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やりすぎな家庭教師。

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やりすぎな家庭教師。

1 - やりすぎな家庭教師。

♥

20

2019年06月10日

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私はサナ。

引きこもりだ。

何が普通なのかわからなくなり、周りから非難された。

人間が怖い。

だから引きこもる。

バイトはやってる。

ネットで小説を書いてあげたり、 絵を描いてたり。

全然売れないけど。

こんな私だけど、 心配してくれる人はいる。

サナママ。

サナ……。起きてる?

サナママ。

ご飯。ここ、置いておくわね。

ママがそう。

この日が何日も続く。

だからいいんだ。

いつか学校に行きたくなる。

そう思ってた。

なのに…。

家庭教師

どもー。杉田でーす。

ママが変なのを雇った。

プロフィールは事前に渡されてる。

杉田正春。53。男。独身。 趣味 Ⅰ 釣り、教育、外食。 好きなこと Ⅰ 音楽、時代劇。教育。開けられないものを開けること。 その他。

興味ない。

私はそれを地面にほっぽり投げる。

コンコンッ。

家庭教師

杉田でーす。
こんにちわー。

ママの思考がわからない。

こんな得体の知れない人を雇い、何をさせる気なのか。

私は、黙って様子をうかがう。

家庭教師

まさか、寝てる。ってことはないよな?

脅し?

私は、ドアを見つめる。

家庭教師

じゃ、起こすかぁ。

どうやって?笑

頭悪すぎる。

ここに入れるはずが…。

カチャカチャ…カチャ…。

サナ

っ……?

……まさか…。

プロフィールにあった。

好きなこと。

開けられないものを開けること。

このことか!

私は周りを見渡して、武器になるのを探した。

すると、ボルトを挟む何かを見つけ、それを両手で持ち、顔を出した状態で布団を被る。

そして、ドアを見つめる。

カチャカチャ……。

ガチャリッ。

サナ

ひぃっ…。

キィィィィィィ……。

ドアが、少しずつ開いていく。

すると、色黒の太ったおじさんが、笑いながら見てきた。

家庭教師

こんにちわー。
杉田でーす。

家庭教師

とりあえず、
それ置こうか?

家庭教師

怪我をさせると、家族でもいけないことだから、ね。

家庭教師

あっ、けどいいよ。

家庭教師

置く気ないなら、
置かせるから。

杉田は、廊下に一旦戻った。

廊下に誰かいるようだ。

少し、たつと…。

家庭教師

大好きなママがどうなってもいいのか?んー?

杉田が、ママにナイフを突きつけていた。

サナ

ママ…!

家庭教師

おっ。やっと声を聞けたな。

家庭教師

けど、手加減はしないぞー?

家庭教師

サナちゃんがそれを置かないから、僕はこうして、お母さんに人質になってもらってるんだ。

こいつやばい奴だ!

だって、ママが凄く怖がってる!

家庭教師

さぁ、それを置くんだ。

家庭教師

やっちゃうぞー?

こいつの話し方が大嫌い。

きもい。

子供相手に話してるみたい。

私は中学生だ。

子供じゃない。

家庭教師

置けっ!!!

ビクッ。

だめだ。

怯えちゃだめだ。

これを置いたら、何も出来なくなる。

屈しちゃだめだ。

スー……

サナ

っ?

スー……。

杉田が少しずつ近づいてくる。

ママを人質にしながら。

サナママ。

サナ………。置いて…?

どうすればいいのか。

私は集中する。

………?

グラッ。

集中しようとしてるのに、意識がグラッとする。

そして、私はベットに倒れる。

家庭教師

いやぁお母さんありがとうございました。

サナママ。

サナ!

家庭教師

大丈夫です。
麻酔薬を撃っただけですから。

麻酔…?

感覚なかった…。

ここで……寝るわけには……。

私は、ボルトをしめる奴で、自分の太ももを殴った。

家庭教師

お?

