TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

たまに、町中や、裏道、公園などに、変わった人がいる。

その人は、今目の前に立っていて、雨に当たっていた。

20才くらいだろうか。 男の人はこちらに気づいた。

すみれ

そ、そんな所にいると、風邪ひいちゃうよ…?

男の人は耳をこちらに向けて、聞こえないとジェスチャーしてきた。

私はこちらにくるようにとジェスチャーをし、男の人はこちらに来た。

どうしたんです?今、身を清めてたのに。

すみれ

風邪、ひきますよ…?

………ああ…。いいんですよ。

男の人は空を見上げて、口だけ笑った。

僕、雨が好きなんですよ。

好きで好きでたまらなくて。

頭に響く声とか、音とか、嫌なこととか、負の感情とかを消してくれるんですよ。

それに、あの日は雨は降ってなかった。

 

 

なので、雨に当たってるんですよ。

雨は偉大です。

聞いてると落ち着きますし。

そうだ。シャワーも好きなんですよ。

けど、一番気軽な雨が一番ですよ。

けど

今日の声はとてもうるさいですねぇぇぇ…。

うるさくて雨だけじゃ防ぎきれない…………………………。

喉が渇きました。

あー…。

男の人は、空に向かって口を開いて飲んでいた。

雨はいいですよ。新鮮です。

僕は土になり、そして雨を吸収する日が楽しみなんだ。

けど、今の人生も楽しいから生きてる。

希望を持つのは間違ってない。

リスカするほどこの人間という人生は価値がある。

だから皆死なないんだよ。

…あっ、知ってますか?

人が本当に死ぬ理由。

それは、誰からも認識されなくなった時。

誰からも必要とされない時。

そうならないように、彼女らは自分を傷つけるのだろうね。

生きている実感も得られるよ。

それに傷で膨らむ皮膚もなでなでしたくなるよね。

僕の元カノがそれやってるの気づいたら、なんでもっと早く言わなかったんだ。

そう思ったんだ。

当時は彼女を心配して言っていたつもりだが、それは無理矢理に過ぎなかった。

僕はね、多分その彼女にね

4んでほしかったんだと思う。

だから心からの心配はできなかったし、何も出来なかった。

笑えるよね?

皆悪人なんだよ。

……どうもね。

君とならわかり合えそうだけど、わかるよ。引いてるのは。

また何処かで会いたいな。

君にだけは。

黙って聞いててくれてて、そして僕をじゃげんにしない。

僕は、君と話して、君に恋をするために生まれてきたのかもしれない。

辛い思いをしたら、いつかきっといい思いを思える。

けどね、それでも僕の頭に住み着いているあいつらは、それを邪魔する。

だから雨が必要なんだよ。

……………………。

喋りすぎた。

忘れてな。

男の人は傘を持たずに、歩いて何処かへ行った。

人とは色々な経験をし、そこから学ぶことによって成長する。

それができぬ者にはいい結果はない。

loading

この作品はいかがでしたか?

12

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