もしも
愛する人が
元々存在していなかったら
あなたはどうしますか
桃赤
白昼夢の恋人
図書室パロリクエストです
桜の匂いがした
赤
静かな図書室に
足を踏み入れたあの春の日
サラサラと風になびく
桜と同じ髪色
高い鼻と薄い唇
スラッとした背の高い
少し猫背な横顔
窓から桜を見上げる彼の
綺麗な青の瞳と
目が合った瞬間
全てを
奪われた
そんな気がした
青
赤
お昼休み。
友達の青ちゃんが
プリッツを何本も口にくわえながら
俺の話に相槌を打つ
赤
赤
わざとらしくため息をつく
演劇部に入っている俺は
1年生ながら、役を貰うために
頑張っていたけれど
やはり3年生優先らしい
青
そう言いつつも幸せそうに
お菓子ばっか食べている彼の言葉は
全然説得力がない
青
今度はバナナの皮を剥き始める青ちゃん
青
赤
青
赤
青
青
赤
青
あの日
図書室で一目惚れして
仲良くなって
それから放課後、毎日のように
彼のいる図書室に足を運ぶようになった
すると青ちゃんの肩に
トンっと両手が置かれた
黄先生
青
食べていたバナナを
ポトリと机に落とし、
真正面を向いて
顔を真っ青にする青ちゃん
黄先生
黄先生
黄先生
ニコニコしているけど
何か圧を感じる
青
青
青ちゃんはすがるような目で
俺を見る
黄先生
青
黄先生
黄先生
赤
心底嬉しそうに笑う黄先生。
ちょっと鼻が高い。
俺と先生をびっくりしたように
交互に見る青ちゃんが何だか可愛らしい
思わずニカッと笑ってピースしてやった
青
青ちゃんの悲鳴が
教室に響いた
赤
桃
いつものように
勢いよく扉を開けると
桃先輩が苦笑しながら
読んでいた本から顔を上げた
赤
桃
わしゃわしゃと俺の頭を撫でてくれる
これが1番好き
ふわっと桃先輩からは
桜の匂いがする
桃
赤
桃
図書室には
誰も居なくて
2人きりでドキドキする
そんな事思ってるのは
俺だけなんだろうけど
赤
桃
彼が見せてくれた表紙には
可愛らしい天使が描かれていた
赤
桃
桃
金色で書かれた題名を
優しく指でなぞる桃先輩は
儚げで
綺麗だった
こんな事思ってしまうのは
どうしようもなく
彼が好きだからだろう
最近スランプ気味で 投稿遅くなってます すいません 続きます?
コメント
31件
白昼夢の恋人、1話から最終話までぶくま失礼します!
ゆっくりでいいので、続き楽しみにしてます!
桃赤の先輩後輩関係めちゃ好き🥺︎💕︎ はみぃの小説待ってたよぉぉぉ🥺︎💕︎