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過去のストックからです。 なんか、似たり寄ったりな話ばかりでごめんなさい🙇♀️ これからは本格的に投稿ストップになると思います…
季節にそぐわない冷たい風が 窓から入る。
その風は自分の頬を掠め
ダンボールを撫で
重たい空気を絡めとって
また
窓から出てゆく。
近所で騒ぐ、子供の声
「元気いいなぁ」
返事はない。
虚しく響く。
その虚しさが変に気持ちよかったりする。
「全部、お兄ちゃんのお下がりなの。」
そう言ってた机。
椅子。
本棚。
ベッド。
「もう使われないのかな。」
…使われないな
物はいつか使われなくなる。
それが、
もう彼女はこの世に居ない
そんな事実を突きつけている。
湊
琉也
琉也
湊
湊
琉也
琉也
湊
湊
琉也
湊
琉也
湊
湊
琉也
湊
琉也
湊
琉也
琉也
琉也
湊
湊
琉也
湊
湊
琉也
琉也へ。
多分、この手紙が琉也の手に渡る頃には、私はこの世に居ません。
一足先に空への旅に出ています。
なんて、ロマンチックな言葉を書いてみました。
さてさて。
単刀直入に言うと、私の体はもう長く持ちません。
2年前くらいかな?腫瘍が見つかって、その時点でもう長くないって言われて。
そんな事、琉也は知りもしなかったよね?何となく言えなかったんだ、、ごめんね?
その後、琉也が留学すること知って、「これは言えないなぁ…」って
もう、後悔しかないや。
私は、あなたともう、想い出を作ることが出来ません。
めちゃくちゃ悔しいし、寂しいし、なんかもう、苦しいけど
私にとって、最初で最後の彼氏が琉也で良かった。
それに、私の事なのに1番笑って、泣いて、怒って。
そんな、優しい琉也は多分すぐに新しい彼女が出来ると思います。
本当は誰にも渡したくないけどね。
けれど、これからは琉也と、新しい彼女さんのことを見守って行きたいと思います。
それが多分、、
わたしに出来る、琉也への恩返しだからね。
だから、私が幽霊になる前に。
心霊現象を起こす前に。
新しい彼女さんを、作って
その方を幸せにしてあげてください。
そして私と出来なかったたくさんの事を経験してください。
そして、「とても満足だ」
そう言えるようになってから、また会いましょう。
絶対に悲しいままで来ないでください。
悲しいままだったら、もう二度とあなたの彼女にはなりません。
直ぐに会いたいけど。
またあえる日までずっとずっと、待っています。
幸せにしてくれてありがとう。
愛してるよ。
楓より