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星雷高校怪奇譚

第5話 - #5　episode1　完

502

2025年09月08日

#折伽羅

#一次創作

#ホラーファンタジー

#(初の試みなので大目に見てください…)

葉曖麗奈　不定期

森の中

喜奏　華希

………………〔中央に立っていて〕

ｻﾞｻﾞｯ

「…喜奏君、聞こえるか？」

喜奏　華希

……あぁ、問題なく聞こえている

「それなら良かった……… …今ポイントにて準備が終わった」

「あと少しで元凶が接触してくるだろう」

「……囮、任せたぞ」

喜奏　華希

そんな何回も囮囮言われなくても分かっている……

喜奏　華希

…それに、今現在…悪寒が物凄いからな………〔少し冷や汗を流して〕

「……安心しろ、ポイントまでの道のりは比較的安全だ」

「道もくっきりしているから頑張って＿＿＿」

喜奏　華希

……？蒼琉…？

「……が……ヤバ………電……障g………」

「喜…………まっすg………そ……右…… …ひd………ま…そ………右……」

「がんばっt………………」

ﾌﾟﾂｯ

喜奏　華希

………………………〔無線機を外して〕

喜奏　華希

………"真っ直ぐ、その次に右、その後左…またその次に右"………か？

喜奏　華希

……(聞き取りずらかったが……何とか解読は出来る程で良かった………)〔無線機を握りしめ〕

…ガサガサッ

喜奏　華希

っ！！〔音のした方を見て〕

ガサガサッ、ガサガサガサッ

………ポ………ポポポ…… ポポ…………

喜奏　華希

………出たな……元凶………〔身構え〕

八尺様

……ポポポ…〔姿を現し〕

喜奏　華希

……八尺……まさか本当に俺狙いだとは…………

八尺様

ポポポポポ……〔ニマリ、と口角を上げ、華希に迫ってくる〕

喜奏　華希

………来いよ……怪異が…………っ！〔後ろに走り出し〕

喜奏　華希

はぁ…はぁ…はぁ…はぁ………〔全速力で走っていて〕

八尺様

ポポポポポ〜！〔その後を追いかけてきており〕

喜奏　華希

はぁ……はぁ……はぁ……(…分かれ道…！)

喜奏　華希

(…此処は、右……だったな…)(右に曲がり走って)

八尺様

ポポポ〜…〔同じくついてきて〕

喜奏　華希

はぁ、はぁ……はぁ…はぉ………！(此奴……疲れてる様子が微塵も無い………)

喜奏　華希

(…それはそうだろうな……怪異なんて)〔走りながら〕

八尺様

ポポポポ〜

喜奏　華希

……………ふぅ〜………〔深呼吸して〕

喜奏　華希

……！(また分かれ道……今度は左だ！)〔左に曲がって〕

八尺様

ポポポ〜！〔まだ着いてきて〕

喜奏　華希

……はぁ………はぁ………はぁ………っ(…なんだか少しずつ、息がしやすくなってきた様な……)〔段々体も軽く感じてきたのか、走る速度を速め〕

八尺様

ポポポポポ〜……ポ…？〔追いかけながらも、何かが疑問に思ったのか、首を傾げる〕

喜奏　華希

はぁ……はぁ……はぁ……はぁ………

そう、華希が走っていると……

一瞬だけ、華希の目が蒼く光り

喜奏　華希

…………〔ふと右を見て〕

喜奏　華希

……(…彼処だ、彼処の木の裏に蒼琉が居る)〔と、障害物があるにも関わらず思い、その儘右に曲がって〕

八尺様

ポポポ〜！〔その儘追いかけ〕

蒼琉　律歌

チェックメイト

事前に二丁拳銃で構えていた律歌は、木の裏から八尺目掛け、銃弾を乱射し

その全てが、八尺の身体に命中し、甲高い悲鳴を上げ、八尺はグズグズに崩れていく

…それと同時に、景色が歪み始めていた

喜奏　華希

…………終わった……のか…？

蒼琉　律歌

……そうみたいだ

蒼琉　律歌

景色が歪み始めている………それが良い証拠さ〔木の裏から出てきて〕

蒼琉　律歌

………君のお陰だ、八尺様を倒せたのは

蒼琉　律歌

……本当に、ありがとう〔ふっ、と笑って〕

喜奏　華希

………俺は、唯怪異を抹殺したかっただけだ

喜奏　華希

それに……早く帰りたかった

蒼琉　律歌

……そうか…………

蒼琉　律歌

……では、また現世で会おう

喜奏　華希

…………あぁ

喜奏　華希

また…な……〔少し笑って〕

現実世界　教室にて

喜奏　華希

…………ん、んん……〔目を開き、その場に寝そべっていた身体を起こして〕

喜奏　華希

………〔窓の外を見て〕

外はもう真っ暗で、教室内が月明かりに照らされている

喜奏　華希

………戻った……のか…

喜奏　華希

……一瞬、夢かと錯覚しそうになったが………あれば間違いなく……

喜奏　華希

…………〔落ちていた消しゴムを拾い、教室を後にして〕

明るいのは気にしない

燈　緑鬼

っ！華希君っ！！

喜奏　華希

緑鬼…！？

喜奏　華希

おまっ……なんで………

燈　緑鬼

心配で、念の為待ってたんだよ………

燈　緑鬼

けど、全然戻って来ないから……もう先生に言おうかとも思ったんだからね…！ほんと！〔ポカポカと華希を叩きながら〕

喜奏　華希

わ、悪かった………そこまで心配していたとは思わなかった…………〔少し困惑気味に〕

燈　緑鬼

………〔殴るのを辞め〕

燈　緑鬼

…それで、一体何やってたの…？ずっと消しゴム探してたの？

喜奏　華希

ぁ…………………(…これ、話しても良い事なのか……？)

