ないこが「まったくもう…」と言わんばかりの顔をしながら水を取りに行く
今日は月一の大人組での集まりだ。
そう言いながら俺の頭を撫でるまろ。
俺が何故こんなに嘆いているのか。それは__
そう。10ヶ月前に告白されて付き合ったメンバーの初兎に全く手を出されないことで悩んでいる。
らしくもない弱音が溢れる
いつの間にか溢れていた俺の涙を拭いながらまろが話す
ないこが何故か俺の頬を両腕で包み込む
そう言いながらどんどん距離を縮めるないこ
大声を出しながら急に飛びついてくるないこ
抱きついてきたないこの頭を撫でながら倒された体を起こす
そう言ってまろに飛びつくないこ
特になにも変わらない会話でも
少しだけ、不安な気持ちが楽になる
あれから1時間ほどないこ達と酒を呑んでいたがいい加減門限が迫ってたので帰ってきた
初兎寝とるんかな…
なんか変やな初兎。
なんかあったんか?
ないふとの呑みは毎月あるし、俺ちゃんと伝えてたよな?
そういって自分の膝をぽんぽんと軽く叩く初兎
単純な俺はそれをできるだけで嬉しかった
なのに____
キスされたかと思うと、初兎の舌が口内に入ってくる
今まで感じたことがなかった初兎の舌の感覚
どうしようもなく、気持ちよくて、幸せを感じて、
くちゅ、っ、
部屋に響き渡る水音のせいで、身体がまるで自分のものではないかのように、敏感と化する
息が苦しいのに離してくれなくて、
でも、それがなぜか嬉しくて
口が離されたかと思うと、俺たちの唇の間に銀色の糸が引いてあって
どうしても、初兎の顔を見ることが、できなかった
反射的に顔を上げたら、初兎は「幸せだ。」と言わんばかりの笑顔で、
でもすぐに眉毛を下げながら申し訳なさそうにそう言って、
「お前の気持ちも分からなくはないけど!!お前のそのあっさい不安のせいであにき泣いてるんだからな!!!!付き合ってから10ヶ月経ってるのにバードキスだけって馬鹿なんじゃないの?!?!あにきから別れ切り出さないのが奇跡だから!!!!!」
「ないこの言う通りやで、初兎。お前のその不安以上に、お前がすきだと言ってくれたから付き合ったあにきは大きな不安を持ってるんよ。分かったら覚悟決めろ。お前があにきを受け入れてる様にあにきだってお前の性欲ぐらい受け入れてくれるわ。」
あいつら余計なことを〜!!!泣
急などストレート発言に思わず顔が熱くなる
思わずちょうど飲んでいたお茶を吹き出しそうになる
そう言ってジリジリ近づいてくる初兎
後日談
- if side -
良かったねあにき。
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