テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

まひと

可愛い服がたくさんあるね!てるちゃんが気に入るといいけど、どうかな?

てると

(僕、また女の子の服着なきゃいけないのか)

それでも、君が一生懸命選んでくれた服なら着たいと思えた。

てると

どれも素敵で難しいな。まひちゃんが選んでよ!

まひと

ええ、いいの?

てると

うん、私、まひちゃんが選んでくれたのがいいな

まひと

(センス悪いって思われたらどうしよう。)

てると

楽しみだなぁ✨

まひと

うう、頑張って選ぶよ!

数分後

てると

わぁ、ちょっと恥ずかしいけど、本当に似合ってる!?

まひと

てるちゃんは可愛いんだから、それくらいじゃないともったいないよ!

まひとは自分で言って、少し顔を赤くしている。

てると

ふふ、嬉しいよ。(なんだか温かい気持ちになるな)

てると

(レースやリボンがたくさん付いた、妖精みたいな雰囲気の服。こんなに高そうな物、平気で買ってくれるんだ、、。)

てると

(いくら王子様とはいっても、愛がないとできないことだってちゃんと伝わる。)

てると

ありがとう

どうしてか、声が少し震えていた。

まひと

て、てる、ちゃん?

心配そうに顔をのぞきこまれる。

まひと

へ?!?泣いてない!?!?気のせい?

てると

ちょっと涙出ちゃってたかも。

家出した時も泣いたのに、僕、泣き虫だなぁ。

てると

(でも今回のは、、)

てると

あんまり嬉しくてっ!こんなに幸せでいいのかなって思っちゃうくらいに。

まひと

そんなに喜んでくれるのは嬉しいけどさ……もしかして、今まで、辛かったんじゃない?

まひと

大丈夫だよ。今日は僕だけ見てて。

手をぎゅっと握ってくれる。

てると

優しいなぁ

まひと

当たり前だよ!!

まひと

他にも行きたいところあるからさ、よかったら一緒に。

てると

うん!たくさん楽しもう!

まひと

着いたよ!お勧めの本屋さん。奥に行くと小さいカフェになってて、ショートケーキが美味しすぎるんだ!

てると

たしかに、少しお腹すいてきたかも。先にケーキ食べたい!

メニューを開くと、まひとが真剣に悩み出した。

まひと

ちょっと季節限定のタルトが追加されたなんて聞いてないよー。

まひと

でも、うーん、決められない

てるとはその様子を見てくすっと笑う

まひと

あー!今馬鹿にしたな

てると

そんなことないってばwまひちゃん、違うの頼んで分けっこしよ?

まひと

その手があったか、、お願いします!

ケーキが届き、まひとは一口ずつ幸せそうにケーキとタルトを頬張る

てると

可愛いね

まひと

っ!?ふふもっふぉいってふぉおっは?

てると

あははっ、それじゃわかんないよぉ。何?

まひと

子供っぽいって思った?

急いでお茶を飲んで言い直した。

てると

ちょっと思ったかも?

まひと

もう、僕、王子なんだからね!見えないかもしれないけど、ちょっとはモテるんだからねー!

てると

(可愛すぎん?)

まひと

あーまた笑ったー!

てると

えへへっ

2人でおしゃべりしたり、いろんなお店を回ったりしていると、あっという間に時間が過ぎた。

てると

わぁ、夕焼け綺麗だね。ここの展望台、落ち着くな。

まひと

君の方が綺麗だよ

てると

え!?急にどうしたのまひちゃん!

まひと

え、あははっ恥ずかしっ!映画で見たセリフ言ってみたんだ。

てると

僕もその映画見たい!

まひと

僕?

不思議そうに首を傾ける。

てると

あ、これは、あの、アニメとかだと、女の子でも一人称僕っていう子がいるんだよ!!(気が抜けてた…気をつけないと!)

まひと

へぇ!なるほど!僕、アニメとかあんまり見たことないんだよね。

てると

何で?

まひと

へ?んーあんまり身近じゃなかったから、かな。

てると

……

まひと

いや!家の環境とかじゃなくて、そんなに興味なかっただけだよ。最近は結構自由にさせてもらってるし。

てると

最近……

まひと

あはは、今の護衛のそまちゃが来る前はちょーーっとだけ厳しかったかな

まひと

そまちゃはいつも僕のこと考えてくれる。

まひとは、そうまが自分のために苦労して環境を変えてくれたことを思い出し、何とも言えない表情をする。

てると

(すごく大事に想ってるんだなぁ。)

当たり前だけど、大事な人がすぐそばに居てくれるって、きっとすごく幸せなことだ

てると

素敵だね

まひと

うん。ありがとう。

まひと

てるちゃんは…いや、やっぱなんでもないや!

てると

まひちゃんの想像してる通りだよ。今まで、辛い思いしてきた。お母さんが死んじゃってお父さんが再婚して、新しいお母さんと義理のお姉さんに毎日いじめられてた。

まひと

てるちゃん

てると

暗い話でごめんね

まひと

今日も、そんな家に帰るの?…

てると

えへへ、家出してる

まひと

ど、どうやって

てると

魔法使いさんが助けてくれたんだ。小さな家で、暮らしてる。昨日の夜からなんだけど

まひと

魔法使い?本当にいたんだ。ごめん。全然気づかなくて、もっと早く出会っていれば、、何か君のために…

てるとは優しく首を横に振った。

てると

違うの。昨日勇気が出たのは、こんな私でも愛をくれる人がいるって気づかせてくれた、まひちゃんのおかげ。

まひと

ぼ、僕のところに来てよ!!お城で一緒に暮らそうよ!

てると

え、そんな、迷惑じゃ

まひと

君がいいんだ。

てると

え、、

あまりの展開に言葉が出ない。

まひと

困ってるみたいだね。そんなにあの王子がいいんだ。確かに、僕より頭もいいし、背も高いし、女の子と遊ぶのも慣れてそうだもんね。

てると

???(勝手に話が進んでいってる?)

てると

ちょ!まひちゃんストーップ!!どういうこと?

まひと

え、君はこの国の王子に求婚されてるんじゃないの?

てると

えええ??されてないよっっ!!//

まひと

おお、すごい勢い。ちぇ、でも気づいてないなら言わない方がよかったなぁ。

その後、まひとを問い詰めて、しゆんがてるとをお城に招待したという噂が広まっていると知った。

そして、王子直々に、しかも、しゆん王子が招待するということは、結婚相手に選ぼうとしているということらしい。

てると

でも、他にも候補がいるんじゃない?

まひと

しゆちゃのことは、昔から知ってるけど、てるちゃんに対してはマジな感じがした。

てると

はあ?そんなことあるわけないじゃん!!!

しゆんのどこか必死で、実は優しい話し方を思い出す。

てると

あんな人いやだよぉ

まひと

(そんなこと言って、てるちゃん、顔ちょっと赤い)

まひとはむっとした表情でてるとと距離を詰め、至近距離で見つめる。

まひと

僕のことも、しっかり見てて、絶対に君を幸せにする。

そう誓った君の目は、もう誤魔化せないくらい真剣で、僕は、その気持ちにどう返したらいいのか、考えずにはいられなかった。

If 騎士Aシンデレラ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

110

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