喜奏　華希

(いや、まず信じてくれるのか？)

喜奏　華希

(答えは否、こんな話…誰も信じてはくれないだろう………)

喜奏　華希

(…だが、どんな嘘を付けば納得してもらえる？)

喜奏　華希

(こんな真夜中まで、一体何をしていたと言えば………)

お困りの様だな、喜奏君

喜奏　華希

っ！〔声のした、校庭の方を見て〕

喜奏　華希

………蒼琉……

蒼琉　律歌

さっきぶりだな、早めの再会が出来て嬉しい限りだ

蒼琉　律歌

…其方ほ君の友人か何かか？〔と緑鬼に目線を向け〕

燈　緑鬼

ぁ……えと………………

燈　緑鬼

……ちょ、一寸華希君………この人知り合いなの…？〔小声で華希に話しかけ〕

喜奏　華希

あぁ………こんなに遅くなったのも、此奴が原因でもある………

燈　緑鬼

えぇ……！？

蒼琉　律歌

喜奏君？言い方というものがあるだろう

蒼琉　律歌

人の事をそんな絡みたがりみたいに……

喜奏　華希

……ある意味、事実じゃないのか？

蒼琉　律歌

っ💢……あんたねぇ………

蒼琉　律歌

………すまないな、喜奏君の友人君、少し彼を貸してもらっていたんだ

蒼琉　律歌

あまり彼を責めないで欲しい

蒼琉　律歌

出来るなら、その理由も聞くな……いいね？

燈　緑鬼

は、はい……分かりました………〔少し頬を赤くして、そう返事し〕

蒼琉　律歌

……あと喜奏君、あれと言ってはなんだが………〔鞄を漁り〕

蒼琉　律歌

……これを…何かの足しにしてくれ、今回の報酬の様な物だ〔スッと、札束を華希に渡して〕

2人

！？！？！？

喜奏　華希

は……え…は？？〔流石に驚き〕

喜奏　華希

こんな金………何処から……

蒼琉　律歌

私はこれでも命を張っている身だ

蒼琉　律歌

多少、学校側から貰っていても可笑しくは無いだろう？

蒼琉　律歌

…それは、スマホ代や祓いの代金の足しにしてくれ〔と華希にしか聞こえない声で〕

蒼琉　律歌

……買い直せたら、連絡先を教えて貰えると助かる〔ふっ、と笑い下がって〕

蒼琉　律歌

では、私は失礼する……帰り道、気を付けて帰れよ〔と、寮の方に向け歩き出し〕

2人

…………………

燈　緑鬼

……な、なんだったの？あの人………

燈　緑鬼

やけに積極的だったね……

喜奏　華希

………………はぁ……訳が分からない……〔そう言いつつ、札束を緑鬼が持ってくれていた自分の鞄に詰め込み〕

燈　緑鬼

あ、貰いはするんだ………

喜奏　華希

彼方から渡してきたんだ、貰ったって良いだろ〔その儘歩き出し〕

燈　緑鬼

ま、まぁ……そうだけど………

喜奏　華希

…それじゃ、また明日な、緑鬼〔後ろに振り返り、手を振りながら歩き出して〕

燈　緑鬼

あ、うん………また明日〔と急ぎ足で帰っていき〕

家の中

喜奏　華希

…………っはぁ〜……〔椅子に座り、天井を見上げ〕

喜奏　華希

……(…疲れた………心做しか、目も痛い……)

喜奏　華希

………今日は、早く寝よう……

律歌の寮内

蒼琉　律歌

…………はい、八尺の舞台は壊しました

蒼琉　律歌

……残り1983以上の舞台を………

蒼琉　律歌

………

蒼琉　律歌

……はい、分かってますよ

蒼琉　律歌

………丁度、いい人材を見つけています

蒼琉　律歌

若しかしたら、今年入れて2年間で…

蒼琉　律歌

……零界との因縁が、終結するかもしれません………

蒼琉　律歌

…………はい、これからもやっていきます、では…〔電話を切って〕

蒼琉　律歌

……………はぁ……〔壁に寄りかかり〕

星雷高校怪奇譚

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502

4件

華希くんの瞳が一瞬光って、障害物があるにも関わらず律歌さんのいるところがわかったってことは、、そういうことでいいんですよね？てか、緑鬼くん優しい子すぎない？ずっと待っとるって、

葉曖麗奈　不定期

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