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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ふゆと

話は聞いたよ。

ふゆと

ミラムさんにも伝えといたから
あと何時間かしたら
ここに来るよ。

ナキ

なんで…僕はここに?

かずま

蜜柑くんたちと
一緒に学校から帰ってる途中に
ナキが事故にあったんだよ。

ナキ

事故?

ふゆと

車に頭を強打して
記憶がなくなったんだ。
信じ難いけど…

ナキ

僕は、院に帰るの?

ふゆと

行かないよ。

ふゆと

ゆっくり時間かけてだけど
もとの生活を過ごしてもらう。
学校は休むようだけど…

ナキ

でも僕、獣化人だよ…?

ナキ

「獣化人は
家なんてない」って
マキがそう言ってた

ふゆと

マキ?

みのる

マキちゃんつーのか?

ナキ

ううん

ふゆと

マキくんって言うの?

ナキ

うん

ナキ

僕のお兄ちゃん。

ナキ

孤児院に
ほごされる前に一緒にいた。

かずま

マキくん…?
わかんないな…

みのる

ミラムなら
何か知ってっかもしれねえな

ナキ

ミラム、知ってる

医者

ナキくん、
君は記憶がなくなって
大変だろうけど
少しでもいいから
思い出してみて。

ナキ

…コクリッ

蜜柑

ナキ、
俺明日も来るから
覚えといてくれよ

ナキ

うん

蜜柑

じゃあ俺帰ります

かずま

気をつけて
ありがとう

ふゆと

…。

ナキ、完全に記憶がないみたい。

俺に対して うんとか言ってたとかで、 敬語を使ってない。

普通であれば はいとか言ってましたとか 敬語を使うはず。

みのる

ナキ、今日だけ
ここで入院だって

ナキ

入院?

ふゆと

まだ体がフラフラしてるから
明日の様子をみて
退院できるかわかるから

ナキ

わかった。

いつのまにか 時間が過ぎて 夜7時

ナキ

できた

かずま

すごい…
記憶がなくなっても
頭がいいのは変わりない…

ふゆと

てかこれ一年生の問題…

(赤傘中高等学校の)

ナキ

ふゆと

なんでもないよ

ミラム

ナキ!
あんた大丈夫?

ナキ

!ミラム!

ミラムのところへ寄った

そしてふゆとが ナキがさっき言った、 マキいう子のことを聞いた

ふゆと

ミラムさん。
マキって言う子
知りませんか?

ミラム

…!

ミラム

あぁ。
あの子ね。

みのる

なんかあったのか?

ミラム

マキは
ナキと同じ、黒猫で
唯一の問題児だったわ。

ミラム

でも…

マキはものすごく問題児だったけど 病気を持っていたの。

ナキとそっくりで、 黒猫で、青の瞳だった。

ミラム

マキ。
薬の時間よ。

マキ

嫌だ!!!

3回の注射、苦い飲み薬を 毎日させなきゃならなかった。

マキ

やっめろ…!!💢

ミラム

我慢しなさい!

3人がかりで 注射3本打って 薬も無理矢理飲ませてた。

そのせいで嫌われてたわ。

マキ

…。

ミラム

…。

ミラム

ナキ。
いらっしゃい。

ナキ

ヒョコッ

マキ

マキ

ナキ!

ナキ

マキ!

薬とかを飲ませた後は 自由にさせてたわ。

そしたらある日 電話がかかってきたの。

ミラム

マキくんを?

マキ

ナキ

マキを買取保護したいと言う人から。

でもマキはナキと離れたくない。 そう思ったから 保護を断った。

ミラム

申し訳ありません…

マキ

…。

いつのまにかマキは 誰から聞いたのか知らないけど 「獣化人は家なんてない。」 というあまり良くない 言葉を覚えたの。

そしたらナキが、 マキが言うからきっと そうなんだって 理解してしまったのよ

ミラム

全く…困った子たちだこと。

突然、朝起きたら マキが息をしていなかった。

ミラム

マキ!!マキ!!!

ミラム

誰かAED持って来なさい!!!!

原因は心臓の発作といわれた。

とにかくショックだったわ。

でも一番ショックだったのはナキだった。

ナキ

…。

そのせいか ナキは今は亡き マキのところへ逝こうと 自殺を計らったことが数回あった。

わたしや従業員たちは 怖くて拘束したり、 睡眠薬や睡眠針を 持ち歩くようになったわ。

ナキ

スー…スー…(寝息)

ミラム

…。

かずま

そんなことが…

ミラム

えぇ。

ナキ

ミラム、院に帰りたいよ

ミラム

ダメよ。
あんたはかずまたちのところへ
買取保護されたの。

ミラム

どうしてもの理由がない限り、
院に戻ることはできないよう
法律になってる。

ミラム

心苦しいけど…
戻ることはできないわ…

ナキ

そっか…

ミラム

でも
わたしはいつでも
会いに行けるから。
それで我慢できるでしょう?

ナキ

うん

ふゆと

…ナキ。

ふゆと

俺はふゆと。
要家の次男だよ。

みのる

俺は四男の
みのる。

みのる

あと2人、
長男のしずくと
五男のつばさ
っていうやつもいる。

みのる

覚えてくれ。

ナキ

うん

ふゆと

それと
ナキ。

ふゆと

俺やかずま、
みのるには
敬語を使うこと。

ナキ

敬語?

ふゆと

そう。
俺らは貴族で
ナキは従者。
だから敬語を使わなきゃ
ならないんだ。

ふゆと

できる?

ナキ

…はい

ふゆと

よかった。

すると みのるがミラムを呼び出し、 あることを聞く。

みのる

ミラムさん。
ちなみに思ったんだが、
マキくんって享年は…?

ミラム

実の年齢では
11才の時亡くなったの。

ミラム

ナキが10才の時よ。

ミラム

マキが10才
ナキが9才の時、
仮・保護したの。

黒猫獣化人と5人のご主人様 2

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