一覧ページ

紅い月の夜に。

第2話 - １

2025年07月24日

#一次創作

#創作

#ファンタジー

#恋愛

#バトル

#吸血鬼

雪代　凛雨

樫零　紗影

…またですか

樫零　紗影

やはり不用意に出かけるのはいけないことでしたね

樫零　紗影

買出しに行こうとしたら迷ってしまいました。

樫零　紗影

…下手したら、このまま死にますね…

樫零　紗影

ここは人間がうろついてはいけない場所です。

樫零　紗影

！？

樫零　紗影

雨まで降ってきました…

樫零　紗影

とりあえず、あの大きな建物に入りましょう。

樫零　紗影

お、思った以上に立派です…

樫零　紗影

なんだかドキドキしてきました…

？

おや？誰かいらっしゃいますか？

樫零　紗影

！！！

樫零　紗影

（たいへんです）

樫零　紗影

（人間とばれたら殺されてしまいます）

樫零　紗影

（不法侵入はいけないことですね。）

樫零　紗影

（だからと言って雨は嫌いです。）

？

演奏会なら６時からですよ？

？

...李杏ですね、出てきなさい。

樫零　紗影

（こっそり裏口から...）

？

見つけましたよ、観念しなさい！

？

…え？

樫零　紗影

あ…

樫零　紗影

（今日に限って護身用のナイフを忘れてしまいました…）

？

えと…

樫零　紗影

あ、すぐ出ます。

？

はい。

？

って！あなたこれ、不法侵入ですよ！？

樫零　紗影

そうですね。どうやら私は迷ってしまったようです。

？

そうですか。なら、雨が止むまでいますか？

樫零　紗影

ありがたいです。

樫零　紗影

（人間っていうのはばれていないようですね、よかったです。）

？

僕は渡月といいます。天城渡月です。

樫零　紗影

樫零紗影です。

天城　渡月

はい。

樫零　紗影

…

天城　渡月

…

樫零　紗影

…

天城　渡月

あの

樫零　紗影

はい？

天城　渡月

何か話していただけますか？

樫零　紗影

いえ、初対面の人は緊張するので。

天城　渡月

そうですか…

樫零　紗影

…

天城　渡月

…

樫零　紗影

…

天城　渡月

失礼ですが、女性ですか？

樫零　紗影

はい。

天城　渡月

えと…あ、あなたの能力はなんですか？

樫零　紗影

（大変ですね。）

樫零　紗影

（吸血鬼じゃないので能力を使えません。）

樫零　紗影

人に聞く前に自分が言うのが礼儀ですね。

天城　渡月

すみません。

天城　渡月

私は氷の能力者です。ちなみに、男性です。

樫零　紗影

それは見ればわかります。

天城　渡月

すみません。

天城　渡月

…そういえば、6時から私のピアノの演奏会があります。聞いていただけますか？

樫零　紗影

いえ、雨が止んだら帰るつもりです。

天城　渡月

そうですか…

？

トゲツーいるー？

天城　渡月

いますよ。

？

入っていー？

天城　渡月

だめですよ。

？

はーい

樫零　紗影

…この屋敷、何人いるんですか。

天城　渡月

私と、お手伝いの双子がいます。

樫零　紗影

意外ですね。はじめは誰もいないと思っていました。

天城　渡月

そうですか…

樫零　紗影

先ほど話していた人の声はきれいでしたね。

天城　渡月

性格は野蛮ですよ。あなたのほうが綺麗だと思います。

樫零　紗影

あなたは普通ですね。

天城　渡月

...私のこと嫌いですか...？

樫零　紗影

あ、雨が止んだみたいですね。帰ります。

天城　渡月

…そうですか。

樫零　紗影

やっと帰れましたね。

樫零　紗影

渡月ともいい友達になれた気がします。

樫零　紗影

あんなに人と話したのはひさしぶりです。

樫零　紗影

でもやっぱり人間と話したいですね。

樫零　紗影

そもそも、昔は人間だけがいたようですし…

樫零　紗影

どうして人ではない存在が生まれたのでしょうか。

天城　渡月

かなり素敵な人でしたね…

天城　渡月

…また、会えたら…

天城　渡月

それより！日向、李杏、そこにいるのはわかっていますよ！

希咲　日向

本当！？いつもはあんなに鈍感なのに！？

天城　渡月

いい加減に…！

希咲　李杏

そう…僕はシアに会いに行ってくるよ。

天城　渡月

わかりましたよ。

希咲　李杏

後…あの女、あんまり近づかないほうがいいと思うよ。

天城　渡月

なんてことを言うんですか！？

希咲　李杏

渡月が好きならいいと思う。僕にとっても、あいつは不確定要素だから強くは言わない。

天城　渡月

それなら、どうしてあんなこと言ったんですか！？

希咲　李杏

いや…まあ、忠告は聞いたほうがいいよ。何があっても僕は手助けするつもりはないから。

希咲　日向

…？

天城　渡月

あなたはいつもそうだ！大事なところを煙に巻いて！

天城　渡月

どうせ私のことをあざ笑っているんでしょう！？

希咲　日向

ちょ…ええ…？二人とも…

希咲　李杏

被害妄想癖、やめたら？

天城　渡月

出て行ってください！

希咲　李杏

そんなに短気だと思わなかった。もっと理性的じゃなかった？そんなにあいつ、魅力的だった？

希咲　日向

李杏！やめよう！？さすがに性格悪いって！

希咲　李杏

思ったことを言っただけだ。この際だから言わせてもらうけど…いや、なんでもない。

希咲　日向

李杏…

天城　渡月

日向、放っておきましょう。頭を冷やしたら帰ってきますよ。多分。

希咲　日向

李杏は、たった一人の家族だからね…俺一人になっちゃった。

希咲　日向

あの女の人、そんなに変だったかなあ…

天城　渡月

…そんなことないと思いますが。

希咲　日向

てか渡月、一目ぼれ！？可愛いとこあんじゃん！

天城　渡月

揶揄わないでください。

樫零　紗影

あれ、そういえば、何を買いに来たんでしたっけ…

樫零　紗影

記憶力はよかったはずなんですが…

樫零　紗影

渡月の能力でしょうか…

樫零　紗影

あの家にはもう何人かいるって…その誰かに正体がばれてもおかしくないですね。

樫零　紗影

とりあえず、帰りましょう。

樫零　紗影

ただいまー…

樫零　紗影

そうでした、卵でしたね。

樫零　紗影

これがないとキッシュは作れませんね。

樫零　紗影

仕方ない、行きますか

紅い月の夜に。

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

雪代　凛雨

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

紅い月の夜に。

第2話 - １

作者の他の作品すべて見る

#一次創作の新着小説
一覧

関連するタグ

紅い月の夜に。

第2話 - １

作者の他の作品すべて見る

#一次創作の新着小説一覧

関連するタグ

#一次創作の新着小説
一覧