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コメント
1件
うわっ、第2話もすごく良かったです…!桜舞う入学式の朝の空気感とか、新しい友達との距離感とか、すごく自然でスッと入ってきました。颯太くんが「紬って呼んでもいい?」って言うの、あのタイミングでそれ言われるのズルいですよね…心臓がきゅってなりました(笑)まだ「少し気になる」だけなのに、これからどう転んでいくのか、すごく気になります!続きが楽しみです🌙
高校生になった。
その実感は、朝起きたときにはあまりなかった。
いつもと同じ部屋。
いつもと同じ朝。
ただ、ベッドの横にかけられている制服だけが、昨日までとは違っていた。
紬
鏡の前に立って、制服を確認する。
何度も見たはずなのに、まだ少しだけ慣れない。
母
紬
母
紬
そう答えながら、私は鞄を持った。
玄関を出ると、春の風が吹いていた。
桜の花びらが、道路の端を転がっていく。
紬
今日から始まる、高校生活。
友達はできるだろうか。
ちゃんとやっていけるだろうか。
そんなことを考えながら歩いていると、後ろから声が聞こえた。
大和
紬
振り返る。
そこには、幼なじみの大和が立っていた。
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
そんなくだらない会話をしながら、私たちは高校へ向かった。
そのときの私はまだ知らなかった。
この日が、私の人生で一番長い恋の始まりになるなんて。
教室に入ると、すでに何人かの生徒がいた。
知らない人ばかり。
中学校のときとは違う空気。
私は自分の席を探して、椅子に座った。
紬
机の上に貼られた名前を見る。
『白石 紬』
間違いない。
私は鞄を机の横にかけた。
すると、前の席に座っていた女の子が振り返った。
美咲
紬
美咲
紬
美咲
紬
美咲
紬
美咲
その笑顔を見て、少し緊張が解けた。
すると、教室の入口から別の女の子が入ってきた。
陽菜
美咲
陽菜
陽菜は、私たちの近くの席に座った。
陽菜
紬
美咲
陽菜
紬
陽菜
紬
美咲
陽菜
美咲
陽菜
紬
陽菜
紬
陽菜
紬
美咲
陽菜
その会話を聞いて、私はまた笑った。
高校初日。
思っていたより、悪くないかもしれない。
そのとき。
教室の後ろから、大きな声が聞こえた。
拓海
蓮
拓海
優斗
拓海
優斗
拓海
教室に笑い声が広がった。
私は自然と、そちらを見た。
そして。
その中にいた一人の男の子と、目が合った。
ほんの一瞬だった。
目が合ったのは。
なのに。
なぜか、すぐに目をそらせなかった。
???
私は慌てて視線を落とした。
紬
心臓が、少しだけ速くなった。
美咲
紬
美咲
紬
陽菜
紬
陽菜
美咲
紬
陽菜
紬
陽菜
紬
美咲
陽菜
私はもう一度、さっきの男の子を見た。
男の子は、拓海たちと話していた。
笑っている。
特別目立つわけじゃない。
でも。
なぜか気になった。
紬
美咲
紬
美咲
紬
陽菜
紬
そのとき、先生が教室に入ってきた。
先生
みんなが自分の席に戻る。
私は前を向いた。
でも、さっきの男の子のことが頭から離れなかった。
入学式が終わり、教室に戻ると、先生が前に立った。
先生
陽菜
美咲
陽菜
美咲
陽菜
一人ずつ、前に出ていく。
そして。
先生
さっきの男の子が立ち上がった。
???
その瞬間。
私は初めて、その人の名前を知った。
『朝倉颯太』
颯太
拓海
颯太
拓海
颯太
拓海
蓮
拓海
颯太
颯太が頭を下げる。
教室に拍手が起きた。
颯太は少し照れたように笑って、自分の席へ戻った。
紬
その名前を、心の中で繰り返す。
美咲
紬
美咲
紬
先生
紬
私は慌てて立ち上がった。
紬
それだけ言って、急いで席に戻った。
陽菜
紬
美咲
紬
美咲
そのとき。
後ろから声がした。
颯太
紬
振り返る。
そこには、颯太がいた。
颯太
紬
颯太
紬
颯太
紬
颯太
紬
颯太
拓海
颯太
拓海
紬
颯太
紬
颯太
颯太はそう言って、自分の席へ戻った。
私はしばらく、その背中を見ていた。
美咲
紬
美咲
紬
美咲
紬
美咲
紬
美咲
紬
放課後。
私は大和と駅へ向かっていた。
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
紬
大和
私はスマホを取り出した。
今日のクラスのグループを開く。
そこには、たくさんの名前が並んでいた。
その中に。
『朝倉颯太』
という名前があった。
紬
大和
紬
大和
紬
大和
私は、颯太の名前を見つめた。
そして。
友達追加のボタンを押した。
『この人にメッセージを送りますか?』
画面に表示された。
紬
送っていいのかな。
でも。
今日、少し話した。
だから。
紬
私はメッセージを打った。
『今日はよろしくね』
送信。
送ったあと、すぐにスマホを伏せた。
でも。
気になってしまう。
数秒後。
スマホが震えた。
私はすぐに画面を見た。
既読。
そして。
颯太『こちらこそよろしく』
たった一通。
たったそれだけの返信。
なのに。
なぜか、嬉しかった。
家に帰ってからも。
私は何度も、そのメッセージを見返していた。
『こちらこそよろしく』
紬
自分でもそう思う。
たった一通のメッセージ。
まだ、好きなんてわけじゃない。
ただ、少し気になっただけ。
そう思っていた。
そのとき。
美咲からメッセージが届いた。
美咲『今日は楽しかったね!』
紬『うん!』
陽菜『明日からもっと楽しくなりそう!』
美咲『陽菜は元気だね笑』
陽菜『紬ももっと話そうね!』
紬『うん、頑張る笑』
私はスマホを見ながら笑った。
高校初日。
新しい友達ができた。
新しい場所に来た。
そして。
初めて、少し気になる男の子ができた。
まだ名前を知っただけ。
まだ一度、話しただけ。
それなのに。
私は知らなかった。
この一通のメッセージが。
この一度の会話が。
この『少し気になる』という気持ちが。
これから三年間、私の心から消えなくなるなんて。
そして翌日。
教室で、颯太が私に声をかけてくる。
颯太
紬
颯太
紬
颯太
颯太が、少しだけ笑った。
颯太
その瞬間。
私の高校生活は、
本当の意味で始まった。