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コメント
3件
色々すごすぎて語彙力無くなったんですけど( ᐛ )✩ 殴(((( 遅れてごめんね😭😭💦
追加設定
・ドールは人間と違って、食べ物や栄養を必要としない。 →体力回復や治癒は睡眠によって回復していく。
・ドールは1部欠けた(傷ついた)としても、臓器や筋肉などは体の一部として入っていないため血が流れることはない。 →血などの表現は恐らくないが、銃の弾でお腹に穴が空くみたいな表現はあるかも…
・ドールは、幼い頃に一気に成長する。そしてそこから成長は一定の期間止まるが寿命は人間よりも短く50年程度。
いるまの部屋
illma
natu
natu
illma
俺の家には、なつと遊べる人もいなければなつが遊べるものもない。
それに、なつのことを「ドール」としてしか見てない奴らだって沢山いる。
natu
illma
natu
illma
あいつ(専属執事)は、なつの前では姿を見せない。なんでも、なつの人間らしすぎるところが苦手らしい。
natu
illma
俺の専属執事は、人間らしいなつのことが苦手な癖に、ドールのことが好きだと聞いてる。
そんなやつの影響を受けて、なつが変な風に育ったら誰が責任を取れるんだ。 そう思いながら俺はなつと寝るために枕も布団も全て綺麗に整えた。
illma
natu
natu
illma
natu
ゴソゴソ…(布団に入る
なつはいつの日か「きす」なんて言葉をどこかから覚えてきて、1度頬にやってあげただけでそこから毎日ねだってくるようになった。
natu
illma
ちゅっ(額
natu
illma
natu
ぎゅっ(抱きつく
illma
natu
最近のなつはずっと甘えたがりで、見ていても愛おしく思える。
だけど、こんな俺でもこの国の時期王子になる予定な為、資料系の仕事も多くなつと一緒にいられる時間は夜や出張などの時しかなくなってきた。
natu
illma
ぎゅっ
反省と謝罪の意を込めて、心地良さそうに寝ているなつを優しく抱きしめた。
ただの勘違いかもしれないが、血なんて通っていないはずのなつの顔が赤く見えた気がした。
natu
natu
…………
natu
わかってる。
いるまは大変だから、俺なんかが邪魔しちゃだめだって。
natu
泣かない。こんな寂しさ、引き取られる前もずっと「独り」だったんだから。
natu
ゴソゴソ(布団
ひとりは寂しい。
俺はもう、開放されたはずなのにまだ牢獄の中にいるみたい。
朝起きても いるまが隣にいてくれる日は2ヶ月に1度あれば俺にとっては嬉しいことだった。
俺をドール売り場からいるまが買い取ってくれた日のことは昨日の事のように思い出せるし、幸せで満ち溢れてたことも覚えてる。
2年前
illma
illma
natu
この頃は喋り方なんて知らなかった。
首を縦や横に振ること、殴られた時に自分の口から出てくるちいさな音。俺はこの2つのこと以外知ることはなかった。
illma
illma
natu
いるまの声は低くて聞き心地のいい声なのは俺が引き取られた時から変わらない。
それでも俺はいるまが何を言ってるのかなんて聞き取れないし、目の前に立ってたいるまの顔すら見てなかった。
illma
natu
俺はなんの指示も聞こえなくて、ずっと同じ場所に立ち尽くしてた。
illma
natu
クイッ(引っ張る
natu
illma
フリフリ(顔の前で手を振る
natu
ぎゅっ(指掴む
illma
いきなり服の端を掴んで引っ張られたと思えば、俺の顔の前で大きな手のひらを左右に振っているまは不思議そうな顔をしていた。
だけど ただ俺は目の前で振られている指が気になってしまってこの時はいるまの指を1本だけ掴んで動きを止めさせた。
illma
natu
illma
natu
illma
パシッ(手を離す
natu
illma
natu
illma
ガシッ(持ち上げる
natu
illma
natu
人間とは違ってドールは、少ない年数で大人へと成長する。この頃の俺は身長は100センチもないくらいに小さかった。
それに、俺はいるまの手を触って遊んでいたところでいるまの手が離れていってぐずってしまい、いるまが抱き上げて食堂へ連れていってくれた。
natu
今ではこんなに広い一室でも俺以外誰にも近くには居てくれない。
俺への皮肉のように目の前には栄養だけを考えられて作られたご飯だってある。
natu
ドールは食べ物を必要としない。
……いや、実際には食べれないように作られてる。もちろんご主人様などに「食え」と命令されたら無理矢理にでも食べ物は口に入れる。
natu
(スプーンを手に持つ
natu
どんな料理でも、1口しか食べてなくても、人間の料理はドールに合わないように作られてて生ゴミでも食べているような感覚になる。
natu
ガタッ(椅子から立つ
natu
俺のご主人は、いるまだから。この国の時期王子だから。
これ以上、俺の心配なんてかけるのは迷惑。そうやって考えてるから俺はこの現状を話したことなんてなかった。
昔に1度、食事を吐き出してしまって捨てられると思って泣き出して残っている食事も全ての無理矢理飲み込んだことがある。
illma
natu
illma
natu
捨てられる。そんな恐怖心が俺の中をずっと侵食してて、何が命令で、何が心配されてる言葉なのか何も分からなかった。
この時はただ…泣いて、困らせてた。挙句の果てにはいるまが泣いてしまうほど怒らせてしまった。
illma
natu
illma
illma
辛そうな、苦しそうな顔をして俺に心配の声をかけてくれたのはいるまだけだった。
