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ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
生配信の真っ只中。
ぼんじゅうるは、いつものようにカメラに向かって大声を張り上げていた。
コメント欄は「www」「さすがぼんさん!」というコメントで埋め尽くされている。
―はずだった。
一瞬、画面の端を流れたその文章。
ぼんじゅうる?とかいうやつの声、 不快だったからミュートした。
ドズル社の顔に泥塗るなよ
ぼんじゅうる
喉の奥で、空気がひきつるような音がした。
ぼんじゅうる
心臓が警鐘を鳴らし、
胃の奥が冷たい鉛を飲まされたように重くなる。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
視界が歪む。
マウスを握る右手が、自分の意志とは無関係に小刻みに震えだした。
ドズル
その冷静な声が、今は怖かった。
バレる。
自分が今、たった一言のアンチコメントで
呼吸を忘れるほど動揺していることが。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
ドズル
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
喉が焼けるように痛い。
無理やり絞り出した声は、自分でも驚くほど上ずっていた。
コメント欄では
『今の間は何?w』
『ぼんさんフリーズした⁉』
と、視聴者がざわつき始めている。
その中には、やっぱりあのコメントもあって
『今の反応、もしかして傷ついちゃった?w』
『さっさと辞めればいいのに』
嫌だ
見たくない
けれど、一度意識してしまった「悪意」からは、逃げることができない。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
震える手でペットボトルを掴み
水で喉のつかえを流し込むが、筋肉が強張っていてうまく飲み込めない。
吐き気すら感じるほどの自己嫌悪。
画面の向こうには、自分の不幸を願う人間が確実に存在している。
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
一度、深く、深く息を吸い込んだ。
肺の奥まで冷たい空気を送り込み、
ぐちゃぐちゃになった心を、プロの「演者」としての仮面で強引に覆い隠す。
ぼんじゅうる
モニターに映る自分は、完璧に笑っていた。
誰にも、この震えは悟らせない。
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ
あをいろ