一緒に行こう
チケット当てよう

大須賀さくら

うん、わかった!

そこで離れるかと思った悠哉の腕が一切さくらから離れない。悠哉はその体勢のままお冷を飲んだ。

真島歩夢

あの深川さん酔ってますよね?

深川あみ

え〜酔ってないよぉ

中村悠哉

いや、絶対酔ってますよね?お冷飲んでください

深川あみ

酔ってないってぇ

大須賀さくら

(中村くんいつまでこの体勢なんだろう)

さくらはひたすらお冷を飲みながら悠哉の腕を払いのけることもせず飲み会を楽しんでいた。そしてその腕が飲み会中にさくらから降りることはなかった。

そしてその帰り道、さくら、悠哉、三浦、真島は一緒に歩いていた。

中村悠哉

やっぱり俺今日珍しく酔ったわ

大須賀さくら

だろうね…

中村悠哉

俺は清楚で真面目な中村くんでいたかったのに

三浦まゆ

え、清楚のせの字もないですよ

真島歩夢

三浦さんひどい笑

三浦まゆ

だって中村さん大須賀さんが来るまではめっちゃ深川さんにかまってたくせに、大須賀さん来てからは大須賀さんにべったりでしたよね⁉︎

大須賀さくら

お、おぅ?(べったりと表現されてる…)

中村悠哉

重かった?

大須賀さくら

え、えっと…少し?

真島歩夢

じゃあ大須賀さんも「寄っかかってくんじゃねーよ」とか思ってたんですか〜?

大須賀さくら

そこまでは気にしてないんですけど笑

正直、気にしてないと思わないとやってられない。女子校育ちのさくらには悠哉の存在があまりにも刺激が強い。

三浦まゆ

あ、じゃあ私と真島さんこっちなので

真島歩夢

お疲れさまでした〜

大須賀さくら

お疲れさまです

中村悠哉

おつかれさま〜

三浦と真島を見送りさくらと悠哉は二人になった。

中村悠哉

あ、やべー。めっちゃ親から電話来てるわ

大須賀さくら

え、まだ起きててくれるんだ

中村悠哉

鍵忘れてきたから

大須賀さくら

そういうこと

中村悠哉

大須賀さんさ、やっぱり就職したら引っ越すよね?

大須賀さくら

うん、最初は勤務地の希望通るみたいだけどやっぱりどうしてもこの辺ってわけにはいかないよね

中村悠哉

本社になったら大丈夫なのかな

大須賀さくら

まぁ、青山なら出勤できるね

中村悠哉

…もうさ

悠哉がさくらの方を振り向いてせがむように言った。

中村悠哉

早く本社勤務になってこっち戻ってきて〜
ずっと近くにいてよ〜

大須賀さくら

…私も早くそうしたいよ

確実にさくらの中で気持ちが変わっていく気がした。

大須賀さくら

(一生一緒にいたいわけではないけど)

大須賀さくら

(こういう人だったら一生一緒にいられるのかもしれないなぁ)
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