だけど、素直に言葉の意味を受け取ることを知らなかった俺はこの言葉を「ひと口でも飯を食え。」そういう意味で受け取った。
そういう、”命令”だって。
natu
natu
いるまと出会ってから2年間ずっと1日で3回出てくるご飯を一口ずつ食べ続けた。
それなのに、最近は手も震えて銀食器もスプーンも安定して掴むことができない。これが、所謂「拒絶反応」なのだろうか。
natu
ギューッ(力強く人形を抱きしめる
natu
命令に従えない。 ご主人の命令が聞けない。
こんなドール、捨てられたって何も文句は言えない。どうせ、俺はドールの中でも”失敗作”なんだから。
カタカタ(パソコン
illma
illma
目の前には山積みになった紙の束と、文字がびっしり書いてある3面のパソコンを前に怒りを募らせながら今日も作業をおこなっていた。
illma
確か去年の今頃は、なつに言葉を教えるために外に連れ出して一緒に色んなことをしただろう。
それなのに、今年はどうだろう。 時期王子だからという理由でなつと遊ぶ時間はもちろん、自分のために使う時間すらも取れなくなった。
なつのためだと思ってここまで頑張ってきた。俺だけなら王子なんてやりたいと思わない。人の上に立つことは何かとめんどくさいから。
illma
illma
ゴーンゴーン(鐘
illma
部屋に篭もり始めて、食事すら摂らずに丸一日。きっと明日もこんな生活になるんだろうなと考えただけで憂鬱だった。
illma
illma
illma
ピロンッ(PC
illma
kosame
kosame
illma
いきなり通知音が聞こえて名前も確認せずに反射的に通話にでたら、こさめの声が聞こえた。
kosame
kosame
illma
kosame
Lan
kosame
Lan
illma
kosame
Lan
illma
kosame
illma
kosame
illma
kosame
Lan
illma
kosame
illma
kosame
illma
kosame
プツッ___
illma
意味の分からない言葉を最後に残してこさめは通話を切った。これが意図的なのか又は偶然だったのかは分からない。
だけど、この言葉は忘れてはいけない。そう感じた。
こさめの部屋
コンコンコン___
kosame
ガチャッ(扉
natu
Lan
入室を許可すると扉が少し開いた。そしてなつくんが目の辺りまで扉から顔を出した瞬間らんくんの顔はいきなりパッと明るくなって輝かしいものになった。
kosame
Lan
らんくんはここ数日、話す練習をしたおかげでこさめとのコミュニケーションも取りやすくなった。
Lan
natu
kosame
natu
Lan
natu
ギューッ
kosame
Lan
部屋に片足を入れた瞬間、なつくんの顔を崩すように涙が流れた。
kosame
natu
Lan
natu
kosame
悩み事をしっかり人に話そうとしてくれるなつくんを突き放さず優しくらんくんは抱きしめていた。
それでも不安で満ち溢れたような目をしているなつくんに目線を合わせて、こさめは話しかける。
natu
Lan
kosame
ご飯なんてらんくんには見したことも食べさせたこともない。なのに、なんでなつくんは食べているのか不思議だった。
kosame
natu
Lan
ギューッ……
kosame
natu
kosame
kosame
酷く困惑しているなつくんをいきなりこっちに預けられても困るのだが、それよりもいるまくんがなつくんとしっかり向き合えていないことに文句を言ってやりたかった。
Lan
kosame
kosame
Lan
kosame
Lan
kosame
この時期に王城が忙しくなるのはいつもの事。だけど、今年から俺の家族になったらんくんは心配で不安みたいだ。
すち・みことの部屋
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Lan
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部屋に迎えに行くとボロボロと泣いてるひまちゃんに、その横で不安そう顔をしてたらんらん。
流石に”ただの”執事ごときが、主人の部屋にずっといる訳にも行かないから俺らの目が届きやすい、俺とみこちゃんの部屋に招待した。
Mikoto
natu
大事なものを抱えるようにみこちゃんは左右にゆらゆらと揺れてひまちゃんをあやしていた。
Lan
suchi
Lan
suchi
suchi
Lan
suchi
ちょっとした話をするだけでも、豊かな表情のレパートリーを見せてくれるらんらん。俺にとってはそんな日常が珍しくて楽しかった。
Lan
suchi
suchi
Lan
suchi
suchi
Lan
自分語りしすぎたかな、なんて思いながら執事としての仕事を終わらす為に俺の近くから らんらんを離す。
suchi
suchi
Lan
凹んだままのらんらんの背中を押してみこちゃんの元に導いてから、俺は執事としての仕事を始めるために着替えた。
suchi
上から1個づつ丁寧にボタンを外していく。
ぷちっ……ぷちっ……
服の下から露わになる自分の肌を見ても何も感じはしない。
ただ、肌に当たる空気が冷たくていつもなら近くにいてくれるみこちゃんの温かさがないだけで悲しくなった。
寂しさなんて、捨てたはず。
それでも、温もりを求めてしまう。
suchi
腰にある【_______】を俺の目から見えないように、誰の目にも触れないように擦った。
俺の【悲しさの象徴】であって【幸せの希望】は、夢なんて見してくれないもの。
目の周りが段々と熱を持って、目の下の視界が滲む。
ぽろっ……