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未来の天界で君達を見守る｡

第4話 - 海と陽の誓い

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2022年10月01日

#一次創作

#命物語

#オリキャラ

#創作

#マイキャラ

命生

それは……昔の事｡

海人

……｡

陽向

……知るか｡そんなの……っ｡

陽向

おれさ､人間なんて､大っ嫌いだ｡

海人

……｡

陽向

どうして､皆同じように接してくれないんだ｡

陽向

どうして､おれ達仮人間を､道具のように扱うんだ｡

陽向

人間なんて……っ!

陽向

『醜くて憎むべき生き物』だ……!!!

海人

……｡

陽向

[海人の襟元を掴む]

海人

……!

陽向

[睨むようにして言う]

陽向

逆に聞くけど｡

陽向

何故お前は『人間を助けよう』とするんだ……｡

陽向

あんな……生きる価値のない､おれ達のような造られた人間をいじって笑う奴らを!

海人

……｡

海人

そういう奴らだけとは……｡

海人

『限らない』からじゃ｡

陽向

……っ!

海人

外の世界は､もしかしたら……｡

海人

此処のヤツらより､『心がある人間』が多くいるかも知れぬ｡

海人

我は見てみたいのじゃ｡

海人

自分の目で､自分の耳で､自分の体全部で､本当にそんな人間しか居ないのか……｡

海人

確認したいからなのだ｡

陽向

……｡

海人

……｡

陽向

[掴む力を緩くした]

海人

……｡

海人

[小さく微笑み､陽向を見る]

海人

アポロ｡

陽向

なんだ｡ネプチューン｡

海人

我と共に､『外の世界を見に行かないか』……?

海人

本当に､人間は､お主の言う『醜くて憎むべき生き物』なのか……｡

海人

調べてみようじゃないか｡

陽向

……｡

陽向

……分かった｡

陽向

嘘ついたら……分かってるよな｡

海人

……うむ｡

海人

きっと居るはずじゃ｡

海人

『心がある人間』が……｡

5000年後の天界｡

ネプチューン

そして､我らに名前がついた｡

アポロ

……｡

ネプチューン

我は海の神から『海人(かいと)』と｡

アポロ

おれは陽の神から『陽向(ひなた)』と｡

ネプチューン

……そして､お主｡

ネプチューン

あれから少ししたら変わったのぉ｡

アポロ

そうか?

ネプチューン

『多種多様な人間』が居ると気付いて､そして､いつの間にか……｡

ネプチューン

お主は､『人間を助けていた』のじゃ｡

アポロ

……｡

アポロ

あはは｡

アポロ

君の誘いがなかったら､おれは昔と変わらないままだったよ｡

ネプチューン

ほほほ｡

アポロ

ははは｡

ネプチューン

……じゃが､これで人間の面白さが分かったじゃろう?……『陽向』……｡

アポロ

もっちろんだぜ｡……『海人』……｡

二人はまた笑い合うと､二人は､光となり消えてしまった｡

二人が笑い合って消えたのは｡

『ある残酷な出来事』が理由である事を……昔の彼らは知らなかった｡

──────ありがとう｡ ──────海人｡

──────こちらこそ｡ ──────ありがとう､陽向｡

──────また､会えるかな｡

──────きっと､会えるぞ｡

──────そっか｡ ──────じゃあ､またいつか｡

──────あぁ｡ ──────『来世』で会おう｡

二人の『涙』が､遺された一筋の光に照らされた｡

『涙と共に､二人の姿は見えなくなってしまった』……｡

そして｡

この世界の『海洋』と『太陽』は壊れてしまった──────｡

未来の天界で君達を見守る｡

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