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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

メアリ

へぇ、窓の向こうに見えるのがメイカが泊まる部屋なのね

メアリ

で、なんでこんな所にヘリで待機するのよ

鑫豪 奏璃

嫌な予感がすると言ったでしょう

鑫豪 奏璃

今からメイカの部屋へこの時限爆弾を投げる

鑫豪 奏璃

メアリがさっき拾ったものよ

メアリ

……は!? そんなのメイカを殺しているようなものじゃない!!

鑫豪 奏璃

大丈夫

鑫豪 奏璃

メイカの部屋の窓をよくご覧なさい

メアリ

……

メアリ

誰かと…戦ってる?

メアリ

タイミング的に海底あゆかしら

鑫豪 奏璃

そうよ

メアリ

鑫豪 奏璃

まだメイカ達の力じゃ彼に負けてしまうからね

鑫豪 奏璃

だから時限爆弾を投げるのよ

メアリ

……でも

メアリ

メイカが気づかなくて、そのまま あゆと二人で爆発したらどうするのよ…!

鑫豪 奏璃

その対策もすでに『してある』わ

メアリ

…!?

鑫豪 奏璃

あらかじめ私はメイカの泊まる部屋を確認していたから

鑫豪 奏璃

ベッドの下に時限爆弾の入ったカゴをわざと見つかるように置いたの

鑫豪 奏璃

部屋に爆弾が仕掛けられていると知ったら

鑫豪 奏璃

きっとメイカも爆弾には敏感になる
だから 投げてもすぐ気づくのよ

鑫豪 奏璃

そして、時限爆弾の色は海底たらと同じものにして、犯人が誰かは怪しませないようにしている

鑫豪 奏璃

私ながら自信のある策を練れたと思っているわ

メアリ

……なんで、海底たらと同じって、、

鑫豪 奏璃

それは私が海底たらを殺し屋界隈でよく知っていたからなだけよ

メアリ

…あーもう、つまり?

メアリ

メイカ達の実力じゃ海底あゆを殺せないから、時限爆弾をこのヘリから部屋に投げて あゆを殺すってことでいいのね

鑫豪 奏璃

そうよ

実際のところ

今、海底あゆの相手をしているのは 素心 大智なため メイカを守る策にはなっていなかった

メアリ

じゃ……

メアリ

いくわよ!!!

メアリはメイカの泊まる部屋へ 残り20秒の時限爆弾を投げた

メアリ

にしても、20秒って長いわね

鑫豪 奏璃

……?
私、10秒に設定したんだけど

メアリ

メアリ

操作ミス……!?!?

♡231 厭わない

メアリが爆弾を投げる5分前 ー男子部屋ー

メイカ

はぁ……、、、

鈴井 レン

大丈夫、?メイカ

鈴井 レン

とりあえず、頬と肩に包帯を巻いておいたから止血は出来てるはずだけど

鈴井 レン

しばらくは入院になりそうだね…
あっ、今救急車呼んでるから

メイカ

……

メイカ

ぁ………が…っ、と

鈴井 レン

……!

メイカ

(どうしよう)

メイカ

(ありがとうって言いたいのに、頬が固められてて話せない)

メイカ

(これじゃ、命を救ってくれたお礼が言えない)

鈴井 レン

…ううん、こちらこそありがとう

メイカ

……!

鈴井 レン

1年生の頃の話、覚えてる?

鈴井 レン

僕がアズキにお腹を刺された時

鈴井 レン

メイカは必死に僕を助けてくれたよね

メイカ

鈴井 レン

いつか、恩返しがしたいと思っていたんだ

鈴井 レン

だから…決して怪我をして欲しかったわけじゃないけど、メイカを支えられて良かった

メイカ

…、(ううん)

メイカ

(今はじめて支えられたんじゃない)

私はずっとレンくんに支えられてる

だから 今までだって生きてこれたの

メイカ

……っ

メイカ

…(言葉が伝えられないなら、、)

鈴井 レン

メイカ!?

メイカはレンの唇を合わせる

鈴井 レン

、、、

メイカ

……(ありがとう、レンくん)

メイカ

(大好き)

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