冬斗
…ごちそうさま
冬斗
風呂入ってくるよ
冬斗の母
うん、入ってらっしゃい
冬斗
ん
冬斗の母
……
冬斗の母
(今日も残してる…)
冬斗の母
(本当に大丈夫かしら…)
ジャブ、ジャブ
冬斗
……また残しちゃった…
冬斗
なんで……ブクブク
ズキッ
冬斗
う"ぁッッ
冬斗
ッ…ぁ
冬斗
(痛い…痛い)
冬斗
かあ、さ
冬斗
バシャァンッ
冬斗
ブクブクブク
冬斗
(溺れる、あぁ、苦し)
バシャァン
冬斗の母
?!な、なに?
冬斗の母
冬斗?!
冬斗の母
返事がない…
冬斗の母
冬斗!!!
冬斗の母
コンコン冬斗!!
冬斗の母
……ごめんね、開けるよ!
ガラッ
冬斗の母
ッッ冬斗!!!
冬斗
……(かぁ、さ)
冬斗の母
冬斗ッ(抱きかかえる)
冬斗
ゲホッがぁ、さゴホッゴホッ
冬斗の母
トントン)何があったの?大丈夫?
冬斗
ごめ、かぁ、さんゴホッ
冬斗
ちょっと、滑っちゃってケホッ
冬斗の母
……ほんとに滑っただけなの?
冬斗
うん、ほんとだから
冬斗
もう俺上がるよ、
あと俺の裸見せてごめん
あと俺の裸見せてごめん
冬斗の母
……冬斗
冬斗の母
そんなに背中痛ませてるの?
冬斗
……
冬斗の母
ねぇ、冬…
冬斗
もう大丈夫だってば!!!!
冬斗
…ハッ……母さ
冬斗の母
ごめんね、冬斗
冬斗の母
もう出ていくから、体、温めなさい
冬斗
う、ん…
ガラッピシャ
冬斗
……
冬斗
なんでっ…
冬斗
……もう、出よ
冬斗
はぁ、
冬斗
駄目だな、俺
冬斗
……明日か、病院
ガヤガヤ
冬斗
……
真奈
今日は顔伏せてないんだね
冬斗
ビクッ?!
冬斗
急に話しかけんなよ…
真奈
あ、ごめんね
真奈
今日は元気そうだね
冬斗
……なんでそんなに
俺の事気にかけてくるんだ?
俺の事気にかけてくるんだ?
真奈
え、そうかな
真奈
あの時は本当に痛がってそうだったし
真奈
たまたまかな
冬斗
ふーん
真奈
あ!そうだ!!
冬斗
?!な、なんだよ
真奈
今週でも来週でもいいんだけどさ、
真奈
一緒に遊びに行かない?
冬斗
……(なんで俺が?)
冬斗
いや、遠慮しとくよ
真奈
…そっか
真奈
ごめんね、急に誘って
冬斗
いや、いいんだ
真奈
じゃ、そろそろチャイムなるし
真奈
バイバイ
冬斗
あぁ
冬斗
(…なんであいつ俺なんかを誘うんだ?)
冬斗
(俺が1人でいて虚しく見えたからか?)
冬斗
(そんな理由だったら断っといて
よかったな)
よかったな)