サナママ。

サナ!?

痛みで目が少し覚める。

サナママ。

サナ!やめて!

家庭教師

強情な娘さんだなぁ。

家庭教師

けど、その必死の抵抗も無駄になるんだ。

家庭教師

それで少しずつ、君の心を折っていくよ。

家庭教師

おじさんを本気にさせたね。嬉しいな。

意識がもうろうとする中、私は杉田に抱っこされ、一階のリビングに座らされた。

眩しい。

不快だ。

家庭教師

どうだい?数ヵ月ぶりのリビングは?

きもい。

なにがだ。

無理矢理のくせに。

家庭教師

しばらくここにいれば、空気のよさとかわかってきますから、そのままで。

サナママ。

はい……。

ぐるかよ…。

私が誰かの思い通りになる。

それは余りにも気持ち悪い。

私は、無理やり手を動かす。

家庭教師

すごい精神力だなぁ。

家庭教師

そんな精神力あるなら、学校いけるだろう?

サナ

っせぇ……。

足も、無理やり立とうとする。

ドサリッ。

けど、倒れてしまう。

家庭教師

怪我をするぞー。

家庭教師

危ないぞー。

サナ

きめぇんだよ!

すると、不思議と力がわいてきた。

それをきに、私は部屋に戻った。 そして、ドアに腰を掛けた。

サナ

ぜぇ…ぜぇ……。

くんなよ…。

コンコンッ。

家庭教師

無駄なの、わからない?

サナ

きめぇんだよ…。

サナ

俺に…構うな…。

家庭教師

かなりの強気だなぁ?

家庭教師

面倒だから、最終手段使うか。

すると、勢いよくドアを押され、私は飛ばされる。

そして、杉田に担がれ、車にのせられ、手足を拘束し、どこかの山に連れていかれた。

サナ

どこだよ…。

家庭教師

お前をここに捨てる。

サナ

えっ?

私は杉田に、車から蹴り落とされた。

そして、杉田は車に戻ろうとしていた。

サナ

……は…?え?

サナ

ま、待てよ…!

車のエンジンがかかる。

サナ

待ってよ!

サナ

もう引きこもりやめる!

サナ

やめるから…!

すると、車から杉田が出てくる。

家庭教師

本当かぁ?

サナ

ほ、本当です…。

サナ

もうやめて…。

家庭教師

ふぅん。わかった。

その後、杉田は私を車にのせ、一言も話さず、家に帰った。

サナママ。

サナ!

サナ

……。

家庭教師

おい。ただいまだろ。

杉田の口調がおかしくなった。

サナ

うっせぇな!

サナ

きめぇんだよ!

ドカンッ! 頬に衝撃が来る。

サナ

うぁ…!

サナママ。

サナ!!?

家庭教師

この野郎…。

家庭教師

こらしめてやる!

その期間、その後、何が起きたのか覚えてない。

けど、思い出そうとすると、頭が激しくいたくなった。

もう、思い出すのをやめた。 そして、数ヵ月後。

家庭教師

気分はどうだ?

サナ

………はい。
とてもいいです…。
ありがとうございます…。

サナママ。

サナ…?

家庭教師

これで学校に行けると思うので、大丈夫ですよ。

サナママ。

サナに何をしたんですか!?

家庭教師

手段なんてどうでもいいんですよ。

家庭教師

重要なのは結果です。

サナママ。

けど…!

サナ

……大丈夫だよ……。

家庭教師

ほら。娘さんもそういってるんだし。

家庭教師

それでは。

杉田は帰り際に私の耳元で小さい声でこういった。

家庭教師

学校さぼったら親どうなるかわかんないからな。

家庭教師

俺はいつでも手出し出来るんだぞ。

この作品はいかがでしたか?

20

コメント

2

ユーザー

ありがとうございます。 たまにこういうの書きます。

ユーザー

こ、こわい!

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